2 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:34:54.38 ID:yT1mMvQY0
アンチョビ「さて、学校に行こうかね…」

アンチョビ「うーん、焼きたてのパンのいい匂いだ」

・・・・・
???「たかちゃん…また一緒だね」

???「あぁ、そうだな…」

???「よろしくな、ひなちゃん」

アンチョビ「さーて、3年C組の教室は…ここか」

キーンコーンカーンコーン

教師「おはようございます、では授業を始めましょう…」
3 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:35:40.60 ID:yT1mMvQY0
・・・・・

お昼

アンチョビ「さて、もうお昼か」

アンチョビ(ふぅ、普通科の授業は慣れるのに時間がかかりそうだな…)

生徒A「ぼそぼそ…なんで生徒会が…」

アンチョビ「…?」

杏「…やあっ!」

アンチョビ「…えっと、誰だ?」

杏「生徒会長の角谷杏だよ、まーよろしく!」
4 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:36:10.05 ID:yT1mMvQY0
アンチョビ「あ、あぁ、私の名前は」

柚子「安斎智代美ですね」

アンチョビ「待て、なぜ、私の名前を知っている?」

桃「少し、話がある」

アンチョビ「……」

杏「必修選択科目なんだけどさー、戦車道を選んでね、よろしく」

アンチョビ「何!?ここは戦車道がない学校はずじゃ!」
6 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:38:24.51 ID:yT1mMvQY0
アンチョビ「何!?ここは戦車道がない学校だったはずだろ!」

桃「今年から復活することになった」

杏「いやー、運命だねぇ」

アンチョビ「必修選択科目は自由に選べるはずだったよな!?」

杏「とにかくよろしくー」

アンチョビ「戦車道の復活か」

アンチョビ「……まさか!」

・・・・・

アンチョビ「おい!みほ!」ガララッ

アンチョビ(…遅かったか…!)

みほ「…………」
7 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:39:52.44 ID:yT1mMvQY0
>>5
変換ミスです!言うキャラも間違えていたので訂正! ○ 柚子「安斎智代美ですね」 → 桃「安斎智代美だな」
8 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:40:51.84 ID:yT1mMvQY0
華「あの…貴女は」

沙織「みほのお友達?」

アンチョビ「あぁ、安斎千代美だ」

アンチョビ「みほ、大丈夫か?」

みほ「………あ、安斎さん」

アンチョビ「生徒会から、戦車道をするようにと言われたんだな」

アンチョビ「言われたことは…気にするな、私がなんとかする」

みほ「う、うん…」

アンチョビ「…みほの友達か?」
9 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:42:16.60 ID:yT1mMvQY0
【あとわかりにくくなるのを防止するため智代美ではなくアンチョビで行きますのでご了承を】

華「ええ、五十鈴華と申します」

沙織「武部沙織だよ…よろしくね」

アンチョビ「…そうか」

アンチョビ「……みほのこと、よろしく頼む」

華「あ、ええと、どちらに行かれるんですか?」

アンチョビ「生徒会室だ」
10 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:42:53.90 ID:yT1mMvQY0
生徒会室

アンチョビ「失礼する」

桃「どうした」

柚子「さっそく返事?」

アンチョビ「あぁ…」

アンチョビ「……戦車道、やろうじゃないか」

桃「本当か!?」

アンチョビ「だが一つ、約束がある」

アンチョビ「彼女から…」

アンチョビ「西住みほから手を引け!」
11 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:44:05.89 ID:yT1mMvQY0
杏「…」

アンチョビ「あの子の事情くらいは、もう把握済みなんだろ?」

アンチョビ「必要なのは戦車道の経験者か、それとも指揮官か?」

杏「りょーほー」

アンチョビ「おそらく、この学校には私とみほしか戦車道の経験者はいないはずだ、そうだろ?」

杏「…そうだねぇ」

アンチョビ「なら私でいい、彼女を巻き込む必要はないな」

杏「君はいいのかい?」

アンチョビ「私のことも調べたのか」

杏「まぁねー、大丈夫?」
12 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:44:35.78 ID:yT1mMvQY0




杏「西住流を裏切ることになるよ?」



13 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:45:14.76 ID:yT1mMvQY0
アンチョビ「…あぁ」


アンチョビ「破門だろうが絶縁だろうが、ある程度の覚悟はできているつもりだ」


杏「…そう、んじゃ考えとくね、よろしくー」
14 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:46:51.23 ID:yT1mMvQY0
3日後

アンチョビ(しかし、派手なオリエンテーションだったな)

アンチョビ(何をそんなに急いで…)

アンチョビ「けど、約束はしたし、とりあえずはこれで一安心…か」

桃「普通一課、二年A組西住みほ、普通一課、二年A組西住みほ」

桃「至急生徒会室に来るこ…」

アンチョビ「!?」

アンチョビ「まさか…いや、そんなはずは」

アンチョビ「くそっ!」
15 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:47:58.70 ID:yT1mMvQY0
バァン!

アンチョビ「おいこら!どういうことだ!約束が違うぞ!」

みほ「あ、安斎さん!?」

アンチョビ「みほ、生徒会の言うことなんて聞くな、今すぐ断れ!」

アンチョビ「で、どういうつもりだ」

アンチョビ「言ったはずだよな!もうみほには近づくなと!」

杏「いやー、んな約束、したっけ?」

アンチョビ「とぼけてんじゃ…」
16 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:48:58.07 ID:yT1mMvQY0
みほ「待ってください…安斎さん!約束って」

アンチョビ「おい!忘れたならもう一度言うぞ!」

アンチョビ「私が戦車道をやるかわりに、みほに近づくな…そういう約束だったはずだ!!」

みほ「!?」

杏「あー、そうだったね、でも、それに答えたつもりはないなぁ」

アンチョビ「私だけじゃ不満なのか!?」

桃「戦力が多いことに越したことはない」

華「やりたくない人を無理にやらせるつもりなんですか?」

アンチョビ(この二人もみほに付き添ってくれたのか)

杏「んなこと言ってるとあんたたち、この学校にいられなくしちゃうよ?」
17 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:49:42.96 ID:yT1mMvQY0
沙織「そんな!脅すなんて卑怯よ!」

柚子「会長はいつだって本気だよ、今のうちに謝っておいたほうが」

生徒会とみほの友人の二人が、口論を始める
その間に私は、みほの手を握った

アンチョビ「……行くぞ、みほ」

みほ「えっ??安斎さん!?」

アンチョビ「せっかく友人ができてすぐで悪いが、転校しよう、その方がいい」

みほ「え…」

アンチョビ「どうした?まさか…みほ」

アンチョビ「…迷っているのか?」

みほ「う、うん」
18 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:50:52.34 ID:yT1mMvQY0
アンチョビ「それなら…みほに任せる…」

アンチョビ「どうしたいかはみほが決めてくれ」

みほ「ええっ!で、でも…」

アンチョビ「やりたいならやりたいでいい」

アンチョビ「やりたくないならやりたくないでいい」

アンチョビ「言っておくが私のことは考えるな、みほのことだけを考えろ」

アンチョビ「どっちを選んでも、私はみほの味方だ」

みほ「…うん、わかった」
19 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:52:29.21 ID:yT1mMvQY0
・・・・・・

みほ「…あの…私!」

みほ「…………戦車道、やります!」

華・沙織「ええええ!」

柚子「よかった」

桃「ふっ」

アンチョビ「………そうか」

アンチョビ(それが…みほが選んだ道なんだな)
20 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:54:57.21 ID:yT1mMvQY0
沙織「ほんとうに大丈夫?」

華「無理することはありませんのよ」

みほ「大丈夫です」

みほ「…あの、安斎さん」

アンチョビ「……」

みほ「また、よろしくおねがいします!」

アンチョビ「…あぁ」

華「…あの、あの人は…」

みほ「安斎さんは…私の親友であり…」
21 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:55:24.42 ID:yT1mMvQY0



みほ「私の師匠でもあるんです」


22 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:56:05.03 ID:yT1mMvQY0
みほ「私は、あの人に、戦車道を教わった恩人なんです」

沙織「え、ええええええ!?」

華「まぁ…」
23 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:56:44.05 ID:yT1mMvQY0
夜、アンチョビの家にて

アンチョビ「さて…と」

アンチョビ「まほか?」

まほ「安斎か、どうした?」

アンチョビ「実はな…大洗で戦車道を続けることになった」

まほ「なっ!大洗には、戦車道の教科はなかったはず」

アンチョビ「あぁ、今年から復活することになったそうだ、想定外の出来事だな」

まほ「まさか…」

アンチョビ「あぁ、私だけならまだよかったんだがな」

アンチョビ「……みほも戦車道を始めた」
24 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:57:29.00 ID:yT1mMvQY0
まほ「な!?それじゃあ、安斎、お前の立場はどうなる?」

アンチョビ「西住家の妹を籠絡して、西住流に反旗を翻す裏切り者…」

アンチョビ「こんなところか?」

まほ「……!」

まほ「…絶縁されるぞ」

アンチョビ「構わないさ、戦車道に関しては家族には関係がない」

アンチョビ「私だけの問題だからな、覚悟はできている」

まほ「…そうか、だが、みほは…」

アンチョビ「これが家元に知られたら…勘当されるかな?」

まほ「十中八九…そうなるな」
25 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:57:55.75 ID:yT1mMvQY0
まほ「なぜ止めなかった…」

アンチョビ「あの娘が戦車道をやりたいと、そう言ったからだ」

アンチョビ「まぁ、みほのメディアへの露出もないように努力する」

アンチョビ「どこまで隠し通せるかはわからないけど…」

アンチョビ「一応、まほにだけはと思って、伝えておいた」

まほ「…」

まほ「なぜ…なぜ安斎は、そこまでにみほに…」

アンチョビ「言いたいことは終わった…切るぞ」

まほ「…………」

まほ「…安斎…」
26 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:58:47.48 ID:yT1mMvQY0
アンチョビ(今日から戦車道の授業が始まる…)

アンチョビ(見たところ、生徒会を含めて23人か、あの条件にしては少ないな)

アンチョビ(乗れても精々6台だな…)

アンチョビ(しかし、なんであの生徒達はバレー部のユニフォームを着ているんだ…)

アンチョビ(あと、なんだかさっきから誰かに見られているような…)
27 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 15:59:13.90 ID:yT1mMvQY0
「なにこれ」

「ボロボロ」

「ありえねぇッス!」

「侘び寂びで、よろしいんじゃ」

アンチョビ(…まぁ、当然の反応か)

みほ「……装甲も転輪も大丈夫そう、これならいけるかも」

おおー!

アンチョビ「…………」
28 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 16:01:11.92 ID:yT1mMvQY0
今日ははここまで
アンチョビのテンションが低いなのは仕様です
タイトルにガルパンって付けておけばよかった…
33 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:38:09.96 ID:yT1mMvQY0
お待たせしましたー 二話もできたので投下しますね
34 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:39:01.44 ID:yT1mMvQY0
アンチョビ(さて、やることになったからには、みほのサポートに回るか)

みほ「しかし、これじゃあ戦車が足りない…」

桃「そうだな…あと5両は欲しいな」

杏「じゃあ…皆で戦車探そっか!」

沙織「どういうこと?」

桃「この学校は何年も前に戦車道は廃止になっている」

桃「だが売れ残った戦車がどこかに廃棄されているはずだ」

桃「いや、かならずある」

アンチョビ(売れ残った戦車か…P40とかあればいいけど…)

桃「明日、教官が来るので、今日中に5両を集めるぞ」

アンチョビ「何か手がかりはないのか?」

杏「ない!」
35 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:40:23.73 ID:yT1mMvQY0
・・・・・・・
沙織「駐車場に戦車はないんだね…」

華「山奥にならあるんじゃないでしょうか」

みほ「じゃあ、山の方をさがしましょうか…安斎さん?」

アンチョビ「みほ、気がついていないのか?」

アンチョビ「誰だ!さっきからこそこそと後ろを見てるのは」

優花里「!」

ペパロニ「!」
36 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:42:33.54 ID:yT1mMvQY0
優花里「は、はい………2年C組、秋山優花里です!」

ペパロニ「同じく2年C組、ペパロニッス!」

華「よろしくお願いします、五十鈴華です」

沙織「武部沙織だよ!」

みほ「あ…西ず」

優花里「存じあげてます!西住みほ殿に安斎千代美殿、ですね!」

ペパロニ「あの…あたし達、お二方の大ファンなんっスよ!」

ペパロニ「一緒に戦車道ができてすごく嬉しいっス!」

アンチョビ「そ、そうか…」

みほ「よかったら、一緒に探さない?」

優花里「いいんですか!不束者ですが、よろしくお願いします」

ペパロニ「よろしくッス!」
37 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:43:23.26 ID:yT1mMvQY0
アンチョビ「さて…どこに戦車があるのやら」

華「あら、あっちから匂いが」

ペパロニ「くんくん…確かに匂うっすね!」

華「あら、あなたもですか」

ペパロニ「結構鼻が効くんッス!」

優花里「では、パンツァー・フォー!」

沙織「パンツがアホ!?」

アンチョビ「パンツァー・フォー 戦車前進という意味だ…」

みほ「あ、あははは…」

アンチョビ(そうか、こういう基礎知識も教えこまなきゃいけないな…これは大変そうだ)
38 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:43:49.43 ID:yT1mMvQY0
ペパロニ「見つけました!38tとCV33ッス!」

桃「片方は豆戦車か、だが、ないよりはマシだな」

桃「ご苦労、運搬は自動車部に依頼するので、引き続き捜索を」

桃「会長、二両見つかりました」

杏「やればできるもんだね」

・・・・・

桃「三突、CV33、89式、M3中戦車リー、そして38tと�号か」

桃「会長、振り分けはどうしましょうか」

杏「見つけたもんが見つけた戦車に乗ればいいんじゃない?」
39 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:45:01.58 ID:yT1mMvQY0
桃「では、38tは我々が…CV33はどうしましょうか?」

アンチョビ「私が乗ろう、操縦手はペパロニだ」

杏「ほう、面白いね」

杏「でもさ、できれば安斎ちゃんには三突か�号に乗って欲しいなぁ、経験者が豆戦車に乗るのはちょっとね」

アンチョビ「そうだな…じゃあ人員のあいている�号だな」

アンチョビ「ペパロニ」

ペパロニ「なんスか!」

アンチョビ「一人になってしまうが、CV33の運転の練習をしておけ」

アンチョビ「偵察役は必須であり大役だからな」

ペパロニ「了解っス!」
40 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:45:30.83 ID:yT1mMvQY0
桃「では、このあとは各自の戦車の清掃を行う」

桃「清掃が終わり次第、帰っていいぞ、残りは今日中にすべて自動車部に整備させる」

アンチョビ(自動車部…か)

・・・・・・・・・

華「もう・・・つめたぃいいい」

アンチョビ「ひっ!」

ペパロニ「ちょっとびっくりしたっス!」
41 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:46:18.79 ID:yT1mMvQY0
夕方

みほ「…」

アンチョビ「……まさか、一緒に戦車道を続けることになるとはな」

みほ「はい、課題は多いですが…」

みほ「安斎さんと一緒なら、大丈夫な気がしてきました」

アンチョビ「そうか…困ったことがあったら、いつでも頼ってくれ」

みほ「はい!」

アンチョビ「そういえば、学園に用事を思い出した」

アンチョビ「それじゃあ、また明日…あ、不審者とかには気をつけ」

沙織「みほ!ここにいたんだ・・・」
42 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:47:10.48 ID:yT1mMvQY0
みほ「沙織さん、華さん…」

華「安斎さん、とてもいい人なのですね」

みほ「ええ、優しく、まっすぐな人です」

アンチョビ「なっ…///」

優花里「あのっ!?」

優花里「よければ今からちょっと寄り道をしていきませんか」

アンチョビ「あぁ、みほ、それじゃあ」

優花里「安斎さんも一緒に!」

アンチョビ「そ、そうか…それなら」

みほ「安斎さん、用事があるんじゃ?」

アンチョビ「あぁ、それなら…深夜にでも行けばいい」

みほ「・・・?」
43 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:47:56.94 ID:yT1mMvQY0
アンチョビ「ここは…戦車道ショップか」

優花里「はい!色々と見て回りましょう」

沙織「そういえば戦車道って危ないの?」

優花里「実弾を使いますけど、比較的安全には配慮されてますよ」

アンチョビ「けど、しっかりと安全確認と細かい修理をしないと怪我は起きるぞ!注意しておけ!」

アンチョビ(だから心配なんだよな…生徒会は大丈夫だとか言ってたけど…)

TVアナウンサー「……それでは、昨年のMVPであり、強化指定選手にしていされた」

TVアナウンサー「西住まほ選手にインタビューしました」

アンチョビ「!」

TVアナウンサー「戦車道の勝利の秘訣とはなんですか」

まほ「諦めないこと、そして」

みほ「どんな状況でも逃げ出さないこと…ですね」
44 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:48:32.36 ID:yT1mMvQY0
アンチョビ「……みほ」

みほ「………」

アンチョビ(まほ、それは私達へのメッセージか?)

沙織「そうだ、これからみほの部屋に行っていい?」

華「私も、ご一緒させてもよろしいでしょうか?」

みほ「うん!いいよ…安斎さんも」

アンチョビ「もちろん付いて行く、優花里、お前もどうだ?」

優花里「はい!ご一緒させていただきます!」

・・・・・・・・・

沙織「安斎さん!料理上手なんですね」

アンチョビ「まぁな、イタリアンが好きでよく作ってたんだ」

華「それでは、よければ、今度ご馳走してくださいますか?」

アンチョビ「あぁ、そのくらいならいつでもやってやるぞ」
45 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:49:01.71 ID:yT1mMvQY0
沙織「それじゃあ、また明日ー!」



みほ「はーい!」

みほ「……やっぱり転校してきてよかった!」

アンチョビ(…良かったな、みほ、良い友人に恵まれて)

アンチョビ「じゃあ、みほ、また明日」

みほ「うん!」

アンチョビ「……さて、と」
46 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:49:31.29 ID:yT1mMvQY0
戦車内ガレージ

アンチョビ「…なにぃ!?もう修理が半分以上終わっている!?」

アンチョビ「しかも…終わっている戦車はどれも完璧じゃないか…」

ナカジマ「あぁ、戦車道履修者の方ですか、こんばんはー!」

アンチョビ「こんばんは…自動車部でいいのか?」

ナカジマ「はい!」

アンチョビ「戦車は意外とデリケートだから、気になってたが、これなら大丈夫そうだな」

ツチヤ「難しい部分もあるけど、たのしいよー」

アンチョビ「少し手伝うぞ、構わないか?」

ナカジマ「はい!戦車に詳しい経験者がいると助かります、よろしくお願いします!」

アンチョビ(普通は戦車のどこを触っていいのかすらわからないはず…)

アンチョビ(それをたった半日でこれだけ…すごいな)
47 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:50:31.56 ID:yT1mMvQY0
ホシノ「ありがとうございます!おかげで5時間ほど休めます」

アンチョビ「あ、あぁ…こっちこそ、わざわざありがとう」

ナカジマ「いえ、また壊したらいつでも相談してください!」

アンチョビ「……あぁ、軽い修理は覚えさせるけどな、頼むことも多くなるだろう」

アンチョビ「…さて、私も帰って寝るか」

・・・・・・・・・
翌日

アンチョビ「寝過ごしたー!」
48 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:51:03.75 ID:yT1mMvQY0
アンチョビ「やばい!急いで…みほ!なにやってるの!?」

みほ「すみません!この人を運んでて…」

アンチョビ「わかった、付き合う!急ぐぞ!」

麻子「あぁ、そんな…ひっぱらない…で…」

・・・・・・・・

アンチョビ「ギリギリ・・・セーフ・・・」バタリ

みほ「あ、安斎さん!?」

アンチョビ「大丈夫、ちょっと疲れただけか…」

そど子「冷泉さん!安斎さんと西住さんに感謝するのね!」

麻子「……」


麻子「…いつか借りは返す」
49 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:52:03.50 ID:yT1mMvQY0
沙織「教官もおそーい、焦らすなんて大人のテクニックだよね」

アンチョビ「あれか…あの登場は…」

柚子「学園長の車が…!」

杏「あー、やっちったねー」

アンチョビ「来たな…」

蝶野「蝶野亜美よ!」

蝶野「よろしくね!戦車道は初めての人が多いと聞いていますが、一緒に頑張りましょ!」

蝶野「あら、西住師範のお嬢様じゃないですか、お姉様も元気?」

みほ「・・・あ、はい」

アンチョビ「いきなりですまないが、きょうはどのような演習をする?」
50 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:52:58.17 ID:yT1mMvQY0
蝶野「あら、貴女は…安斎さん!なんで貴女もこんなところに…」

アンチョビ「質問の内容に答えて欲しい」

蝶野「……そうね、今日は実践的な練習、CV33以外の5両で練習試合よ!」

蝶野「役割を決めて、指定の場所まで移動してね」

柚子「い、いきなり試合なんて大丈夫ですか」

蝶野「大丈夫よ!戦車なんてばーっとうごかしてダーッと」

アンチョビ(あぁ、この人はこんな感じだったな)

蝶野「ルールは簡単、最後まで残ってたチームの勝ちよ!」

蝶野「はい、皆速く乗り込んで!」
51 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:53:35.11 ID:yT1mMvQY0
みほ「安斎さん…」

アンチョビ「みほ、私達のチーム以外のチームに操縦法を教えるから、少し待っててくれ」

アンチョビ「その間に、役割決めと運転の仕方は教えておいてくれ」

みほ「う、うん」
・・・・・
優季「どーやって動かすのこれ」

桂利奈「知ってそうな友達に聞いてみよっか」

アンチョビ「いいや、私が教える…」

梓「安斎さん!」
52 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:54:14.63 ID:yT1mMvQY0
アンチョビ「いいか?基本は車と一緒だ」

アンチョビ「エンジンを掛け、ギアを入れて、アクセル踏めばすすみ、ブレーキを踏めば止まる」

アンチョビ「ただ、ハンドルはないから気をつけろ」

桂利奈「ギアってどれー?」

アンチョビ「そこからか・・・ちょっと待ってろ!」

・・・・

桂利奈「やったー!動いたー!」

梓「ありがとうございましたー!」

アンチョビ「さて他のチームは…大丈夫そうだな」
53 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:55:12.37 ID:yT1mMvQY0
アンチョビ「よし、待たせて悪かった」

ペパロニ「あのー、あたしどうしましょ」

アンチョビ「そうだな…」

アンチョビ「走らせながら周りの戦車を見ておけ、良い勉強になるはずだ」

ペパロニ「了解っス!!」

アンチョビ「みほ、戦車の動かし方は教えたな!」

みほ「うん」

優花里「じゃあ、速くエンジンを掛け直してください!」

華「はい」

優花里「ヒャッホオオオオオオ!やっぱり最高だぜぇえええ!」

アンチョビ(パンツァー・ハイ…)

みほ「安斎さんは通信手をお願いします」

アンチョビ「わかった…ってなんでみほが装填手なんだ」

みほ「くじ引きで決まって…」

アンチョビ「……みほ、一応聞いておくが、砲弾は持てるか?」

みほ「はい、大丈夫です」

沙織「それじゃあ…パンツァー・フォー!」
54 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:55:57.33 ID:yT1mMvQY0
蝶野「皆、スタート位置についたわね!」

蝶野「戦車道は礼に始まり礼に終わるの…礼!」

一同「よろしくお願いします」

優花里「いよいよ試合ですね!とりあえず撃ってみます?」

アンチョビ「闇雲に撃っても当たらない、狙いを決めよう」

沙織「ねぇ、真っ先に生徒会を潰さない?」

アンチョビ「悪くない判断だが、どうしてだ?」

沙織「教官が男の人じゃなかった!」

アンチョビ「………」
55 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:57:22.42 ID:yT1mMvQY0
沙織「で、生徒会のいる方向はどっち?」

アンチョビ「あぁ、地図と運行しそうな方向から察するに…」

ドォン

アンチョビ(随分と速いな…)

典子「まずは�号を叩く」

エルヴィン「まずはバレー部と協力して�号だ、秘密協定は締結済み」

アンチョビ(共同で狙ってきているな、動きも狙いも悪くない、本当に初心者か?!)

沙織「こわぁい!逃げよう!」

アンチョビ「落ち着け!相手も初心者だ、装填には時間がかかるはず」

アンチョビ「後泣くんじゃない!落ち着いて、ゆっくりと深呼吸だ!」
56 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/24(日) 23:58:03.71 ID:yT1mMvQY0
アンチョビ(よし、この調子なら何とか逃げれそうだが…橋が気になるな…)

アンチョビ(ん・・・前!)

アンチョビ「おい!止まれ!前に人が居る!」

みほ「危ない!」

麻子「……」
57 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/25(月) 00:00:44.76 ID:JJbtAgBF0
今日はここまでになります
投稿速度ですが一週間に2話分投下できれば速いほうだと思ってください
ひなちゃんが空気ですが次の3〜4話あたりでガッツリ出す予定です
なので本編ではない話もちょくちょく出てきますのでご了承を
62 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 14:54:12.29 ID:Gv2O+G8l0
三話できたんで投下していきまーす
63 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 14:55:33.00 ID:Gv2O+G8l0
アンチョビ「おいとまれ!」

華「は、はい!」

麻子「…」

アンチョビ「大丈夫か」

沙織「あれ、麻子じゃん!何やってるの…授業中だよ!」

麻子「沙織か…」

ドォン!

みほ「あ、危ないから中にはいってください」

アンチョビ「そうは言いたいが定員オーバーだ!」
64 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 14:56:06.46 ID:Gv2O+G8l0
アンチョビ「ええい無理矢理押し込むか!」

ペパロニ「安斎さーん!」

アンチョビ「ペパロニ!ちょうど良い!」

ペパロニ「乗っていきます?」

アンチョビ「あぁ」

アンチョビ「みほ、この先の橋は渡ろうとするな!橋の向こうでも、有効射程には入っている!」

みほ「はい、わかりまし」

ガァン!

沙織「ひぃ!?」

アンチョビ「悪い、すぐに離れる!」

アンチョビ「ペパロニ!出してくれ」

ペパロニ「はい!」
65 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 14:57:41.17 ID:Gv2O+G8l0
麻子「……空気が薄い…」

みほ「朝つらそうだったもんね」

沙織「低血圧だから朝弱くて…そのせいで遅くなったんだね」

みほ「それで朝あんなに辛そうだったんだ」

ドォン!

沙織「あぁ、もうやだー!みほ、どうしよー!」

みほ「橋の手前まで行ってください、迎え撃ちましょう」

華「りょ、了解で」

ドゴーン!

沙織「きゃああ!」

みほ「おちついt・・・はっ、華さん?!」

華「……」

優花里「操縦手、失神!行動不能!」

みほ「そんな…」
66 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 14:58:26.87 ID:Gv2O+G8l0
みほ「…安斎さんはCVに乗っちゃったし…操縦は苦手だけど私がやるしか」

麻子「借りを返す時が来たようだな」

ギャルギャルギャル…!

沙織「ま、麻子!?」

麻子「私がやろう」

優花里「運転できたんですか?」

麻子「今覚えた」

優花里「いまぁ!?」

沙織「さすが学年主席!」
67 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 14:59:18.79 ID:Gv2O+G8l0
・・・・・・・・・

アンチョビ「止めてくれ…」

ペパロニ「安斎さん、どうしたんスか?」

アンチョビ「�号が止まった…何かあったのか?」

アンチョビ「このままじゃただの的だぞ」

アンチョビ「いや、動き出した…」

アンチョビ「…あれは明らかに初心者の動きじゃない、みほか?」

アンチョビ「いや、みほは装填手のままか…だとすると…」

アンチョビ「何にせよ、面白くなってきたじゃないか」
68 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 14:59:45.76 ID:Gv2O+G8l0
・・・・・・・

みほ(……よし、ここでなら…)

みほ「秋山さん!砲塔を回転させて!」

優花里「了解であります!」

みほ「まずは三突を叩きます…」

みほ「発射用意!」

みほ「………撃て!」

ドォォォン!

ガゴォン!! カッ シュポッ
69 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:00:31.98 ID:Gv2O+G8l0
華「違うんですそんな活け方…んはっ!?」

みほ「華さん、大丈夫ですか」

華「はい、すみません…しかし、今のは…」

みほ「こちらの砲撃です、秋山さん、次行きます」

優花里「なんか…じんじんします…あ、はい!」

沙織「何…今の…すごい」

麻子「おー」

みほ「今度は89式」

優花里「はい!」

典子「狙ってくるぞ!フォーメーションB!!」

みほ「撃て!」

バァン!

ガゴォン!! カッ シュポッ

典子「まともにアタック食らったー!」
70 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:01:21.02 ID:Gv2O+G8l0
沙織「は、橋の向こうからなにか来るよ!」

桃「ふっふふ、ここがお前らの死に場所だ!」

みほ「撃て!」

バァン!

ガゴォン!! カッ シュポッ

華「…なんだか…気持いいぃ…」

桃「やられた…」

柚子「桃ちゃんここで外す?」

桃「桃ちゃんって呼ぶなー!」
71 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:02:09.06 ID:Gv2O+G8l0
梓「やっぱり経験者がいるだけで違うんだ!逃げよ逃げよ!」

あずさ「そうしよそうしよ!」

桂利奈「ちょっと!なんかハマって…動かな…」

バキィン!! カッ シュポッ

蝶野「試合終了、�号チームの勝利!」
72 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:02:37.07 ID:Gv2O+G8l0
アンチョビ「………」

ペパロニ「何のメモを取ってるんスか?」

アンチョビ「全チームの行動の把握とその動きについて、気になった部分をまとめているんだ」

ペパロニ「どれどれ、見せてもらって…え!?こんなにいっぱいッスか!?」

アンチョビ「あぁ、細かい所までは見きれてないからもっと多いぞ」

アンチョビ「特に課題が多そうなのは1年チームだな」

アンチョビ「まぁ初めてでここまで動かせるだけですごいんだが」

アンチョビ「…まずは基礎の砲撃と走行訓練だな…」

アンチョビ「試合は終わった、私達も帰るぞ」

ペパロニ「はい!」
73 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:03:06.82 ID:Gv2O+G8l0

・・・・・・・・・

温泉

華「最初はどうなるかと思ったけど、すごくワクワクしました」

優花里「はい!大変充実しました!」

沙織「けど、車長はやっぱみほがやってよね!」

華「私達では、戦車のことよくわかりませんし」

優花里「西住殿は頼りになりますし!」

みほ「私が!?そ、そんな!わ、私なんて…全然」

アンチョビ「良いんじゃないか、みほが車長のほうが皆安心するだろう」

みほ「あ、安斎さん…」
74 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:03:59.21 ID:Gv2O+G8l0
華「よろしくお願いします!」

沙織「よろしく!」

優花里「よろしくお願いいたします」

みほ「……は、はい!こちらこそ!よろしく!お願いします!」

アンチョビ「決まりだな」

アンチョビ(本当に、いい友達を持てたな)
75 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:04:55.30 ID:Gv2O+G8l0
みほ「さて、じゃあ残りは…」

沙織「みほ!私はなにがいいかな?」

みほ「誰とでも仲良くなれるから通信手とかかな」

沙織「わかった、頑張るね!」

華「あ、あの!私!砲手をやりたいんです…」

華「なんか砲撃が癖になっちゃって、それに、強い自分になれそうな気がして…」

みほ「じゃあ五十鈴さんが砲手で…」

優花里「それじゃあ、私が装填手をやります」

みほ「あとは操縦手は……安斎さん…?」

アンチョビ「なぁ、私が離れてから一度�号が止まった時、そこから操縦を行っていたのは誰だ?」

アンチョビ「明らかに動きが手慣れた戦車乗りのソレだったぞ」
76 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:05:22.37 ID:Gv2O+G8l0
みほ「…えっと、それは」

麻子「………」

沙織「麻子、操縦手お願い!」

麻子「もう書道を選択している」

沙織「遅刻ばっかりで単位足りてないじゃん!」

麻子「ぐっ!?」

沙織「このままじゃ留年だよ!」

麻子「……わかった、やろう、戦車道」

優花里「決まりですね」

みほ「でも、安斎さんは…」

アンチョビ「みほ、私のことは気にするな」
77 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:06:00.48 ID:Gv2O+G8l0
アンチョビ「とはいったものの、どうするか…」

カルパッチョ「あら…貴女は…」

アンチョビ「あぁ、三突に乗ってた」

カルパッチョ「通信手のカルパッチョです」

アンチョビ「三突も定員オーバーだったな…確か歴史が好きな人達の集まりだっけ?」

カルパッチョ「はい…もっとも、私はちょっと違いますが」

アンチョビ「どういうこと?」

カルパッチョ「そのグループの一人が、私の幼なじみなんです」

アンチョビ「なるほど、そういうことか、じゃあ、私が入り込む理由はないな」

カルパッチョ「すみません…」

アンチョビ「となると…」
78 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:06:50.77 ID:Gv2O+G8l0
桃「なに!?38tの砲手をするだと!?」

アンチョビ「今空いているのがそこしかないからな、もっとも私はCV33でも構わないけど」

杏「んー、三突か�号じゃだめ?」

アンチョビ「すまないが、両方共もういっぱいだ、私の入り込む余地はない」

杏「そっか、なら…安斎ちゃんにはCV33に乗ってほしいなー」

杏「言ってたよね?偵察役も重要だって、それに動ける戦車も増やしておきたいし…」

アンチョビ「なるほど…わかった」

杏「ほいじゃよろしくー」
79 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:07:20.19 ID:Gv2O+G8l0
アンチョビ「ペパロニ」

ペパロニ「なんスか?」

アンチョビ「予定より速いけど、私もこの戦車に乗り込むことになった」

アンチョビ「よろしく頼むぞ!」

ペパロニ「はい!よろしくお願いするッス!」
80 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:07:46.46 ID:Gv2O+G8l0
翌日

アンチョビ「な・・・なななな」

アンチョビ「なんだこれぇーーー!!?」

ペパロニ「あー、なんか昨日塗装とか色々と自動車部が手伝ってましたけど、こういうことだったんですね」

優花里「あー!38tが!三突が!M3が89式がなんか別のものにー!」

優花里「あんまりですううう!」

沙織「私達も色塗り替えればよかった!」

みほ「…ふっ、ふふふふっ」
81 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:08:48.88 ID:Gv2O+G8l0
優花里「西住殿…」

みほ「戦車をこんな風にするなんて、考えられないけど、なんか楽しいね」

みほ「戦車で楽しいなんて思ったの、久しぶり」

アンチョビ「…………」

アンチョビ「じゃあ、今日は走行訓練を始める!全員戦車に乗れ!」

梓「安斎さんなんかかっこいいです!」

優季「軍服が似合ってます〜」
・・・・・・・・

ダージリン「大洗女子学園…戦車道を復活なされたんですね、おめでとうございます」

ダージリン「結構ですわ」

ダージリン「受けた勝負は逃げませんもの」

・・・・・・・・
82 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:09:30.63 ID:Gv2O+G8l0
数日後

アンチョビ(ここ数日、色々と教えこんだけど)

アンチョビ(こいつら、まるでスポンジみたいだな)

アンチョビ(受けたアドバイスを吸収し見事に活かせている)

アンチョビ(みんなセンスもあるし、やりがいがある)

桃「えー、急な話になってすまないが」

桃「今度、聖グロリアーナ女学院と練習試合をすることになった」

アンチョビ「はぁ!?」
83 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:10:55.89 ID:Gv2O+G8l0
桃「試合は次の日曜日のお昼、当日は朝の6時に集合」

麻子「!?」

アンチョビ「ちょっと待て!なんでそんな強豪と試合をするんだ!」

桃「会長の命令だ」

杏「いやー、やっぱりやるなら強いところがいいじゃん?」

アンチョビ「それはそうだが…」

沙織「グロリアーナ…?」

優花里「聖グロリアーナは全国大会で準優勝したこともある強豪です」

華「準優勝…」

沙織「えー大丈夫なの!?」

桃「各隊長は明日の夕方に作戦会議を行うので出席するよう…以上!」
84 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:11:50.54 ID:Gv2O+G8l0
桃「以上が、私の戦略だ、なにか意見は」

アンチョビ「……」

アンチョビ(…その作戦自体は悪くはない)

アンチョビ(だが…)

みほ「………」

杏「安斎ちゃん、どーかしたー?」

アンチョビ「…ちょっといいか?」

杏「いいよ、いってみー?」
85 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:12:37.64 ID:Gv2O+G8l0
アンチョビ「…グロリアーナもこちらが待ちぶせをしてくることは想定済みのはずだ」

アンチョビ「このフィールドで私達が有利に立てる数少ないポイントだからな」

アンチョビ「それに、この作戦だけで向こうの戦車を全て殲滅出来るとは思えない」

アンチョビ「その後のバックアップも、しっかり考えなくてはならん」

アンチョビ「最悪だと逆包囲の可能性もある」

杏「あー、確かに」

おおー!

桃「黙れ!私の意見に口を挟むな、そんなことを言うならお前が隊長をやれ!」

アンチョビ「……だが、悪くない作戦なのは間違いない」

アンチョビ「戦車の性能で不利な以上、作戦勝ちしか勝利の道はないからな」

桃「…そ、そうだよな!」

杏「でもさー、隊長は安斎ちゃんがやってよ、安斎ちゃんが指揮とって!」
86 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:13:09.81 ID:Gv2O+G8l0
アンチョビ「…いや、隊長をやるならみほだろう」

みほ「ふぇえ!?な、なんで!?」

アンチョビ「みほも多分、私と同じことを考えていたはずだ、そうだよな」

みほ「…………は、はい」

アンチョビ「なら、戦車の性能のいい�号に乗っているみほのほうが適任だ」

アンチョビ「豆戦車に乗っている隊長なんて聞いたことがない」

アンチョビ「みほが隊長、私は副隊長になって、みほをサポートする」

アンチョビ「それでいいか?」

杏「異議なーし、かしまもいいよな」

桃「…わかった、隊長が西住、副隊長が安斎、これで行こう」
87 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:15:13.65 ID:Gv2O+G8l0
杏「頑張ってよ!勝ったら干し芋三日分だから」

アンチョビ「負けたら?」

杏「大納涼祭りであんこう踊りをやってもらおうかな」

梓「ええー!あの踊りを!?」

カエサル「なん…だと…」

アンチョビ「そんなに酷いのか…わかった、ベストを尽くそう」

みほ「は…はい!」
88 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:15:49.86 ID:Gv2O+G8l0
・・・・・・・・
試合前日の夕方

みほ「……安斎さん」

アンチョビ「みほ、どうした」

みほ「やっぱり…変わってください、私に隊長なんて…」

アンチョビ「安心しろ、みほにならできる」

みほ「でも…安斎さんのほうがきっといい指揮を」

アンチョビ「…」ナデナデ

みほ「あっ…」

アンチョビ「隊長が弱気でどうする…」

みほ「…はい」
89 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:17:56.83 ID:Gv2O+G8l0
みほ(あぁ、そうだった、久しぶりだ、この感覚は…)

みほ(私がいつも弱気になった時、お母さんは私を怒鳴っていた)

みほ(そんなんじゃダメだ、そんなことでは西住流の名に傷がつくと)

みほ(でも、安斎さんは、私を怒鳴ったことはほとんどなかった…私が弱気なときはいつも)

みほ(こうして、落ち着くまでずっと頭を撫でてくれたんだ…)

みほ「安斎さん…大丈夫です、私…頑張ります」

アンチョビ「よかった…」

カエサル「隊長!副隊長ー!」

アンチョビ「ん?確か三突の…何があった!」

カエサル「ひなちゃんが…ひなちゃんが!」

アンチョビ「倒れた!?…わかった、みほ、行くぞ」

みほ「はい!」
90 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:19:02.61 ID:Gv2O+G8l0
カエサル「ひなちゃん、熱がでてて…」

おりょう「脚気か!?」

エルヴィン「ペストか!?」

左衛門佐「疫病か!?」

アンチョビ「いやどう見ても風邪だろ」

「「「「それだ!」」」」

アンチョビ「ふざけてる場合か、試合は明日なんだぞ!」

カエサル「しかし、ひなちゃんは私たちのチームの通信手を…」

みほ「当日は4人で、車長が通信手と兼任でいく?」

エルヴィン「いや、できれば安斎が車長をやって欲しい、通信手は私がやる」
91 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:20:10.00 ID:Gv2O+G8l0
アンチョビ「私がか?」

エルヴィン「あぁ、黒森峰の風神とよばれし」

アンチョビ「わかった」

アンチョビ「三突の車長をやろう」

アンチョビ「だから…その話はそれまでにしてくれ」

エルヴィン「……すまない」

みほ「…」
92 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:21:42.46 ID:Gv2O+G8l0
カルパッチョ「ごめんなさい…私のせいで…ゴホッゴホッ」

みほ「いや、気にしないで、ゆっくりと休んでください」

カルパッチョ「は、はい…」

アンチョビ「とりあえず、車長として一つ聞きたいんだが」

おりょう「何ぜよ?」

アンチョビ「あの旗を外さないか、三突の車高の低さを」

「「「「駄目だ!」」」」

アンチョビ「そ…そうか」

アンチョビ(大丈夫かなぁ…)
93 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:23:53.30 ID:Gv2O+G8l0
桃「今日はこちらの突然の申し出を聞き入れてくださって感謝する」

ダージリン「いえ、こちらこそ本番前の調整にはいいと思ったので…」

ダージリン「しかし一両減ったとききましたが」

アンチョビ「あぁ、欠員が出てな、すまないが5対5で頼めないだろうか」

ダージリン「かしこまりました…それにしても、個性的な戦車ですわね…」

アンチョビ「悪い、あまり気にしないでくれ…」

ダージリン「ですが、私たちはどんな相手でも全力を尽くしますわ、お互い、頑張りましょ?」

ダージリン「…あら、貴女は…まさか」

アンチョビ「人違いだ…よろしく頼む」

ダージリン「…………」
94 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:24:49.54 ID:Gv2O+G8l0
アンチョビ「ペパロニ、悪いが38tの装填手を頼む」

ペパロニ「了解っス!」

審判「それではこれより聖グロリアーナ女学院対大洗女子学園の試合を始める!一同、礼!」

アンチョビ「みほ、落ち着いて、いつも通りにいけ」

みほ「…はい!」

審判「試合開始!」

みほ「パンツァー・フォー!」
95 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:26:28.94 ID:Gv2O+G8l0
今日はここまで
次回は木曜辺りに投下出来ると思います
今回のSSではアンツィオがいないので全国大会の組み合わせが変わりますのでご了承ください
98 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/26(火) 15:58:12.60 ID:Gv2O+G8l0
>>97
あ〜呼称についてはミスです、今後は気をつけますねすみませんでした

はい!三突はヒナちゃんと歴女4人で運用しています
99 : ◆bXmsmX83I2 [sage]:2016/07/26(火) 16:00:20.78 ID:Gv2O+G8l0
× エルヴィン「いや、できれば安斎が車長をやって欲しい、通信手は私がやる」
○ エルヴィン「いや、できれば副隊長が車長をやって欲しい、通信手は私がやる」
誤字脱字やミスがあるかもしれませんが温かい目で見てください…
103 : ◆bXmsmX83I2 [sage]:2016/07/27(水) 10:10:51.64 ID:Vl0mD3lC0
みほが黒森峰に残ってアンチョビだけ大洗に行くというのも考えたんですけど
ありのほうがいいかなぁと思いみほも大洗に行くことになりました

後、本編と全く同じ展開になる…とは行かないと思います
それだと本編にアンツィオ組が増えただけのイージーモードになっちゃいますからね

特に決勝戦とアンツィオがいない二回戦はかなり変わると思います

あと劇場版は多分やりません
大学選抜戦は内容がほとんど変わらないと思われるので…大洗・知波単VSプラウダ・聖グロのエキシビションの方はやるかも…
107 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 00:51:34.76 ID:YBAPb32p0
ではこれから4話投下しまーす
2回戦の相手はオリジナルじゃない…とだけはいっておきます 既存の高校のどれかです
108 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 00:53:00.37 ID:YBAPb32p0
優花里「いよいよ始まりますね」

みほ「まず我々が偵察に向かいますので100mほど前進してそこで停車してください」

杏「なんか作戦名ないのー?」

みほ「……そうですね、こそこそ作戦です、こそこそ隠れて、こそこそ倒していきましょう」

アンチョビ(相変わらず作戦名は、可愛らしい名前なんだな)
・・・・・・・・・・
みほ「マチルダ�4両、チャーチル1両前進中」

優花里「さすが綺麗な隊列を組んでますね」

みほ「うん、あれだけの速度であの隊列を維持するなんてすごい」

優花里「こちらの徹甲弾ですと、正面装甲は抜けませんね」

みほ「そこは…戦術と腕かな」

優花里「…はい!」
109 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 00:53:51.42 ID:YBAPb32p0
みほ「では私達が先行して引きつけますので、みなさんは指定の位置についていてください」

アンチョビ「了解!さぁ、いくぞ」

おりょう「あぁ…安斎副隊長…この名前はダメぜよ」

エルヴィン「そうか、ソウルネームを決めなければいけないな」

アンチョビ「ソウルネーム?」

カエサル「魂の名前だ」

カエサル「そうだな…何がいい?」

アンチョビ「今はそんなものより大事なことが…」

エルヴィン・おりょう・カエサル・左衛門佐「「「「ない!」」」」

アンチョビ「そ、そうか……それじゃあ、指定の場所についたら考えよう」

エルヴィン「了解!」
110 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 00:55:39.32 ID:YBAPb32p0
エルヴィン「さて、指定の場所についたな」

カエサル「それでは、あとは�号を待つだけだな」

おりょう「それでソウルネームについてだが…どうするぜよ?」

エルヴィン「ここに来る前にいいのを1つ思いついた、副隊長はよくペパロニと一緒にいたよな?」

アンチョビ「あぁ、練習中に懐かれてしまってな」

左衛門佐「そして今日、カルパッチョの代わりを務めることになった」

おりょう「二人共…パスタに関係のある名前ぜよ…」

エルヴィン「アンチョビというのはどうだろう?」
111 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 00:56:15.98 ID:YBAPb32p0
アンチョビ「アンチョビ〜?」

「「「それだ!」」」

桃「おい!�号が来たぞ!配置に付け!」

アンチョビ「あぁ、もうアンチョビでもなんでもいい!行くぞ!」

左衛門佐「出陣だ!」

梓「き、緊張してきた…」

アンチョビ「M3、もし怖いと思ったら外に出ず戦車の中にいろ!」

アンチョビ「戦車の中の方がカーボンがある分安全なはずだ」

梓「りょ、了解です!みんないい?」

「「「「はーい!」」」
112 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 00:57:11.14 ID:YBAPb32p0
左衛門佐「で、副隊長、どこを狙えばいい?」

アンチョビ「よし!履帯を狙え、相手の足を崩すぞ」

左衛門佐「承知!」

桃「撃て!うてぇー!」

アンチョビ「おい!味方を撃ってどうする!待ち伏せがバレたじゃないか!」

アンチョビ(まさか…トリガーハッピーか!?)

アンチョビ「相手は構わず向かってきてる…」

アンチョビ「逆包囲を狙ってきているぞ!迎え撃て!」
113 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 00:58:27.68 ID:YBAPb32p0
エルヴィン「M3リーが戦闘不能…38tが履帯を外したか……カエサル、装填急げ!」

カエサル「わかっている!」

アンチョビ(とりあえず、あいつらが外に逃げるっていう最悪の状態は防げたか…)

アンチョビ(結構あるんだよな…戦車を破棄して外に逃げるって…)

アンチョビ(他の子たちは肝が座ってるみたいだが…覚悟ができてない子がいるのはしょうがない)

エルヴィン「…このままじゃジリ貧になるな、アンチョビ副隊長…どうする?」

桃「無事な車両はとことん打ち返せー!」

アンチョビ(38tはあの調子か…こりゃ、次の課題は決まりだな…)

アンチョビ「だが、このままでは終われない…終わらせないぞ!」
114 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 01:00:02.54 ID:YBAPb32p0
エルヴィン「で、どういう作戦を…?」

アンチョビ「……あぁ、みほ、第二プランだ!

みほ「はい!」

アンチョビ「おりょう、�号に続け!」

おりょう「了解ぜよ!」

アンチョビ「M3!全員いるな?」

「「「はい!」」」

アンチョビ「安全を確認したら外に出て市街地を見てみろ…!きっといい勉強になるはずだ!」

アンチョビ「総員、�号に付いて行くように市街地に迎え!」

「「「はい!」」」

みほ「もっとこそこそ作戦を開始します!」

アンチョビ「反撃の時間といこうじゃないか!」
115 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 01:01:48.85 ID:YBAPb32p0
町の通り

エルヴィン「ここでいいのか…?」

アンチョビ「あぁ、おそらく相手はここを通るはず…」

アンチョビ「この場所なら相手はこっちがみえないはずだ」

アンチョビ「いいか、相手が通り過ぎた、その瞬間を狙え」

左衛門佐「御意!」

カエサル「…来たぞ!」

アンチョビ「0距離だ!抜ける!」

アンチョビ「撃てぇ!」

ドォォン!

ガゴォン!! カッ シュポッ

アンチョビ「よし!」
116 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 01:02:43.06 ID:YBAPb32p0
左衛門佐「やったぁ!」

エルヴィン「よし!」

アンチョビ「みほ、こちら三突一両撃破した、警戒しながら次の場所に移る!」

カエサル・エルヴィン「「はっはっはっは」」

アンチョビ「慢心するな、数はまだ私達が不利だ、このままいくぞ!」

エルヴィン「りょ、了解!」

おりょう「でも…旗はどうするぜよ!」
117 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 01:04:12.96 ID:YBAPb32p0
アンチョビ「………」

アンチョビ「…すまないが……」

アンチョビ「市街地戦だとこの旗は相手にとって目印になる可能性が高い…」

アンチョビ「横から狙われたら三突だとひとたまりもなくやられる…」

左衛門佐「くっ………」

おりょう「そう言われたなら…仕方がないぜよ…」

エルヴィン「今の車長は…アンチョビ殿だからな…従うしかあるまい」

カエサル「わかった…旗は置いていこう、このまま次のポイントに…って敵戦車が!?」

アンチョビ「何!?路地に逃げ込め!」
118 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 01:07:54.18 ID:YBAPb32p0
・・・・・・

アンチョビ「危なかったな、三突の車高の低さをうまく活かせてよかった…」

エルヴィン(もし、あのまま旗をつけていたら…やられていた…か)

エルヴィン「で、どうすればいい?」

アンチョビ(残っているのは私達と�号だけ…出来る限り速めに倒して合流をしておきたい…)

アンチョビ「隠れる…ポイントには向かわない」

エルヴィン「それでは…」

アンチョビ「あぁ、回り込んで戦うぞ、有効射程はこっちのほうが長いからな!」

左衛門佐「承知!」

カエサル「わかった!」

おりょう「いくぜよ!」

エルヴィン「了解!」
119 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 01:10:42.72 ID:YBAPb32p0
アンチョビ「行くぞ!」

おりょう「うおおおお!」

アンチョビ「撃てぇ!」

ドォン!

アンチョビ「外れた!どうする!?もっと近づくか!」

左衛門佐「そうしてくれると助かる!」

アンチョビ(安易に敵の射程に入るのは避けたいが…もう時間がない、いつまで�号が持つか…)

アンチョビ「…なら…」

アンチョビ「今から敵の射程に潜り込む!撃ってくるぞ…覚悟を決めろ!」
120 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 01:11:55.54 ID:YBAPb32p0
カエサル「よし・・・装填完了!」

左衛門佐「この距離なら行けるぞ!」

アンチョビ「あぁ…今だ!撃てぇ!」


ドォォォン!ドォン!



 カッ シュポッ


 カッ シュポッ



アンチョビ「ぐっ、相打ちか…」

アンチョビ「みほ!三突は撃破されたがマチルダを2両撃破した…後は頼んだぞ!」

みほ「はい!」
121 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 01:13:42.57 ID:YBAPb32p0
アンチョビ「…済まない、私の責任だ、あそこでもっと冷静に立ちまわってさえいれば、撃破はされなかったかもしれない」

カエサル「いや、アンチョビ副隊長、貴女のおかげで我々は素晴らしい戦いが出来た、感謝する」

カエサル「…旗はもう、取り外さないといけないな」

アンチョビ「…いいのか?」

エルヴィン「あぁ、もしあの旗があったら隠れていた時に私たちはやられていただろう…」

左衛門佐「私は、もっと遠距離からの狙撃術を習得しなければいけないな…」

おりょう「試合の終わった後で良ければ、悪かった所をまとめて教えてほしいぜよ」

カエサル「やれることはやったはずだ、後は仲間たちを信じよう」

アンチョビ「……そう、だな!」

アンチョビ(…少し変な奴らだと思っていたが…いい奴らじゃないか)
122 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 01:14:50.82 ID:YBAPb32p0
アンチョビ「負け…か」

アンチョビ(まぁ今の戦力でグロリアーナ相手に残り1両までもっていけたのは…よくやったほうか…)

ダージリン「ありがとうございました、いい試合でしたわ、貴女が隊長さん?」

アンチョビ「いや、私は副隊長だ、三突に乗っていた」

ダージリン「まぁ、ではあの�号は…」

アンチョビ「私より優秀な隊長が乗っている」

ダージリン「そう、ですか…」

アンチョビ「……」

ダージリン「貴女のこと、思い出しましたわ」

ダージリン「でも確か貴女は黒森峰の…」

アンチョビ「その話はよしてくれ…」

ダージリン「あら、これは、失礼いたしました」
123 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 01:15:52.09 ID:YBAPb32p0
杏「いやー、負けちゃったね」

アンチョビ「そういえば、負けたら、あんこう踊りだったな」

杏「まー、こういうのは連帯責任ってことで」

・・・・・・・・・・・

アンチョビ「何だこの踊りはー!」

ペパロニ「いやー楽しいッスね!」

アンチョビ(みほ、大丈夫かな…)

みほ「sdkんちあおkか、w…!!」

アンチョビ(あ、混乱してる、ネットに動画が上がらなきゃいいけど…)

アンチョビ(まぁもし上がっても…あの二人は見ないか)

燃やして焦がしてゆーらーゆらー

・・・・・・・・・
124 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 01:17:47.80 ID:YBAPb32p0
アンチョビ「…二度と踊りたくないな…」

カエサル「アンチョビ副隊長!」

アンチョビ「お、どうした?って三突から降りたのにその名前続いているんだな…」

左衛門佐「自由時間中にカルパッチョ殿のお見舞いに参ろうと思うのだが、どうだろうか?」

アンチョビ「おぉ!それはいいな、付き合うぞ!」

エルヴィン「副隊長……隊長のことはいいのか?」

アンチョビ「あぁ」

沙織「みほー、自由時間どこに行こうか!」

みほ「えっと…」

華「とりあえずどこかご飯を食べに行きましょうか」

アンチョビ(きっと、あの子たちなら大丈夫だろう…)

アンチョビ「…さぁ、行こう!」
125 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 01:19:40.59 ID:YBAPb32p0
カルパッチョ「たかちゃん、みんな、ありがとう…」

カルパッチョ「副隊長、苦労を掛けました…」

カエサル「だいぶ良くなったみたいだな…本調子になるまでゆっくり休んでくれ」

カルパッチョ「たかちゃん…ありがとう…///」

エルヴィン「これからは、副隊長抜きになる」

左衛門佐「今度は、我々五人で戦果を収めるぞ!」

おりょう「そのために、残りの自由時間は帰って練習ぜよ!」

カエサル「妙案だな…副隊長は大丈夫か?」

アンチョビ「いいだろう、付き合うぞ」
126 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 01:21:01.47 ID:YBAPb32p0
学校

アンチョビ「さて、そうはいったけど戦車の修理に時間がかかりそうだな…どうしたものか」

梓「あの…安斎副隊長…」

アンチョビ「…どうした?」

梓「あの…私達…何も出来ず…みなさんの足を引っ張ってしまい、すみませんでした!」

アンチョビ「別にいいさ、むしろここまで戦えたのが不思議なくらいだ 気にしていない」

あや「あの、私達、次までにもっと上手くなりたいです、副隊長、色々と教えて下さい!」

優季「先輩たち、かっこよかったです!」

あゆみ「次は私も」

桂利奈「一生懸命頑張ります!」

「だから…」

「「「「今後もご指導、よろしくお願いします!」」」」
127 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 01:22:44.28 ID:YBAPb32p0
アンチョビ「わかった、私はそういう精神は大好きだ…」

アンチョビ「だが、意気だけが良くてもダメだぞ」

アンチョビ「そこまで言うのなら、今度の試合、私に成長したという姿をきちっと見せてみろ!」

「「「「「はい!」」」」」

アンチョビ「よし戦車は壊れているから、今日は講習だな、行くぞ!」

「「「「「はい!」」」」」

アンチョビ(皆、とても前向きだな…落ち込むものも居ると思ったが…)

アンチョビ(この調子で行けば全国大会も…もしかしたら)
128 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 01:23:15.09 ID:YBAPb32p0


杏「これからは…作戦は西住ちゃんと安斎ちゃんに任せるね」

桃「なっ!?」

杏「んでこれ、三突と�号の人達にって」

・・・・・
ダージリン「今日はありがとう」

ダージリン「貴女達との試合、とても楽しかったわ」

ダージリン「また公式戦で戦いましょう」
・・・・・

優花里「すごいです!聖グロリアーナは好敵手と認めた相手にしか紅茶を送らないとか!」

優花里「昨日の敵は今日の友ですね!」
129 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 01:23:45.92 ID:YBAPb32p0
エルヴィン「今日の夜は茶会だな」

左衛門佐「できれば緑茶がよかった…」

杏「公式戦はかたないとねー」

みほ「はい、次は勝ちたいです」

沙織「公式戦?」

優花里「戦車道の…全国大会です!」

・・・・・・・

全国大会抽選会場

アンチョビ「………」
130 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 01:24:24.41 ID:YBAPb32p0
数日前

杏「んで抽選だれいくー?」

アンチョビ「私が行こう」

杏「んじゃチョビ子ね」

アンチョビ「ちょっと待て、なんでその名前を知っている」

杏「練習してた時にちょくちょく聞いてたから」

アンチョビ「って、その呼び名はなんだ!」

杏「別にいいじゃん、ちょびー、で、本当にいいの?」

アンチョビ「何がだ…」


杏「全国の戦車乗りの目の前に姿を晒すことになるよ?」

131 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 01:25:18.66 ID:YBAPb32p0
アンチョビ「構わない、戦車道を再びやると決めた時から…覚悟はできている」

杏「んじゃよろしくー」
・・・・・・・・
アンチョビ(まほや家元は…見ているかな?)

アンチョビ(……………)

「次、大洗女子学園!」

アンチョビ「………」
132 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 01:26:00.41 ID:YBAPb32p0
あ、あれって…黒森峰の…!?

風神…転校したって噂は本当だったんだ!

でも彼女って確か西住流の門下生なんじゃ…

もし黒森峰と戦うことになったりでもしたら…

ガヤガヤ…

アンチョビ「……」

「大洗女子学園、8番」
133 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 01:27:44.52 ID:YBAPb32p0
アンチョビ「……」

アンチョビ「相手はサンダース大附属…」

アンチョビ「…いきなり強豪が相手か…」

アンチョビ「…!」

まほ「………………」

アンチョビ「…まほ」
134 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 01:28:11.89 ID:YBAPb32p0
戦車喫茶

アンチョビ「悪いな、初戦から4強と当たることになってしまった」

沙織「4強?」

アンチョビ「私達が初戦で当たるサンダース大付属、この前戦った聖グロリアーナ、プラウダ、黒森峰」

アンチョビ「この4校が常にトップを争っていたことから4強と言われるようになった」

華「なるほど…」

優花里「サンダースはすごくリッチな学校で大量の戦車を保有している学校です」

アンチョビ「だが、1回戦で使える戦車は10両までだ…それにこの大会はフラッグ戦のルールを採用している」

沙織「フラッグ戦?」

みほ「相手のフラッグ車を撃破したら勝ちになるの」

アンチョビ「まぁ当然、向こうもフラッグ車を守ったり、こっちのフラッグ車を狙ってくるわけだが…」


エリカ「あら?副隊長…」

135 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/28(木) 01:29:21.12 ID:YBAPb32p0
アンチョビ「……?」

みほ「あ…」

エリカ「あぁ…元でしたか…」

アンチョビ「逸見…」

エリカ「あら……裏切り者の副隊長も…ご一緒でしたか」

アンチョビ「久しぶりの再開だってのに手厳しいなぁ」

エリカ「貴女のせいで…隊長がどれほど…」ブツブツ…

まほ「エリカ…どうし…!」

アンチョビ「久しぶりだな…まほ」

まほ「…みほ……安、斎…」
136 : ◆bXmsmX83I2 [sage]:2016/07/28(木) 01:30:37.66 ID:YBAPb32p0
今回はここまで 次回は速くて日曜日の夜になると思います
138 : ◆bXmsmX83I2 [sage]:2016/07/28(木) 01:34:34.01 ID:YBAPb32p0
誤字訂正
×アンチョビ「久しぶりの再開だってのに手厳しいなぁ」
○アンチョビ「久しぶりの再会だってのに手厳しいなぁ」

あと黒森峰は副隊長が二つあったということになっています 
ここらへんのことはサンダース付属戦が終わったら詳しく語ることになると思います
145 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:35:04.52 ID:pDuyIxMn0
よし!じゃあ続き、一気にサンダース戦終わりまで投下しまーす
146 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:36:31.94 ID:pDuyIxMn0
みほ「お姉…ちゃん」

まほ「まだ戦車道をやっているとは思わなかった…」

みほ「…」

優花里「お言葉ですが、あの試合のみほさんの判断は、間違ってませんでした!」

エリカ「部外者は口を挟まないで頂戴…」

まほ「……」

エリカ「……」

エリカ「隊長、行きましょう」

まほ「あ、あぁ…」

エリカ「一回戦は、サンダースと当たるんでしょう?」

エリカ「無様な戦い方をして、西住流の名を汚さないことね」

沙織「何よその言い方!」

華「あまりにも失礼じゃ…!」
147 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:37:00.42 ID:pDuyIxMn0
エリカ「貴女達こそ、戦車道に対して失礼じゃない?」

エリカ「無名校のくせに…」

アンチョビ「出場することに意義があると、私は考えているがな、今のままでは門が狭くなるだけだ」

エリカ「…ふん、頑張ってね」

まほ「…安斎…」

まほ「……一つだけいいか?」

アンチョビ「…なんだ?」

まほ「……私は…」

エリカ「隊長!」

まほ「…あ、あぁ、済まない…また、今度話そう…」
148 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:38:00.76 ID:pDuyIxMn0
沙織「何よあの人!試合になったら絶対負けないんだから」

華「嫌な感じですわ」

優花里「あの…今の黒森峰は去年の準優勝校ですよ、それまでは9連覇してて…」

沙織「え”っ!?そ、そんなに強いの!?」

優花里「はい…特に、今年3年生になる世代は歴代でも最高と言われているほどのチームでして…1年の時に」

アンチョビ「あくまで、私がいた頃の話だけどな、今どうなっているかはしらない」

優花里「……安斎殿…」

アンチョビ「……二人が怒るのも仕方がないさ…」

アンチョビ「それほどのことを、私はしてしまったからな」

みほ「……」

アンチョビ「湿っぽい空気にして悪かった」

アンチョビ「さぁケーキを食べようか…今日は私のおごりだ」

麻子「もう2つ食べてもいいか」

アンチョビ「好きなだけ食え!」
149 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:39:44.81 ID:pDuyIxMn0
エリカ「隊長…元副隊長のことは気になさらずに」

エリカ「貴女は、西住流を背負っていく戦車乗りなんですからね」

まほ「あ、あぁ…そうだな」

エリカ「……」

エリカ(…あの日から、隊長の笑顔を私は見たことがない)

エリカ(安斎元副隊長が大洗に行ってしまった…あの日から)

エリカ「………」

エリカ(もし決勝まで上がってきたら…叩き潰す…)
150 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:40:19.36 ID:pDuyIxMn0
アンチョビ「………」

みほ「…安斎さん」

アンチョビ「みほ、お前は気にするな」

アンチョビ「…あの試合は、私が全て悪かったんだ」

優花里「おふたりとも…ここにいましたか」

アンチョビ「あぁ」

優花里「全国大会…出場出来るだけで、私は嬉しいです」

優花里「他の学校の試合も見れますし、大切なのはベストをつくすことです」

優花里「もし負けても」

杏「それじゃこまるんだよねー」

桃「絶対に勝て!」

桃「我々はどうしても勝たなければならないんだ」
151 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:42:01.49 ID:pDuyIxMn0
柚子「そうなんです、だって負けたら私達…」

杏「しーっ」

杏「まぁ、すべては二人に掛かってるから、頑張ってね」

アンチョビ「……」

アンチョビ「しかし、編成がわかればなんとかなるが…ファイアフライは出てくるかな」

みほ「どうでしょう…初戦だから温存すると思いますが…」

優花里「………」
152 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:42:33.30 ID:pDuyIxMn0
・・・・翌日

アンチョビ「よし!練習は終わりだ…しかし秋山はどこだ」

みほ「心配だね…家に行ってみようか」

アンチョビ「あぁ」

華「私達も行きましょう!」

沙織「うん!」

麻子「おー」
153 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:43:05.85 ID:pDuyIxMn0
秋山家

秋山父「あら、貴方達は…」

みほ「私達、秋山さんの友達で…」

秋山父「と、友達ぃ!?あ、上がってください」

秋山母「まぁ、あの子にも…」

秋山母「もしかして、戦車道の人たち?」

みほ「は、はい」

秋山母「皆さんのこと、優花里からよく聞いてますよ…あの娘のこと、よろしくお願いします」
154 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:44:25.43 ID:pDuyIxMn0
アンチョビ「いい家族だな…」

華「そうですね…」

優花里「あれ?みなさんなんでうちに」

みほ「あ、優花里さん…心配したんですよ」

アンチョビ「練習をサボるとはいい度胸だな…」

優花里「す、すみません!」

沙織「ってなんで玄関から入らないの?」

優花里「この格好だと両親が心配すると思って」

麻子「なるほど、で、どうしたんだ?」

優花里「はい!ちょうど良かったです」

優花里「ぜひ、見ていただきたいものがあるんです!」
155 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:44:55.09 ID:pDuyIxMn0
アンチョビ「な…これって…サンダースの学園艦じゃないか!」

沙織「ええ!?」

アンチョビ「これ…どうやって撮影したんだ」

優花里「はい!コンビニの輸送船に乗り込んでから制服に着替えたんです!」

アンチョビ「……ルール上問題はない…だがな」

アンチョビ「今後はこういうことはやるなよ、もしお前に何かあったら…」

優花里「…ご、ごめんなさい、ご心配をお掛けしました!」

アンチョビ「…けど、よくやってくれた」

優花里「あ、ありがとうございます!」

アンチョビ「さて、見てみようじゃないか…偵察の成果を…」
156 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:45:23.94 ID:pDuyIxMn0
アンチョビ「なるほど…」

沙織「最後、潜入してるのバレちゃったんだよね?」

優花里「申し訳ございません…」

華「編成を変えてくるってことはあるんじゃないでしょうか」

アンチョビ「真っ向勝負、フェアプレイで戦うのが今のサンダースの流儀だ」

アンチョビ「多分、編成は変えてこないだろう」

アンチョビ「これで…かなり戦略を立てやすくなったな」

みほ「はい…じゃあこれからみんなで作戦会議をしましょうか!」

「おー!」
157 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:49:44.48 ID:pDuyIxMn0
試合当日

アンチョビ「よし!準備いいかー?」

「「「大丈夫でーす!」」」

アンチョビ「ペパロニ、大丈夫か?」

ペパロニ「大丈夫っス!CV33!いつでもオーケーっス!」

ケイ「ハーイ!オットボール三等軍曹!!」

優花里「わぁ!?」

アンチョビ「サンダースの隊長か…」

優花里「あ、あの…この前は、その…」

ケイ「また今度遊びに来てね!!ウチはいつでもオープンだからね!!」

優花里「は、はい!ありがとうございます!」

ケイ「いい試合をしましょう!それじゃあ!」

沙織「隊長さん、いい人そうだね…」
158 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:50:16.50 ID:pDuyIxMn0
エリカ「もうすぐ始まりますね」

まほ「あぁ…」

エリカ「どう思いますか?隊長」

エリカ「戦車の質も量もサンダースが圧倒しています、流石に厳しいのでは?」

まほ「何が起こるかがわからないのが戦車道だ」

まほ「互いの作戦次第で戦況はいくらでも変わる」

エリカ「す、すみません…」

まほ(彼女が負ける姿を…私は見に来たわけではない)

まほ(…さて、どう戦う?)
159 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:50:49.16 ID:pDuyIxMn0
審判「これより!大洗女子学園対サンダース大附属の試合を始めます!」

審判「試合…開始!」

みほ「パンツァー・フォー!」

ケイ「GO AHEAD!」
160 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:52:02.74 ID:pDuyIxMn0
みほ「アヒルさんチームは右側、ハムスターさんチームは左側のほうを偵察してください」

みほ「我々はカメさんチームを守りながら森の中を真っすぐ進みます」

アンチョビ「ハムスター、了解!」

典子「了解!」

桃「あのチーム名、なんとかならなかったのか?」

杏「可愛らしいからいいじゃない」

アンチョビ「さぁ、ペパロニ…行くぞ!」

ペパロニ「了解っス!」
161 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:52:47.90 ID:pDuyIxMn0
アンチョビ「さて……敵は…っと」

アンチョビ「……って!前にいきなり3両来てる!」

アンチョビ「こうた・・・後ろからも3両だと!?」

アンチョビ「こちらハムスター!シャーマン6両に囲まれた!」

みほ「ええっ?!」

アンチョビ「なんとか逃げ出すけどそっちから援軍を送ってくれ!」
162 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:53:31.51 ID:pDuyIxMn0
エリカ「豆戦車1両にシャーマン6両!?)

エリカ「数で戦うといっても…あまりにも多すぎでは!?」

まほ(私も真っ先に偵察役である安斎を潰しに行く)

まほ(それはわかるが…)

まほ(だが、なぜ安斎の位置をあぁも簡単に…)
163 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:54:04.96 ID:pDuyIxMn0
アンチョビ「狙いは私か!?豆戦車じゃ偵察が精々だぞ!」

アンチョビ「…しかしこうもピンポイントで……まさか!」

アンチョビ(通信傍受機…!)

アンチョビ「………やっぱりか!」

アンチョビ「…しかし、どうする…あいつらに伝える方法…」

ドォォン!

アンチョビ「とにかく今は合流して抜け出さないと…ペパロニ、おもいっきり飛ばせ!」

ペパロニ「了解っス!」
164 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:54:57.12 ID:pDuyIxMn0
みほ「囲まれた!」

みほ「これで全10両中9両投入か…」

華「フラッグ車以外全車攻めの態勢ですか…」

優花里「あまりにも集中し過ぎでは…」

アンチョビ「こちらハムスター!もうすぐ合流する」

アンチョビ「けどシャーマン6両に集中砲火されてる!いつまで持つか…」

みほ「こちらも追われています…止まるよりまっすぐ突き進みましょう!」

アンチョビ「了解!」

みほ「あひるさんチームも、このまま全速力で進んでください」

典子「はい!」
165 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:56:54.13 ID:pDuyIxMn0
・・・・・・・
アンチョビ「ふぅ、なんとか抜けて…森までこれたが…」

アンチョビ「ペパロニ、よくやってくれた」

みほ「はい、一時はどうなるかと…しかしなんだか私達の動きを読めてるみたいで…」

アンチョビ「それなんだがな…みほ…上を見てみろ」

みほ「うえ……あ!」

みほ「無線傍受機…!」

アンチョビ「フェアプレイが聞いて呆れるな…反則スレスレの行為だ」

みほ「…確かにルールブックには書かれていませんが…このままじゃ…!」

みほ「!・・・それなら!」

アンチョビ・みほ「「これを利用してフラッグ車をおびき出せば」」

みほ「…安斎さんも同じことを」

アンチョビ「ふっ…やることは…決まったな…!」
166 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:57:38.52 ID:pDuyIxMn0
みほ「武部さん、各車両への本当の通信は今後、メールで連絡してください」

沙織「わかった!」


みほ(それでは、こっそり作戦を開始します!)

167 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:58:12.97 ID:pDuyIxMn0
みほ【ジャンクションに隠れて待ち構えましょう!】

アリサ(敵はジャンクションね…)

アリサ「敵はジャンクションよ!囮を北上させて!左右から包囲!」

ケイ「オッケー!」

・・・・・・・・

みほ【囲まれた!前者全車後退!38tはC1024地点に移動してください!】

アリサ(フラッグ車ね…もらった!)

アンチョビ「………」
168 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 16:59:05.69 ID:pDuyIxMn0
ハムスターさんチーム 安斎より

こちら敵フラッグ車を発見
これから気づかれないようにゆっくりと追跡を行う
おそらくフラッグ車はこのまま安全であると思われる南西地点に向かっているはずだ
カバは所定の位置で待ち伏せ、あんこうはとうさぎは強襲の用意、フラッグ車のカメは安全な地点に退避
アヒルは囮役として逃げたあとはフラッグ車の護衛を行うように
169 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 17:01:00.22 ID:pDuyIxMn0
ペパロニ「姐さんメール打つのめっちゃ速いっすね」

アンチョビ「まぁ…ちょっとな」

アンチョビ(黒森峰時代に散々質問攻めにあったからな…なれてしまった…)

・・・・・・・

【こちら包囲部隊!誰もいません!】

【偵察してくださった安斎さんのおかげで助かりました…】

【この敵車両数ならなんとかできそうです】

【全車両、集まってください、このままファイアフライを叩いて追ってくる車両も撃破しましょう!】

アリサ「なんですってぇ!?」

アリサ「…でも、勝負に出たようね!」

アリサ「全車両が攻めこみに来た今がチャンスです!こちらも全車両で迎え撃ちましょう!」

ケイ「OK!……」

ケイ「ねぇアリサ…なんでそこまでわかっちゃうの?」

アリサ「女の勘です」

ケイ「アハハッ!いいわね!そういうの」

アリサ「…はい」

アリサ(すみません…でも貴女を勝たせるためには…)
170 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 17:02:57.64 ID:pDuyIxMn0
アンチョビ「さて…そろそろか」

アンチョビ(敵は9両動いているということはフラッグ車は当然丸裸…)

アンチョビ(…勝負の時間はあっても5分〜10分…その間に…)

アンチョビ(フラッグ車を撃破する)

アンチョビ(フラッグ車の護衛はないってビデオ明言してたけど…本当だったとは…)

アンチョビ(通信に夢中で何も警戒してないじゃないか)

こちら あんこう いつでもいけるよ

こちら うさぎ おっけーです

アンチョビ「…よし!」

アンチョビ「…ペパロニ、行くぞ!作戦開始!」

【こちら殲滅部隊…戦車の影も形もありません!逃げられました!】

【ファイヤフライ!誰も居ないぞ!】

アリサ「誰もいない!?そんな……」

アリサ「まさか…」

サンダース生徒A「ジーザス!敵発見!後ろから来ます!CV33です!」
171 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 17:03:36.16 ID:pDuyIxMn0
アリサ「たかが豆戦車…ほっときなさ…」

サンダース生徒B「側面から�号とM3リーも一斉に来ました!」

アリサ「な、なんですってぇ!?後退後退!逃げるわよ!」

アリサ「こちらフラッグ車!完全に動きを読まれました!応援をもとみます!」

ケイ「WHY!?い、今すぐ向かうわ…」

ケイ「……どういうことよ!どういうことなのよ!?」

アリサ「おそらく無線傍受を使っていたのを読まれて……ハメられました!」

ケイ「…バッカモーン!」

アリサ「申し訳ありません…」

ケイ「戦いはフェアプレイでっていつも言ってるでしょ!」

ケイ「急いで向かうからとっとと逃げ続けなさい!」

アンチョビ「いいか!当てさえすればこちらの勝ちだ…しっかりと狙っていけ!」

華「はい!」
172 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 17:04:49.67 ID:pDuyIxMn0
・・・・・・・
まほ「…決まったな」

エリカ「こんなことになるなんて…」
・・・・・・・
アリサ「どうして…どうして!?」

アンチョビ「おっと!そっちには進まないでほしいねぇ!」

アンチョビ「スパーラ!」

アリサ「なっ!?そんな機銃あたってもたいしたことないわ!撃ちなさい!」

アンチョビ「おっと!よし…こっちを向いたな…」

アンチョビ「いいか、聞こえているだろうから言ってやる」

アリサ「!」

アンチョビ「偵察や情報を纏めるときの大切な言葉をな…」
173 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 17:06:47.11 ID:pDuyIxMn0
ダージリン「あらら、決まりですね」

オレンジペコ「逃走先に三突が」

ダージリン「完全に情報負けですわね…」

オレンジペコ「でも、どうして…最初のほうは全ての采配が的中していたのに…なんでこんなガタガタに…」

ダージリン「こんな言葉を知っているかしら?」
174 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 17:07:24.82 ID:pDuyIxMn0


アンチョビ・ダージリン「百聞は一見にしかず…!」

175 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 17:09:38.77 ID:pDuyIxMn0
アリサ「なっ…!?」

アンチョビ「もしかして、騙されやすいだろ?」

アリサ「……撃てぇ!撃てぇ!」

左衛門佐「この距離なら…前にアンチョビさんに教わった長距離狙撃で…」

アリサ「え!?後方から三突!?砲塔回しなさ」

エルヴィン「撃てぇー!!!」

ドォン!

……ガゴォン!! カッ シュポッ

審判「サンダース大附属…フラッグ車、走行不能!」

審判「試合終了!大洗女子学園の勝利!」

ケイ「……あっちゃー」

ケイ「もう少しだったのになー」

みほ(後方からシャーマンが来ていた…危なかったぁ…)
176 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 17:10:14.68 ID:pDuyIxMn0
まほ「…」

エリカ「まさか…敵車両を一両も撃破せずに勝つなんて…」

まほ「…流石だな、安斎、みほ」

エリカ「………」
・・・・・・・
ケイ「貴女がキャプテン?」

みほ「あっ…はい…」

ケイ「盗み聞きなんてつまらないことをしちゃって悪かったわね…」

アンチョビ「……」

ケイ「…完敗よ…見事な作戦だったわ…」

アンチョビ「ま、普通に来られてたら、どうなっていたかわからないがな」

ケイ「でも……勝ったのは貴方達よ」

みほ「…あ、ありがとうございます!」
177 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 17:11:55.67 ID:pDuyIxMn0
アンチョビ「しかし…どういう教育をしてるんだ」

ケイ「ごめんなさい…いつも言ってるんだけどね…」

ケイ「何か私達にできることないかしら、償わせてもらうわ」

アンチョビ「そうだな…」

アンチョビ「それじゃあ…今度大洗に来ないか?」

ケイ「WHY?」

アンチョビ「合同練習と練習試合に付き合ってくれ」

アンチョビ「多分消化不良な部員も沢山いるだろ?」

アンチョビ「お互いほとんど戦車にダメージがないし、悪くない提案だと思うが…どうだ?」

ケイ「いいわね!是非、喜んで参加させてもらうわ!」
178 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 17:13:10.71 ID:pDuyIxMn0
ケイ「……………」

ケイ「……反省会するから」

アリサ「」

ナオミ「あーあ、出番なしかぁ…」

ケイ「それとね…」

ケイ「戦車もほとんど壊れてないからってことで近日中に大洗と練習を行うことになったわ」

ケイ「日程が決まったら、今度大洗に行きましょ!」

ケイ「ナオミ、練習試合ではおもいっきり暴れてやりなさい」

ナオミ「イエス、マム!」

ケイ「次は…フェアプレイでね!」

アリサ「はっ…はい!」
179 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 17:16:06.92 ID:pDuyIxMn0
ダージリン「お見事ですわね…」

オレンジペコ「…はい」

ダージリン「さて、偵察も終わりましたし…二回戦の準備でもしましょうか」

ダージリン「安斎さん、みほさん」

二回戦 大洗女子学園 VS 聖グロリアーナ女学院

ダージリン「こうも速く再戦の機会に巡り会えるなんて…」

ダージリン「運命の赤い糸でも…結ばれているのかしら」
180 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 17:16:32.74 ID:pDuyIxMn0
沙織「さて、私達も帰ろ!特大のパフェでも食べに」

prrrrrrrr

麻子「…知らない番号」

麻子「…え」

アンチョビ「どうした?」

麻子「おばぁが倒れた」

沙織「えええ!?」

みほ「そんなっ…」
181 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 17:17:07.74 ID:pDuyIxMn0
麻子「行かなきゃ…」

沙織「でも大洗に行くのには今日の夜…」

麻子「じゃあ泳いで…」

まほ「私達の乗ってきたヘリを使って」

アンチョビ「まほ…」

エリカ「この子達にヘリを貸すなんて」

まほ「これも戦車道よ」

まほ「…エリカ、操縦は頼んだぞ」

エリカ「…わかりました」
182 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 17:20:46.40 ID:pDuyIxMn0
みほ「…お姉ちゃん…ありがとう」

まほ「…………」

アンチョビ「…?どうかしたか?」

まほ「後で少し話がある、電話にはいつ出れる?」

アンチョビ「そうだな…夕方の6時頃でいいか?」

まほ「あぁ、わかった…」
183 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 17:21:30.20 ID:pDuyIxMn0
・・・・・・・
その日の夜……

ピンポーン

アンチョビ「おっ…来たな…」

アンチョビ「ようこそ、さぁ、入りなよ」

まほ「お邪魔する…」
184 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/07/31(日) 17:24:21.75 ID:pDuyIxMn0
今日はここまで
なんと二回戦の相手はグロリアーナです 果たしてみほ達は勝てるのか
次回は木曜から日曜のどこかで投下できたらなと考えています
サンダースとの練習の話も入れていくつもりです
188 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 16:35:43.97 ID:NDEpQuMX0
思ったより今日かけたんで更新します
チョビが後半戦に乗る戦車は強めの戦車になります(作中だと最高クラスもあるかも?)
ちなみにドイツ戦車です
189 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 16:36:10.48 ID:NDEpQuMX0
アンチョビ「急に泊まると聞いてびっくりしたぞ、晩飯は何がいい?」

まほ「好きにしてくれ」

アンチョビ「わかった…少し待ってろ」

まほ「いい忘れていた…一回戦…おめでとう」

アンチョビ「あぁ、ありがとう」
190 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 16:37:05.99 ID:NDEpQuMX0
まほ「随分と時間がかかったな」

アンチョビ「…どうだ?」

まほ「…カレーか」

まほ「……覚えていたんだな、私の好きなもの」

アンチョビ「あぁ、私特製のカレーだ、味わって食えよ!」

まほ「…いただきます」

アンチョビ「で、泊まっていくんだったな、布団を用意しとくから今のうちにお風呂に入っておけ」

アンチョビ「パジャマはあるが下着とかはサイズがあわないから今日のうちに洗って乾かしておこう」

まほ「…助かる」
191 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 16:38:29.56 ID:NDEpQuMX0
アンチョビ「いいっていいって、これくらいはね」

アンチョビ「…もしかしたら、こうやって過ごせるのは…今日が最後になるかもしれないしな…」

まほ「!」

アンチョビ「…」

まほ「………」

まほ「なぁ…安斎」

アンチョビ「どうした?思いつめたような顔をして…まほらしくな」

まほ「お前に、伝えたい事がある」

アンチョビ「…………何だ?」

まほ「安斎…黒森峰に…戻ってこないか?」
192 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 16:39:20.07 ID:NDEpQuMX0
アンチョビ「……」

まほ「副隊長と機動部隊隊長の席は…まだ空けてある」

アンチョビ「風神隊は…解散したんじゃなかったのか?」

まほ「確かにそうだ…だが、お前が戻ってきたら再結成を行うつもりだ」

まほ「私だけじゃない…安斎の帰りを待っている生徒は沢山いる」

まほ「家元や他の生徒には私が説得する」

まほ「今からでも…遅くはないはずだ」

まほ「みほはもう大丈夫だろう?なら…もう安斎がみほを」

アンチョビ「まほ…悪いが私には無理だ」
193 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 16:40:54.88 ID:NDEpQuMX0
まほ「……どうしてだ」

アンチョビ「………」

アンチョビ「もし今の私が黒森峰に戻ってきても…ろくな事にはならない」

まほ「…そんなことはない、もうあの時のような事は起きない、起こさせない」

アンチョビ「今の私は、あの時の、ただ勝利を追い求めていた私じゃない」

まほ「……そうか」

アンチョビ「……」

まほ「………」

アンチョビ「…風呂にでも入ってこい」

まほ「……あぁ」
194 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 16:41:22.25 ID:NDEpQuMX0
その後…帰るまで私達はのんびりとすごした…

何をするわけでもなく、何かを話し合うわけでもなく…ただ…二人で…

それは…ちょっとだけ…居心地が悪かった

翌日朝

まほ「……世話になったな」

アンチョビ「エリカのやつにはちゃんと泊まることを伝えたのか?」

まほ「地元のホテルに泊まった…と言っておいた」

アンチョビ「……そうか」

まほ「……」

まほ「安斎…」

アンチョビ「どうした?」
195 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 16:41:48.23 ID:NDEpQuMX0


まほ「大洗は…楽しいか?」

196 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 16:42:36.11 ID:NDEpQuMX0
アンチョビ「…あぁ、最初はどうなるかと思ったけど、いいやつらばっかりだよ」

アンチョビ「最初は、みほが変わるいいきっかけになってくれればと思ってたんだが…」

アンチョビ「いつの間にかは…私もあいつらのことが好きになっていた」

まほ「黒森峰…よりもか?」

アンチョビ「…………あぁ」

まほ「………」

まほ「……そうか…でも」

アンチョビ「悪いが…何を言われようと、私は黒森峰に戻る気はない」

まほ「!」
197 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 16:43:19.20 ID:NDEpQuMX0
アンチョビ「昨日も言ったがあの時の私には、戻れないだろうしな…」

アンチョビ「私は、みほや、大洗の仲間たちと優勝を目指す」

アンチョビ「……すまないな、まほ」

アンチョビ「お前に責任を押し付けて…逃げるようなことをしてしまった」

アンチョビ「隊の再編成とかも……すごく大変だっただろう」

まほ「……」

アンチョビ「そして、逃げた私が、大洗でのんきに戦車道を続けているんだもんな…」

アンチョビ「恨むなら…恨んでくれても構わない…」

まほ「…違う!私は恨んでなどいない!それに…安斎も逃げてなんていな」

アンチョビ「……………これで最後だ…」
198 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 16:44:09.35 ID:NDEpQuMX0


まほ「・・・え?」

199 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 16:44:38.81 ID:NDEpQuMX0

アンチョビ「この大会を最後に…私は戦車道の世界から…」


アンチョビ「姿を消すつもりだ」

まほ「・・・・・・え?」
200 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 16:47:41.71 ID:NDEpQuMX0
アンチョビ「みほにはもう、信頼できる友や仲間がいる…」

アンチョビ「来年に私が居なくなっても、何も問題はない」

アンチョビ「私の意志は…あの娘がしっかりと受け継いでくれる」

アンチョビ「あの子ならきっと、素晴らしい戦車道を見つけるはずだ」

まほ「そんな…!」

アンチョビ「西住流を敵に回してまで受け入れる大学がいくつあるか…プロも私の実力では…」

アンチョビ「私はもう十分だ、十分すぎるほど…」

まほ「安斎!」

まほ「それは…それだけはダメだ!」ギュッ

アンチョビ「まほ…」
201 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 16:48:11.15 ID:NDEpQuMX0
まほ「一緒のチームにならなくても構わない!」

まほ「西住流のことを忘れてもいい!」

まほ「…他の学校でも、プロチームでも、社会人でも…なんでもいい!」

まほ「だから…だから…」

まほ「何があっても…戦車道だけは続けてくれ…」

まほ「それだけは…約束してくれ…」

アンチョビ「まほ……」
202 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 16:48:47.77 ID:NDEpQuMX0




……………………すまない



203 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 16:49:25.24 ID:NDEpQuMX0
まほ「…………」

まほ「…………携帯…」

まほ「…エリカか……迎えに来てくれ…」

エリカ「た、隊長!どうかされましたか!?声…」

まほ「…速く…」

エリカ「わかりました!すぐに向かいます!」

まほ「……………」

まほ「…あん…ざい…」

エリカ「!」

エリカ「隊長…まさか元副隊長のところに…!」

まほ「………」

エリカ「……ギリッ」
204 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 16:51:27.56 ID:NDEpQuMX0
聖グロリアーナ女学院 ダージリンの部屋

ダージリン「さて…ペコ、今回の相手、どう思う?」

オレンジペコ「やっぱり中核は安斎さんでしょうか、一回戦の戦法は見事でした」

ダージリン「いいえ、彼女はあくまでサポート役よ」

ダージリン「…西住みほ…」

ダージリン「そしてそれに追従するように動く仲間たち…」

ダージリン「あの集団の指揮と連携力は目を見張るものがあるわ」

オレンジペコ「では…どうなさるおつもりで…」

ダージリン「みほさんも、どんな経緯があれ結局西住の子」

ダージリン「彼女の采配や指揮は西住流の一つの発展形にちかいわ」
205 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 16:52:04.33 ID:NDEpQuMX0
ダージリン「黒森峰での対策法と同じ戦法を取りましょう」

ダージリン「高い連携力を持っているなら…」

ダージリン「その連携を破綻させれば…怖いものはない」

ダージリン「ローズヒップ」

ローズヒップ「お呼びですか!ダージリン様!」バァーン!

ダージリン「クルセイダー隊を3両出しますわ…思い切り暴れなさい」

ローズヒップ「わかりましたわ!」
206 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 16:53:48.85 ID:NDEpQuMX0
アンチョビ「………………」

アンチョビ「……さて…試合まで2週間か」

アンチョビ(しかし…今回は相手が悪すぎる…)

アンチョビ(…やっぱり、行くしかないか)

アンチョビ「……悪い、みほ、2日ほど練習に来れなくなった」

アンチョビ「…ちょっと、次の試合のために…やることがあってな」

アンチョビ「あぁ、皆を見ておいて欲しい、次のグロリアーナ戦」

アンチョビ「このまま戦えば99% 私達が負ける」
207 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 16:54:51.88 ID:NDEpQuMX0
アンチョビ「どこまで私に出来るかはわからないが…」

アンチョビ「やれるだけのことはやるつもりだ」

アンチョビ「どこに行くかって…?」

アンチョビ「まぁそれは内緒だ、帰ってきたら教えてやる」

アンチョビ「麻子には、お見舞いに同行が出来ないとだけ伝えてくれ、終わったら私もお見舞いに向かう」
208 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 16:56:07.35 ID:NDEpQuMX0
アンチョビ「……ここだな」

アンチョビ「大学選抜…島田流の後継者が率いるチームが試合を行っているのは…」

アンチョビ(おそらく、次の試合…グロリアーナはうちの連携を潰しに来る)

アンチョビ(みほの采配とは…相性が悪くなる…ならば)

アンチョビ「新しい何かを見つけるには…これしかない!」

アンチョビ「…始まった!」
209 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 16:56:36.15 ID:NDEpQuMX0
アンチョビ「…」

アンチョビ(言葉が見つからない…)

アンチョビ(序盤の消耗戦から…中盤の包囲戦)

アンチョビ(特に終盤、センチュリオンが出てからの強襲戦は、私が次にやりたいことそのものじゃないか)

アンチョビ(変幻自在のニンジャ殺法…これなら…)

アンチョビ(これなら…グロリアーナにも通用する!)

千代「大会で忙しい時期のはずなのに…随分と余裕なのですね」

アンチョビ「わぁあ!?」

千代「あら、ごめんなさい、急に声をかけてしまって…」

アンチョビ「島田流の…家元!?」
210 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 16:58:04.97 ID:NDEpQuMX0
アンチョビ(なんで私なんかに声を!?)

千代「初めまして…安斎千代美さん…」

アンチョビ「え?どうして私の名前を」

千代「高校一年生の時のあの戦いで、貴女のことを知りました」

千代「で…西住流の手先がなぜ…」

アンチョビ「あ、ぜ、ぜひ戦術の参考にしようと…」

千代「………ほう」
211 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 17:00:17.45 ID:NDEpQuMX0
アンチョビ「え、えっと!!私はもう、西住流の門下生ではないです」

千代「まぁ!貴女のような優秀な戦車乗りが、破門されたのですか?」

アンチョビ「まぁ、色々と事情がありまして…」

千代「そうですか…そうでしたか…」

千代「……どうでしたか?うちの戦いは」

アンチョビ「…」

アンチョビ「…すごいですね、戦術のレベルも、組員の練度も連携も桁が違う」

アンチョビ「特に、あの隊長車のセンチュリオンはその中でも別格です」

アンチョビ「…たった一両で戦況をひっくり返す力を持っています」

千代「……」

アンチョビ「どうしました?」

千代「あなた…西住流は破門になったんですよね?」

アンチョビ「破門状は来てないけど…まぁ、いずれはそうなるはずです」

千代「……そう」

千代「…………なら、ウチに来ません?」
212 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/01(月) 17:02:09.97 ID:NDEpQuMX0
本日はここまで
今回は間の話が多く試合まで結構長くなりますのでご了承ください…
214 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/03(水) 22:37:47.03 ID:wPA1U9cF0
では続き投下していきまーす
215 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/03(水) 22:43:12.78 ID:wPA1U9cF0
アンチョビ「ええ?!」

千代「来年、大学に入学してからで構いません、きっと安斎さんなら島田流に適応できると思います…」

千代「大学選抜は島田流のチームです、西住流の跡取りはおそらく今年から発足するプロチームに入るでしょうから、西住流の影響もないでしょう」

アンチョビ「……そのお言葉は嬉しいです…ですが…」

アンチョビ「この大会を最後に…私は戦車道を辞めるつもりなんです…」

千代「あら、勿体無い…」
216 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/03(水) 22:43:52.95 ID:wPA1U9cF0
アンチョビ「すみません、けど、もう決めたことなので…」

千代「……わかりました、でも…」

愛里寿「お母様、そちらの人は?」

千代「…あぁ、愛里寿…黒森峰の風神よ」

愛里寿「風神…貴女が…」

アンチョビ「大学選抜の隊長の天才、島田愛里寿…」

アンチョビ「いいものを見せてもらった……それでは、これで失礼します」

千代「ええ…最後に…」

千代「島田流はいつでも貴女を歓迎します、お考えが変わりましたら、連絡をください」
217 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/03(水) 22:44:24.15 ID:wPA1U9cF0
アンチョビ「わかりました……考えておきます」

アンチョビ「それと…今の私は黒森峰にはいません…」

アンチョビ「私の今の学校は、大洗女子学園です」

千代「…大洗…たしかあの学校は…」
218 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/03(水) 22:45:02.52 ID:wPA1U9cF0
アンチョビ「ただいまー」

みほ「あ、安斎さん、おかえりなさい」

優花里「安斎殿、どこに行ってたんですか?」

アンチョビ「…みほ」

みほ「…?」

アンチョビ「次の試合の指揮…私にやらせてくれ」

アンチョビ「グロリアーナを倒す秘策を見つけた」
219 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/03(水) 22:56:48.86 ID:wPA1U9cF0
アンチョビ「まず、向こうはこちらの得意とする戦いを知っている」

アンチョビ「そして、その戦いに持ち込んで来ようとするのを読んでいる」

アンチョビ「おそらく、私達を散り散りにさせて連携が取れなくなったところでじっくりと各個撃破…といったところか」

アンチョビ「私達は戦車の数、質のどちらでも不利なことを考えると…」

アンチョビ「今のままでは間違いなく私達の戦列は崩壊する」

みほ「…はい、でも、どうしたらいいのか…」

アンチョビ「なら…その読み通りにする」

アンチョビ「今回は…相手の土俵で戦うのさ」
220 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/03(水) 23:13:17.15 ID:wPA1U9cF0
・・・・・・・・・・・・

作戦説明中…

アンチョビ「以上が私の作戦だ、どうだ?」

アンチョビ「…どうだ、みほ」

みほ「確かにこれならいけるかもしれません……でもこの戦法を使うのは少しリスクが高い気が…」

アンチョビ「そうだ…戦車の性能が不利なうえ相手が分散するかはわからない」

アンチョビ「それに…クルセイダーの存在も気になる、もし隊列の数を減らして遊撃部隊のクルセイダーを出されたら…この作戦は破綻しかねない」

アンチョビ「あくまでプロットの段階だ…まだまだ煮詰めないといけない」

アンチョビ「しかし、この作戦だけでなくとも正確な砲撃と移動技術など個々の練度をさらに上げる必要がある…」

アンチョビ「…そのために」

ケイ「ハーイ!」

アンチョビ「強力な助っ人を用意した」
221 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/03(水) 23:14:31.40 ID:wPA1U9cF0
みほ「ケイさん!合同練習は明後日からのはずじゃ!?」

ケイ「やることが増えたから出来る限り速く来てくれって安斎ちゃんに言われちゃってね」

ケイ「で、どういう練習を重視するのかしら?」

アンチョビ「砲手の練習だ、しばらくファイヤフライの砲手を貸してくれないか」

ケイ「いいよ、ナオミ…色々と教えてあげて」

ナオミ「イエス、マム!」

アンチョビ「練習試合は一週間後、シャーマンを仮想敵として作戦を展開してみよう」

みほ「……はい!」
222 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/03(水) 23:15:16.57 ID:wPA1U9cF0
ナオミ「的に攻撃を当てることだけを意識して…」

ナオミ「砲手に一番必要なのは…集中力と冷静さ…」

華「……はい」

左衛門佐「御意…」

桃「わかった…」

あけび「はい!」

あゆみ「わかりました」

あや「はーい!」

ナオミ「…ファイア!」

ドドッドドォン!!!
223 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/03(水) 23:16:11.81 ID:wPA1U9cF0
ナオミ「…うさぎ…主砲を右3度、上に2度上げてみて、副砲も同じく」

ナオミ「あんこうはその調子、アヒルは…もう少し距離を詰めてみようか」

ナオミ「カバはもう少し遠距離から狙ってみよう…強襲作戦でも狙撃術は重要になる」

ナオミ「………カメはもう少しブレを抑えて…」

ナオミ(しかし…なんだこのチーム名は…まぁ、わかりやすいからいいが…)
・・・・・・・・・・・
ナオミ「…」

アンチョビ「どうだった?うちの砲手達は」

ナオミ「悪くない…」

ナオミ「特にあんこうとアヒルはまだまだ伸びるな」

ナオミ「だが…カメの砲手…あれは厳しいな」
224 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/03(水) 23:17:02.09 ID:wPA1U9cF0
アンチョビ「……」

ナオミ「…致命的な部分が一つあってな…」

ナオミ「おかしいと思って近くで見させてもらったが…」

ナオミ「砲撃の瞬間…わずかに手元がぶれている」

アンチョビ「どうすればいい?」

ナオミ「………はっきり言うが、直しようがない」

アンチョビ「本人には伝えたか?」

ナオミ「いや…だが、自覚はしているみたいだ」

アンチョビ「わかった…なんとかしないとな…」
225 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/03(水) 23:20:16.54 ID:wPA1U9cF0
アンチョビ「さて…砲手の本でも買うか…といっても、私に何が出来るかは分からないが…」

アンチョビ「…あれは…」

杏「……」

アンチョビ「生徒会長…あんなに真剣に…何を」

杏「硬そうな戦車がいっぱいだなぁ…タイミングを見極めて薄いとこを狙うか…」

アンチョビ(戦車のシュミレーションゲームか…)

杏「……さてと…」

アンチョビ(少し見てみるか…)
・・・・・・・・・・・
アンチョビ(…なるほど)

杏「ふいー、なんとかいい感じに…!」

アンチョビ「面白いことをしているじゃないか」

杏「…あはは、見られちゃったね」
226 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/03(水) 23:23:17.03 ID:wPA1U9cF0
短めですが今日はここまで
次回は多分日曜日になると想います
232 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/14(日) 07:22:01.73 ID:dLsMFRUx0
桃「……あの!」

ナオミ「…何だ」

桃「…どうすればいい!どうすれば、当てられるんだ!」

ナオミ「…」

桃「教えてくれ…このままでは…」

ナオミ「的を狙うセンスは決して悪くない」

ナオミ「手の震えを抑えるしかないな…」

ナオミ「意識しても治らないということは…かなりの時間が必要になる」

桃「なんだっていい!すぐに克服できる方法を教えてくれ」

ナオミ「私が教えれることは全て教えた…あとは…意識の問題だな」

桃「意識…?」

ナオミ「……いずれ、必ず…震えの止まる日が来る」

ナオミ「必ずだ」

桃「何故そう言いきれる!」

ナオミ「…」

ナオミ「私が言えるのは…それだけだ」
233 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/14(日) 07:23:44.01 ID:dLsMFRUx0
数日後

ケイ「どう?練習の成果は」

みほ「はい!皆さん、すごくレベルアップしたと思いいます!」

ケイ「そう!よかったわ!」

ケイ「今日の練習は終わりなのかしら?」

みほ「はい…けど今日はこの後…」

ケイ「何をするの?」

みほ「このままの戦力では、今後の戦いを勝ち抜くのは厳しいということで…戦車を探します!」
234 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/14(日) 07:24:20.43 ID:dLsMFRUx0
ケイ「戦車を…探す?」

みほ「はい、実は大洗には昔戦車道があったんですが、その時の戦車がまだ残っているんです」

ケイ「オウ!それは楽しそうネ!私達も探すの手伝うわ!」

みほ「ありがとうございます!」

ケイ「ハイ!オットボール!」

優花里「ケイさん!」

ケイ「一緒に探さない!」

優花里「いいんですかー!よろしくお願いします!」
235 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/14(日) 07:25:35.18 ID:dLsMFRUx0
アンチョビ「しかし戦車なんてどこにあるのかねぇ」

ペパロニ「うーん、匂いだとこっちで間違いないんですがねぇ…」

カルパッチョ「あら?副隊長…」

カエサル「アンチョビ殿もここに?」

おりょう「占いの結果で、ここに戦車があると出たが…」
 
左衛門佐「…あ!」

アンチョビ「あれは…」

ペパロニ「おー!戦車見つけたっス!…で…なんでしたっけ?」

エルヴィン「まさか……大洗にこの戦車があるなんて…!」
236 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/14(日) 07:26:37.33 ID:dLsMFRUx0
左衛門佐「強い戦車なのか?」

エルヴィン「強いなんてものじゃないぞ…この戦車は」

アンチョビ「V号戦車パンター…」

アンチョビ「私が昔、乗っていた戦車だ」

カルパッチョ「まぁ…」

アンチョビ(だがこのパンター…G型でもA型でもない…まさか…)

アンチョビ「…F型か!?」
237 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/14(日) 07:27:35.13 ID:dLsMFRUx0
優花里「見つけました!ルノーB1bisです!」

ケイ「やったわね!オットボール!」

みほ「ケイさんの勘、当たりましたね」

ケイ「まぁね…けど近くにまだありそうな気がするのよね…」

麻子「あれか…」

ケイ「物干し竿に主砲だなんて、いいセンスしてるわね」
238 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/14(日) 07:28:12.60 ID:dLsMFRUx0
梓「船の中に何があるかもしれないと思って降りたけど」

沙織「迷っちゃった…」

アリサ「次…左ね」

沙織「!?」

紗希「…」

あゆみ「詳しそうだったから連れてきたって」

アリサ「アンタ達地図も持たずに船の地下を捜索するなんて…遭難するとこだったわよ」

梓「あ・・・ありがとうございます!」

アリサ「別にいいわよ…で、ここかしら…これは」

優季「やったー!」

あや「おっきくてつよそー」

アリサ「ポルシェティーガーか…装甲と主砲は最高クラスの戦車ではあるけど…」
239 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/14(日) 07:28:52.26 ID:dLsMFRUx0
…………
桃「皆ご苦労だった、2回戦には間に合わないが、これで先への希望ができた」

杏「戦車の修理は自動車部に任せて…人員にはあてがあるから心配しないでね」

ケイ「さて、明日は練習試合、3日後はいよいよ本番ね、ダージリンは強いわよ!」

みほ「ごめんなさい、こんなに長くいてもらうなんて」

ケイ「いいのいいの、戦車道の課外授業ってことで学校には連絡してるから」

みほ「本当に…ありがとうございます!」

桃「西住…なんか言え」

みほ「…え?」

桃「…締めろ」

みほ「……」

みほ「皆さん、相手はまた強豪ですが、決して勝てない戦力ではないはずです」

みほ「交流試合では負けましたが、あの時の私達とは違います…」

みほ「怪我のないように、精一杯やりましょう!」

おおおおーー!!!!
240 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/14(日) 07:29:39.93 ID:dLsMFRUx0
ナカジマ「あー………これ、ちょっとまずいね」

ツチヤ「そうだね…」

アンチョビ「どうした?何かあったのか…?」

ナカジマ「パンターのことなんだけどね」

アンチョビ「…壊れてるのか?」

ホシノ「あぁ…一番大事な動力部分がね…」

スズキ「エンジン部分の大半がイカれてる、あと基線長式測距儀も完全にダメだね」

ツチヤ「これじゃあまぁ売れないよねぇ」
241 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/14(日) 07:30:34.71 ID:dLsMFRUx0
アンチョビ「じゃあ、直せそうにないのか……」

ナカジマ「いや、なんとか修理することは出来るよ」

アンチョビ「何!?」

ツチヤ「エンジン部分だけは直せそうなんだ!」

ホシノ「準決勝には死ぬ気で間に合わせるからね!」

ナカジマ「けど機動力はかなり落ちると思ってね…足回りの改装も行うから目立たないようにはするつもりだけど」

アンチョビ「わかった…それでもいいさ、主砲と装甲はそのままなんだろ?」

アンチョビ「大きな戦力になってくれるはずだ」

ナカジマ「一応、限定的であれば最高速度をだすことは出来るだろうけど…」ボソボソ…

ナカジマ「数分…いや加速するだけなら複数回に分ければ…」ボソボソ

アンチョビ「なにか言ったか?」

ナカジマ「うぅん、なんでもない」

ナカジマ(まだまだ机上の空論…言うのは修理が終わったら…)
242 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/14(日) 07:32:02.51 ID:dLsMFRUx0
2日後…

みほ「…」

華「みほさん、どうかしましたか?」

みほ「昨日の練習試合…確かにうまくはいったけど」

みほ「本番でも…同じことが出来るかどうか…」

優花里「…みなさんの士気も高いですし、きっと大丈夫ですよ」

沙織「私は、楽しめればそれでいいよ」

みほ「楽しむ…」

麻子「練習も…試合も…戦車の整備も…まぁ、悪いものではなかったな」

みほ「そういえば…戦車道で楽しい…なんて思ったの…安斎さんと最初に戦車道をやった時以来だった…」

みほ「前はずっと…勝たなきゃ…って思ってた」

みほ「だから前、私のせいで負けた時…戦車から逃げたくなって」

優花里「私!あの試合テレビ見てました!」

みほ「!」
243 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/14(日) 07:32:51.14 ID:dLsMFRUx0
優花里「全国大会の決勝戦で、西住殿の前の車両にアクシデントが起きて荒れ狂う川に落ちたんです」

優花里「その時、西住殿は戦列を離れて…助けに向かったんですよ」

みほ「でも…そのせいで…フラッグ車を守ることが出来なくなっちゃって…」

みほ「10連覇…出来なかったんだ」

優花里「安斎さんはその時のフラッグ車に乗っていたんですよね」

みほ「うん…」

みほ「だから…安斎さん、わたしのことを…」
・・・・・・・・
アンチョビ「済まない…私の責任だ」

アンチョビ「私が敵の砲弾を躱すようにしっかりと動けていたら…」

アンチョビ「もう少しで雷神隊がフラッグ車を倒せていた…」

アンチョビ「10連覇こそは出来なかったが…来年、また優勝するぞー!」
・・・・・・・・
244 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/14(日) 07:34:12.37 ID:dLsMFRUx0
みほ「本当は私のせいなんです…雷神隊の副隊長だったのに…無理を言って風神隊に入れてもらって…」

みほ「それで連携が取れなくて…その」

華「雷神隊と…風神隊…?」

アンチョビ「まほが率いる重戦車による電撃戦での殲滅が主な雷神隊」

アンチョビ「私が率いていたパンターを中心とした偵察・撹乱・殲滅を行う風神隊」

アンチョビ「1年の時の全国大会の準決勝で思いついたこの編成は…」

アンチョビ「大成功に終わった」

華「安斎さん…」
245 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/14(日) 07:35:29.40 ID:dLsMFRUx0
アンチョビ「三連覇は間違いなしなんて言われたっけなぁ」

アンチョビ「実際は…二連覇もできなかったわけだが」

みほ「…………」

アンチョビ「みほ、大丈夫か?」

みほ「うん…少し…気分が悪くなっちゃったから…おトイレに行ってくるね…」
・・・・・・・・・・・
アンチョビ「よし、じゃあ、今のうちに少し…」

アンチョビ「黒森峰でのことについて話そうか」」
246 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/14(日) 07:36:30.22 ID:dLsMFRUx0
アンチョビ「私は…戦車道を極めるために8連覇中の黒森峰に入学した」

アンチョビ「そして入学してすぐ…西住まほに出会った」

アンチョビ「…私達はすぐ親友になった」

アンチョビ「当時の私は西住流に憧れていて…入門して彼女に…西住流の全てを教わった」

アンチョビ「その時は…毎日が…すごく楽しかった」

アンチョビ「そうして夢中で彼女の背中を追いかけていたら…いつの間にか、副隊長にまで上り詰めていた」

優花里「1年生の時に黒森峰の副隊長!?」

沙織「すっごーい!」
247 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/14(日) 07:37:06.08 ID:dLsMFRUx0
アンチョビ「そして1年の全国大会…準決勝…風神隊と雷神隊のデビュー戦」

アンチョビ「…相手は、プラウダ高校」

アンチョビ「私達は勝った…その時の試合がマスコミに取り上げられ、私は一気に知名度を上昇させた」

麻子「……」

アンチョビ「……しかし…その大会で決勝である出来事が起きた」

アンチョビ「戦車道の大会はトーナメント制だ」

アンチョビ「強豪校同士が決勝に行くのが普通だが…」

アンチョビ「時々、そのトーナメントが偏ることがあってな」

アンチョビ「その時は四強の高校全てが下のブロックに行っていたんだ」

アンチョビ「そして決勝の相手は毎年出場する常連ではあったが1回戦負けが普通、よくて2回戦という高校だった」

アンチョビ「戦車の数も足りてなくて今までの戦いですでに満身創痍の状態……と言った感じだった」

アンチョビ「さて…何が起きたと思う?」

華「………まさか」

アンチョビ「蹂躙だ…」
248 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/14(日) 07:38:42.22 ID:dLsMFRUx0
アンチョビ「私達は…そんな彼女たちを…完膚なきまでに喰らい尽くした」

アンチョビ「戦いに容赦はいらない、それについては確かに間違ってはいない」

アンチョビ「だが…私達はやりすぎた」

アンチョビ「彼女達の心を…へし折ってしまった…」

アンチョビ「その学校は…その大会以降、戦車道の対外試合をしなくなった」

アンチョビ「決勝が終わったあと…拍手が遅れて鳴ったのを、今でも覚えている」

華「そんな…」

アンチョビ「…そして、私は…」
・・・・・・・・・
まほ「やったな、安斎!」ギュッ

アンチョビ「あ、あぁ…」

まほ「黒森峰を優勝に導けたのは、お前がいてくれたからだ」

アンチョビ「…………」

アンチョビ「なぁ…まほ…」

まほ「…どうした?」

アンチョビ「…いや、なんでもない」
・・・・・・・・・
アンチョビ「私は…西住流のあり方に…疑問を抱くようになった」
249 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/14(日) 07:40:02.25 ID:dLsMFRUx0
アンチョビ「勝利のためには犠牲も容赦も慈悲もいらない」

アンチョビ「それが本当に正しいのか…わからなくなったんだ」

アンチョビ「そしてあんなに楽しかった時間のはずが…いつの間にか冷たくなっていた」

アンチョビ「私の求めていた戦車道が…何だったのか、わからなくなっていた」

アンチョビ「そう思っている中で…夏が過ぎ、秋を過ぎ…冬を越え…春がきた」

アンチョビ「そして…まほに…入学したみほの面倒を見てくれと言われた」

アンチョビ「どうやら、うまく馴染めなかったらしい」

アンチョビ「みほも私と同じように西住流そのものに疑問を抱いていた」
250 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/14(日) 07:40:54.42 ID:dLsMFRUx0
アンチョビ「私は…みほに、この一年、考え続けてきたことや戦車道の技術や知識を全て教えた」

アンチョビ「そしてみほと新しい戦車道を探そうとしていた」

アンチョビ「みほに教えている間は…私も楽しかったし…彼女も笑顔を見せるようになった」

アンチョビ「けど…あの試合で事故が起きて…」

アンチョビ「風神隊と雷神隊の間に…大きな亀裂が入った」

優花里「亀裂…とは」

アンチョビ「すまない、この話はまた今度だ…あまり、私も思い出したくはない」

アンチョビ「それに…」

みほ「…安斎さん…」

優花里「あ、西住殿…」

アンチョビ「悪い、色々と話しちゃったが…大丈夫だったか?」

みほ「うん………私は大丈夫」
251 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/14(日) 07:41:31.60 ID:dLsMFRUx0
アンチョビ「まぁ色々あって、私とみほが取った解決策が、戦車道のない学校に転校すること」

アンチョビ「荒っぽい選択だったが…こうするしかなかったんだ」

アンチョビ「…あのまま…黒森峰が崩壊しかねないよりかは…」

沙織「………」

華「……」

アンチョビ「…」

優花里「で、でも、西住殿のあの判断は…間違ってないと思います!」

優花里「きっと助けてもらった人は…西住殿に感謝していると思います」

みほ「優花里さん…」

沙織「そうだよね!勝つだけが戦車道じゃないじゃん!」

アンチョビ(……)

沙織「私達の歩んだ道が、戦車道になるんだよ!」

アンチョビ(……あぁ、本当に、いい奴らだ…)

アンチョビ(こいつらになら…みほを任せられる…)
252 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/14(日) 07:42:14.61 ID:dLsMFRUx0
試合当日

ダージリン「ごきげんよう…安斎さん、みほさん」

アンチョビ「クルセイダーがいるな、珍しいじゃないか」

ローズヒップ「待ってましたわよー!風神!」

ローズヒップ「秘密兵器ですわーーーー!」

みほ「今日は、よろしくお願いします」

ダージリン「ええ、貴女との再戦、楽しみにしていたわ」

みほ「私もです」
・・・・・・・・・・・・・
試合開始!

ダージリン「全車前進」

みほ「パンツァー・フォー!」
253 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/14(日) 07:46:07.07 ID:dLsMFRUx0
今回はここまで
次回はグロリアーナ戦 遅くても一週間以内に投下の予定です
準決勝をどうするかでちょっと悩んでたりしてます
259 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/18(木) 11:38:05.76 ID:CUerItx70
では投下します
260 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/18(木) 11:39:06.67 ID:CUerItx70
ダージリン「ローズヒップ、出過ぎないようにね」

ローズヒップ「了解ですわー!」

オレンジペコ「しかし…この作戦、よくOG会が認めましたね…」

ダージリン「最終的に優雅に勝つのは私達よ…そろそろかしら」

ローズヒップ「敵影発見!あれは…風神ですわぁー!やっつけますのよー!」
261 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/18(木) 11:39:40.42 ID:CUerItx70
ダージリン「ローズヒップ、風神の相手はまだ先よ、ポイントに付くまでは私達の護衛を務めなさい」

ローズヒップ「りょ、了解ですわ!でも放ったらかしにしてもいいんですの!?」

ダージリン「あの人の役割は偵察よ、CV33では私達に対しては何もできないわ」

ダージリン「陣地についたら好きなように行動なさい、風神相手に暴れても構わないわ」

ダージリン「ただし、必ず私が戻って来いと言ったら戻ること…これだけは守ってね、ローズヒップ」

ローズヒップ「了解ですわ!」
262 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/18(木) 11:40:14.21 ID:CUerItx70
アンチョビ「堅実に有利なポイントに移動しているな…これを崩すとなると大変そうだ」

みほ「ハムスターさん、相手の陣営はどうですか?」

アンチョビ「前方にクルセイダーが三両、側面にマチルダが2両ずつ、背面にもマチルダが2両」

アンチョビ「そしてその中央にフラッグ車のチャーチル…か」

アンチョビ「……あれ?」

アンチョビ「クルセイダーが…こっちに来ている!?」
263 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/18(木) 11:40:47.54 ID:CUerItx70
ダージリン「さて…行きなさい、ローズヒップ」

ローズヒップ「風神!いざ尋常に、勝負でありますわあああああああああああああ!」

ダージリン「…まぁ、そうなりますわよね、敵戦車を発見したら逐一報告をするように」

ローズヒップ「見ていてくださいダージリン様!5分で終わらせますのよーー!」

ダージリン「残りの6両はこのままの位置で待機、ローズヒップの報告を待ちましょう」
264 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/18(木) 11:41:45.42 ID:CUerItx70
アンチョビ「撃ってきた!ペパロニ!急いで逃げるぞ!」

アンチョビ「みほ!どうする!?」

みほ「合流せずにそのまま逃げてください!」

みほ「おそらく私達の方に逃げると予測してこちらの位置を把握するのが狙いだと思います!」

アンチョビ「…オッケー、死ぬ気で逃げる」

ペパロニ「姐さん!向こうの戦車も超速いっすよー!」

アンチョビ「行進間射撃でこの速度の状態で当てるのは難しいはずだ!」

アンチョビ「行き止まりに追いやられるなよ!」
265 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/18(木) 11:42:52.09 ID:CUerItx70
7分後
ダージリン「……ローズヒップ」

ローズヒップ「なんでしょうか、ダージリン様!」

ダージリン「敵戦車の報告は?」

ローズヒップ「CV33一両以外まだ発見できてませんわー!!」

ローズヒップ「撃てぇー!…また外しましたわ…」

ダージリン「……そう、ならば、風神は諦めて別の場所に偵察に行きなさい」

ダージリン「おそらくその風神は囮ね……追いかけたところで不利になるだけよ」

ローズヒップ「くっ……了解ですわ!」
266 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/18(木) 11:43:30.37 ID:CUerItx70
アンチョビ「みほ!クルセイダーが離れた、おそらくそっちに向かっているぞ」

みほ「わかりました…では、例のあの作戦を発動しますか?」

アンチョビ「あぁ!いくぞ」

みほ「各車両に通達します」

みほ「これより、おしのび作戦を開始します!」
267 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/18(木) 11:45:56.77 ID:CUerItx70
オレンジペコ「あれは…八九式ですね」

ダージリン「一両であるところをみると…囮かしら」

ダージリン「ローズヒップ、大洗の戦車は居ましたか?」

ローズヒップ「いましたわ!山の上に陣営を構えていますわ!」

ローズヒップ「風神が逃げこむようにそちらに向かいましたから間違いないですわ!」

ダージリン「少しだけ待ちなさい、八九式を追いつつ、こちらも向かいます」

ローズヒップ「サンドイッチですわね!」

ダージリン「えぇ」
268 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/18(木) 11:46:34.45 ID:CUerItx70
典子「撃ってきたー!」

あけび「反撃!って全然効いてない…」

みほ「アヒルさんは所定の位置に逃げ込んでください」

みほ「おそらく撃破は狙ってこないと思います」

みほ「カバさんは隊列の最後尾の車両を狙い撃ってください!」

みほ「もし当たらなくても一撃で離脱するようにしてください!」

エルヴィン「了解…!」

典子「わかりました!」
269 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/18(木) 11:47:20.83 ID:CUerItx70
ローズヒップ「�号、M3リー、CV33にあれは…フラッグ車の38tですわ!」

ダージリン「わかったわ、ありがとう、すぐに向かうわ」

オレンジペコ「このままいけば相手を包囲できますね」

ダージリン「けど、誘い込んでいるようにもみえるわね」

ダージリン(みほさんがあの時と同じ作戦を行うとは思えない…しかし、何故?)

ダージリン「正面からならこちらの装甲は抜けないわ、安心して…」

ドォォォン!

ダージリン「なっ!?」

……ガゴォン!! カッ シュポッ
270 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/18(木) 11:47:54.30 ID:CUerItx70
マチルダ車長A「すみません!三突にやられました!」

ダージリン「いつの間にそんな場所に……!!?」

オレンジペコ「看板で壁に紛れ込んでたみたいですね…」

エルヴィン「ふふふ、これぞ我らの作戦だ!」

おりょう「アンチョビ殿の作戦ぜよ」

カエサル「次のポイントに行くぞ!」
271 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/18(木) 11:49:46.18 ID:CUerItx70
ダージリン「くっ…ですが、もう少しでクルセイダーと合流する」

ダージリン「後方を警戒しながらこのままフラッグ車を撃破しましょう」

ダージリン「…�号が見えてきたわね、もういいわ、各車、八九式を撃ちなさい」

ダージリン「一斉射撃で逃げ場をなくしましょう」

典子「根性で躱せー!」

ドォォォン!ドォン!ドォォォォン!

妙子「さすがにこれは…」

ドォン!

……ガゴォン!! カッ シュポッ

忍「きゃああっ!?」

あけび「すみません!アヒルさんチーム、撃破されました…」

ダージリン「それでは…包囲作戦開始、じわじわと詰め寄りましょう」
272 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/18(木) 11:50:24.54 ID:CUerItx70
4分後
ダージリン「動きがないわね」

オレンジペコ「はい、全車エンジンを止めているみたいですし」

ダージリン「そろそろ撃ってきてもおかしくない距離のはず…」

オレンジペコ「では、クルセイダー隊に突撃させますか」

ダージリン「ローズヒップ、行きなさい」
273 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/18(木) 11:52:08.86 ID:CUerItx70
ローズヒップ「わっかりましたわー!」

ローズヒップ「�号、覚悟ー!」

バキィ!

ローズヒップ「なっ!???!?」

ローズヒップ「なんですのおおおおおおおおおおお!?」

ダージリン「デコイ!?」
274 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/18(木) 11:53:22.62 ID:CUerItx70
ローズヒップ「M3もデコイ!38tもデコイですわー!」

ローズヒップ「あ、風神が逃げましたわ!」

ダージリン「戻るわよ!ローズヒップ!付いてきなさい」

ダージリン(有利なポイントを確保されたかしら…)

ダージリン(まさか…こんな作戦で来るなんて…)

ダージリン「前方と側面を警戒して…市街地に戻るわ」

ローズヒップ「わかりまし」

ドォォォン!……ガゴォン!! カッ シュポッ

ローズヒップ「一両やられた!?誰に…」

ローズヒップ「�号が…背後から!?」
275 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/18(木) 11:54:22.02 ID:CUerItx70
とりあえずここまで
277 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/20(土) 09:23:35.39 ID:zRYomWoT0
更新前にここまでの流れを
試合開始→ダー様市街地での有利なポイントを制圧→ローズヒップ率いるクルセイダー隊がアンチョビを襲撃→なんとか逃げきる

おしのび作戦開始→八九式が山岳地帯まで誘導→ローズヒップが�号や38tを発見→三突が隙を突いて一両撃破→一斉射撃によりアヒルさんチーム撃破

山岳地帯に置いてあったのはデコイだったということに気がつく→市街地に戻ろうとしたところを�号が背後から急襲しクルセイダーを�両撃破

こんな感じです 試合場所は大洗とは少し違いますが山岳地帯と市街地の2つがあると思ってくだされば結構です
278 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/20(土) 09:25:27.83 ID:zRYomWoT0
・・・・・・・・・・・
一週間前…

アンチョビ「うーん…当初の作戦だと失敗する可能性が高いな…」

みほ「どうしましょうか…」

アンチョビ「大学選抜にあって私達に足りないもの…」

アンチョビ「みほは何が足りないと思う?」

みほ「一番足りないのは戦車の数ですね…あとは人員もです」

アンチョビ「…そうだな、この作戦は戦力があって初めて成立する作戦だ」

アンチョビ「…こればかりはどうしようもない」
279 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/20(土) 09:26:03.08 ID:zRYomWoT0
アンチョビ(あのセンチュリオンみたいな他を圧倒できるような力も私達にはない…)

みほ「うーん…安斎さんは他にどんな作戦を思いつきました?」

アンチョビ「違う作戦か…そうだな」

アンチョビ「よし、それじゃあ…いっそのこと…」

アンチョビ「本当にニンジャになるか!」

みほ「それって…もしかして!」

アンチョビ「戦車が足りないなら…作ればいい!」
・・・・・・・・・・・
みほ「こちらあんこう、ハムスターと合流しました、これより相手の背面を狙います」

みほ「そちらは引き返すフラッグ車を狙ってください」

みほ「って…え?」

アンチョビ「そのまま向かってきたぁ!?逃げるぞ!」
280 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/20(土) 09:28:25.21 ID:zRYomWoT0
ダージリン「背面に三突がいる以上、正面突破が一番ね」

ダージリン「ローズヒップ、背後にいるであろう三突をあぶり出しなさい」

ローズヒップ「わかりましたわー!」

ダージリン「さて…6両相手に逃げきれるかしら?」
・・・・・・・・・・
みほ「こちらあんこう、現在山岳地帯でマチルダとチャーチルに追われています」

みほ「ですが、速度差のおかげでこのまま振り切れそうです、各車報告をお願いします」

アンチョビ「ハムスターは、あんこうの前にいるぞ、同じくマチルダとチャーチルに追われてる」

梓「こちらウサギ、敵影無し」

エルヴィン「こちらカバ、敵影なし、ポイントの移動も検討したいんだが…どうだろうか」

みほ「カバさんはそのままの位置をキープしていてください」

杏「こちらカメさん、ちょっとまずいかもー」

杏「近くでエンジン音が聞こえるよ、そろそろ…」

ローズヒップ「三突ー!!!」

杏「あー、見つかっちった、逃げるね」
281 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/20(土) 09:30:36.91 ID:zRYomWoT0
アンチョビ「何!?みほ!ここは任せた」

みほ「あ、はい!」

ローズヒップ「ダ、ダージリン様!三突はいませんでしたがフラッグ車を発見いたしましたわ!」

ダージリン「ローズヒップ…落ち着きなさい、フラッグ車の護衛は?」

ローズヒップ「いませんわー!やっつけますのよー!」

ダージリン「そのままA2067地点に誘導しなさい、それと…」

ダージリン「リミッターを解除してもよろしいわ」

ローズヒップ「その言葉を待ってましたわー!」
282 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/20(土) 09:31:07.56 ID:zRYomWoT0
杏「かしまー、追われてるぞ」

柚子「このままじゃ追いつかれちゃう!」

桃「くっ…当たれ!」

ドォォン!

桃「くそ!どうして!」

杏「…………」

杏「かしま…かわ」

柚子「右方向から戦車が…あれは、CV33!?」
283 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/20(土) 09:32:44.36 ID:zRYomWoT0
アンチョビ「スパーラ!」

ローズヒップ「あたたたた!」

ローズヒップ「やってくれましたわねー!風神!」

ローズヒップ「でもリミッターを解放した私からは…もう逃れられませんわーーーー!!」

アンチョビ「速い!?だがこの速さを利用すれば…ペパロニ!壁面によれ!」

ペパロニ「了解っス!」

ローズヒップ「覚悟!」

アンチョビ「とにかく逃げろ!すぐに援軍がむか」

ドォォン!!

……ガゴォン!!……カッ シュポッ
284 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/20(土) 09:33:33.01 ID:zRYomWoT0
ローズヒップ「やりましたわ!とうとう風神を撃…は!?」

ローズヒップ「ぶ、ぶつかりますわ!?こ、こうた!?」

ドン!ガシャアアアン!

……カッ シュポッ

アンチョビ「くっ…こちらハムスター!クルセイダーにやられた!」

杏「さんきゅー、チョビ、けどもう一両残って…」

梓「みんな、いくよ!」

あや「おっけー!」

桂利奈「あいあいあーい!」

梓(もう…逃げない!)
285 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/20(土) 09:34:57.50 ID:zRYomWoT0
梓「主砲、副砲!撃てぇー!」

ドォォォォォォン

……カッ シュポッ

あゆみ「や…やったー!」

優季「初撃破〜!」

アンチョビ「ペパロニ、大丈夫か?」

ペパロニ「な、なんとか大丈夫ッス…けど撃破されました…すみません」

アンチョビ「いや、むしろよくここまで持ったものだ」

アンチョビ(…これで向こうの残りは6両…そして、クルセイダーはもういない)

アンチョビ(これなら…)
286 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/20(土) 09:35:55.97 ID:zRYomWoT0
ダージリン「ローズヒップ!」

ローズヒップ「申し訳ありません、ダージリン様…クルセイダー隊……やられてしまいましたわ…」

ダージリン「こちらも�号に逃げ切られました…」

ダージリン「……各車分散しフラッグ車の捜索を開始、可能であると判断した場合は戦闘を行っても構わないわ」

ダージリン(こちらは6両、向こうは4両か…)
・・・・・・
みほ「こちらあんこう、現在市街地のビルの間に隠れています」

みほ「敵チームの分散を確認、フラッグ車と2両だけを残して残り3両はそちらに向かいました」

沙織「ねぇみぽりん、今が絶好のチャンスじゃない?」

みほ「そうなんだけど…敵のフラッグ車の位置が悪い、おそらく攻めても返り討ちにあいます」

みほ(しかしダージリンさんが戦力の逐次投入を行うとは考えにくい…もしかして)
287 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/20(土) 09:38:03.25 ID:zRYomWoT0
みほ「カメさんチームはウサギさんチームと一緒に指定するポイントに向かってください」

みほ「カバさんチームはそのままの位置をキープしてください」


みほ「皆さん、おそらく相手は勝負に出てきます、決着を付けましょう!」
288 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/20(土) 09:38:33.74 ID:zRYomWoT0
ダージリン「フラッグ車を発見したのね…すぐに向かうわ」

ダージリン「…さぁ、彼女達は来るかしら?」

オレンジペコ「どうでしょうか?」

ダージリン「向こうがこちらの状況を把握しているなら…ここで仕掛けてくるはずよ」

ダージリン「ほら…来た」

ドォォン!……カッ シュポッ

みほ「こちらあんこう、護衛のマチルダ�を撃破しました」

みほ「カバさんチーム、お願いします!」

エルヴィン「心得た!」
289 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/20(土) 09:39:14.49 ID:zRYomWoT0
左衛門佐「この距離…もう外しはしない!」

エルヴィン「有効射程まで…3…2…」

エルヴィン「今だ!撃てぇーーー!」

ドォォォォォォン!……カッ シュポッ

エルヴィン「護衛のマチルダ�一両を撃破!このままフラッグ車に向かって突撃します!」

ダージリン「あら…」

ダージリン(�号だけで来ると思っていましたが…甘かったようですね…)

ダージリン「……お見事よ、みほさん」

ダージリン「でも…」

ダージリン「こんな格言を知っている?」

ダージリン「不利は一方の側にだけあるものではない。」

ドォォォォォォン!……カッ シュポッ
290 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/20(土) 09:40:30.03 ID:zRYomWoT0
エルヴィン「こちら三突…撃破されました!!」

ダージリン「次!側面に来るわ!装填急ぎなさい!」

ダージリン「………!」

ダージリン(…一瞬の砲塔の動きを見て…フェイントで逆方向に動いた…!?)

パリーン…!

ダージリン「…砲当旋回!急いで!」

みほ「撃て!」

ダージリン「砲撃!」

ドォォォン!

ドォォォォン!

……カッ シュポッ

……カッ シュポッ

審判「聖グロリアーナ女学院フラッグ車…走行不能

審判「勝者…大洗女子学園!」
291 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/20(土) 09:41:39.27 ID:zRYomWoT0
杏「にひひ!やったね!」

あゆみ「やったぁ!勝ちました!」

あや「ばんざーい!ばんざーい!」

典子「やりましたね!安斎副隊長!」

アンチョビ「…あぁ」

アンチョビ(…もし�号、三突両方がやられていたら…手詰まりになってた…)

アンチョビ(危なかった…)

みほ「安斎さん!」ダキっ

アンチョビ「みほ!」

みほ「安斎さんのおかげで…なんとか勝てました」

アンチョビ「みほ…それは違うぞ」

みほ「え?」

アンチョビ「私だけじゃない、ここにいる…全員で勝ち取った勝利だ!」

みほ「……はい!」
292 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/20(土) 09:42:14.91 ID:zRYomWoT0
まほ「……」

エリカ「…あんな小細工や後のない作戦を行うなんて…あの人らしくないですね」

まほ「……」

エリカ「…隊長?」

まほ「…あれが…彼女の選んだ道…だというのか」

エリカ「…」

まほ「安斎…」
293 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/20(土) 09:43:19.99 ID:zRYomWoT0
千代「…島田流を参考にすると言っていたのに……まったく違う戦法をとるとは…」

愛里寿「気に入らないのですか、お母様」

千代「いえ、その逆よ」

千代「おそらく、彼女なりに考えての作戦なのでしょう」

千代「……安斎千代美」

千代(ますます、彼女に興味が湧いてきたわ)
294 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/20(土) 09:43:54.03 ID:zRYomWoT0
ダージリン「……」

ローズヒップ「ダージリン様…申し訳ありませんでしたわ…私がもっとよく動けていれば…」

ダージリン「胸を張りなさいローズヒップ、貴女はよくやったわ」

ローズヒップ「ダージリン様…」

ダージリン「ローズヒップ」

ダージリン「来年からは貴女がグロリアーナをまとめなさい」

ローズヒップ「マ…マジですの!?」

ダージリン「えぇ、貴女ならきっと、聖グロリアーナをもっと良い方向に導けるわ」

ローズヒップ「……はい!」

ローズヒップ「わかりましたわー!!来年は絶対に優勝しますわよー!」

ダージリン「ええ、楽しみにしているわ」
295 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/20(土) 09:48:52.12 ID:zRYomWoT0
翌日

アンチョビ(さて…次の相手は……プラウダか)

アンチョビ「また強豪なうえに…しかも向こうは15両…」

アンチョビ「今のままでは…まず負け」

prrrrr

アンチョビ「もしもし」

ナカジマ「あー、安斎さん?」

アンチョビ「どうかしたか?」

ナカジマ「いいニュースと悪いニュースがあるんだけど…どっちが聞きたい?」

アンチョビ「…悪いニュースで」

ナカジマ「ポルシェティーガーのことなんですけど部品の発注が時間がかかりそうなので一週間後の準決勝には間に合いそうにないです」

アンチョビ「そうか…それで良いニュースは?」

ナカジマ「パンターの修理が終わったよ!今からこれる」

アンチョビ「…!わかった、すぐに向かおう!」

296 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/20(土) 09:50:50.63 ID:zRYomWoT0
今日はここまで 次回プラウダ戦準備回+島田愛里寿回です
304 : ◆bXmsmX83I2 [sage]:2016/08/20(土) 22:57:01.65 ID:zRYomWoT0
劇場版というかVS島田愛里寿は多分やります
あと西住みほが大洗にいるというのがここからのお話で割と重要だったりします
とりあえず戦闘ないんで日曜か月曜に更新したいです…
305 : ◆bXmsmX83I2 [sage]:2016/08/21(日) 10:31:21.31 ID:djFvrbco0
お待たせしました
それでは投下します
306 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:32:31.24 ID:djFvrbco0
ナカジマ「どう?」

アンチョビ「最高速度は40キロ前後ってところか…よくここまで直せたな」

ナカジマ「本当は限定的に限界速度まで出せるようにしたかったんだけどね…これが限界だったよ」

アンチョビ「いや十分だ、ところで乗組員は」

杏「んー、車長がチョビで操縦手がペパロニってのは決まってるんだけど…他がどうなるか」

アンチョビ「問題は装填手と砲手だな、その二人がいれば…」

スズキ「じゃあ私が装填手をやりますよ!」

ナカジマ「それじゃあ僕が砲手かな?」
307 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:33:25.52 ID:djFvrbco0
アンチョビ「自動車部はいいのか?」

ナカジマ「実はポルシェティーガーの搭乗を任されたので…経験は積んでおきたいです!!」

ホシノ「残った私達はCV33に乗るよ!」

ツチヤ「ドリフトドリフト!」

アンチョビ「よし、これで揃ったな…�号に長砲身は付けたか?」

ナカジマ「はい!大変でしたがとてもやりがいがありました」

アンチョビ「あとルノーの乗組員は?」

杏「そっちに関しては風紀委員の3人にやってもらうから大丈夫!」

アンチョビ(ルノーに三人乗りかぁ…)
308 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:33:53.75 ID:djFvrbco0
アンチョビ「次の試合まであと一週間しかない中で…どこまでやれるかは不安だが…」

アンチョビ「まぁ相手は去年の優勝校だ、胸を借りるつもりで」

桃「それでは駄目だ!!」

アンチョビ「…!」

杏「勝たなきゃ…ダメなんだよね」

アンチョビ「…………」
309 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:35:01.98 ID:djFvrbco0
翌日

アンチョビ「ケイ、本当にいろいろとありがとうな」

ケイ「ナイスな試合だったわ!」

アンチョビ「無茶を言ってしまったな、だが、おかげで良い戦いができた」

ケイ「私達も楽しかったわ、それじゃあね!」

アンチョビ「あぁ…」ピッ

アンチョビ(しかし…サンダースとグロリアーナに勝ってから皆浮かれているな)

アンチョビ(まぁ無理も無いか…強豪相手にニ連勝したんだ…)

アンチョビ(だが…4強の中でも黒森峰とプラウダは別格の強さを誇る…)

アンチョビ(そして…それを知っている人間はこの中では少ない)

アンチョビ(よし…一度彼女達の強さを見せてみるか)

アンチョビ「ただ…映像の資料がないんだよなぁ」

アンチョビ「まほに頼むわけにはいかないし…このまま用意しないのも…まずい気もする」
310 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:35:28.73 ID:djFvrbco0
prrrr

アンチョビ(ん?こんな朝速くに…誰からだ?)

アンチョビ「もしもし」

千代「もしもし……安斎千代美さんですね」

アンチョビ「!?!??」
311 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:36:52.08 ID:djFvrbco0
アンチョビ「島田流のい、家元!?」

千代「千代で構わないですよ」

アンチョビ「連絡先…教えましたっけ?」

千代「……この前の貴女の試合ですが」

アンチョビ(スルーされた…)

千代「見させてもらいました」

アンチョビ「え?!」

千代「私達以上にニンジャになっていましたね」

アンチョビ「あぁ…その…」

千代「あまり参考にはならなかったかしら…?」
312 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:37:36.00 ID:djFvrbco0
アンチョビ「レ、レベルが高すぎて参考にならなかったんです…」

アンチョビ「すみません…」

千代「いえいえ、とても良い戦いでしたよ…」

アンチョビ「そ、そうですか…ありがとうございます」

アンチョビ(もしかしたら…)

アンチョビ「あの…差し出がましいかもしれませんが…」

千代「どうかしましたか?」

アンチョビ「プラウダ高校の試合を録画したデータなどはあるでしょうか?」

千代「…………」

千代「…えぇ、ありますよ」
313 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:38:24.08 ID:djFvrbco0
千代「…戦車道の大会の試合は全て録画し戦術の参考にさせてもらっています」

アンチョビ「もしよろしければ…その」

千代「…えぇ、持ちだしてもらっても構いません、お好きにお使いください」

アンチョビ「本当ですか!?」

千代「ただし…条件が1つあります」

アンチョビ「な、なんでしょうか?」

千代「…簡単なことです…明日の朝10時に大洗の駅に来てください」

千代「2日ほど大事な期間を拘束してしまいますが…よろしいでしょうか」

アンチョビ「…わかりました、では、また翌日」
314 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:40:36.34 ID:djFvrbco0
アンチョビ「みほ…すまないが明日から2日間ほど出ることになった」

みほ「………?」

アンチョビ「ちょっと頼みごとをしてな、次の試合で必要な物を調達する」

みほ「…わかりました」

アンチョビ「悪いが皆のことをしっかりと見ておいて欲しい」

アンチョビ「あと暖房機器を用意しておいてほしいが…大丈夫か?」

みほ「はい!」

アンチョビ「じゃあ、頼んだぞ」
315 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:41:28.76 ID:djFvrbco0
翌日

アンチョビ「さて…そろそろか」

愛里寿「……こんにちは、安斎さん」

アンチョビ「…!」

アンチョビ(島田流の跡取り…というかなんで私の名前を!?)

愛里寿「…?どうして驚いているの?」

愛里寿「……もしかしてお母様から何も聞かされてないの?」

アンチョビ「…そうだが」
316 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:42:28.50 ID:djFvrbco0
愛里寿「実は…明日の朝までお母様は大洗で仕事なんです」

愛里寿「大学選抜チームも今日は練習は休みなので…」

アンチョビ(あー、そういうことか)

アンチョビ(一日面倒を見てくれってことか…なるほどね)

アンチョビ「よし、愛里寿ちゃん、早速だけどどこに行きたい?」

愛里寿「実は…前から一度、行ってみたいところがあったの」

愛里寿「もう潰れているとも聞いたことがあるんだけど…」

アンチョビ「よし!じゃあそこに行こうか!」
317 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:43:31.57 ID:djFvrbco0
ボコミュージアム

愛里寿「ーーーー!」キラキラキラキラ

アンチョビ「結構…古いな」

愛里寿「本当にあったんだ!ボコミュージアム!」

アンチョビ「どうやらまだやっているみたいだな」

ボコ「お!よく来たなお前達!オイラが相手してやろう!」

ボコ「ボッコボコにしてやるぜ!」

愛里寿「あー!生ボコだー!」

ボコ「うわ!何をする!やめろぉ!」

アンチョビ「…」

愛里寿「……あれ?安斎さん…もしかして」

愛里寿「ボコのこと…嫌いなの?」
318 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:44:06.71 ID:djFvrbco0
アンチョビ「いや、ボコは好きだ!」

アンチョビ「今通っている学校の友達にボコの大ファンが居るんだ!」

アンチョビ「それで私も何度かボコのアニメを見たことがある」

愛里寿「本当!!?」

アンチョビ「あぁ、よーし!今日は思いっきり楽しむぞー!」

愛里寿「うん!」
319 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:44:59.50 ID:djFvrbco0
ボコ「みんな!オイラに力をくれ!」

愛里寿「頑張れー!ボコー!」

ボコ「もっとだー!」

アンチョビ「頑張れーー!!!ボコー!」

愛里寿「ボコーー!頑張れー!!」

ボコ「みんな!ありがとう!皆の声援がオイラのパワーになったぜ!」

ボコ「うおおおお!お前らまとめてやってやら…あっ」ガシッ

ドガバギボコスカギャアア…

ボコ「…やられたー」

アンチョビ「あ、結局やられるんだな」

愛里寿「それがボコだから」

アンチョビ「そういうものなのか…」

アンチョビ(だがこの諦めずに戦う姿は…悪くないな…)

アンチョビ(……………負けてもいい存在…か)
320 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:46:40.47 ID:djFvrbco0
愛里寿「楽しかったー!」

アンチョビ「そ、そうだな」

アンチョビ(まさか…アトラクションを全部回りきるとは…私達以外全然お客さんがいなかったな)

アンチョビ(スタッフの目が若干死んでいた気もするが気にしないでおこう)

アンチョビ(よし、今度みほと一緒に行ってみるか)
321 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:47:40.19 ID:djFvrbco0
アンチョビ「さて…愛里寿ちゃん、ホテルに泊まるお金はあるのかい?」

愛里寿「はい!私は大丈夫です…それじゃあ…」

アンチョビ「……なぁ」

アンチョビ「もしよかったら私の家にでも行くか!」

愛里寿「え?迷惑になるのでは…」

アンチョビ「構わないさ…」

愛里寿「それでは…お言葉に甘えて…」

アンチョビ「ところで好きな料理を教えてくれないか?」

アンチョビ「腕によりをかけて作ってやる…なにがいい?」
322 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:48:33.35 ID:djFvrbco0
アンチョビ「出来たぞ!目玉焼きハンバーグだ!」

愛里寿「わぁー!安斎さん、ありがとう!」

アンチョビ「どうだ…美味しいか?」

愛里寿「うん!とっても美味しい!」

アンチョビ「そうか、それはよかった」

アンチョビ(しかし…とてもあのセンチュリオンに乗っていた化物とは思えないな…)

アンチョビ(戦車に乗ったら人が変わる…か…みほと同じタイプだな)

アンチョビ「さて…こうなると服が問題か…なにかあったかな…」

アンチョビ「…ぶかぶかでいいならあるが…」

愛里寿「構いません」

アンチョビ「じゃあ風呂にでも入るか…」
323 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:49:14.32 ID:djFvrbco0

アンチョビ「悪いな、布団が1つしか無くて…私は床で寝るから…」

愛里寿「ごめんなさい…」

アンチョビ「構わないさ、たまにはこういうのも悪くない」

愛里寿「それじゃあ…おやすみなさい」

アンチョビ「あぁ……おやすみなさい」
324 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:49:55.78 ID:djFvrbco0
………………
……………
…………
「……安斎さんはなにも悪くない!悪いのはあの副隊長よ!」

やめろ

10連覇ならず!まさかの敗戦の戦犯とは!?

やめろ

「風神隊一同は…貴女の判断を信じます」

「…が…彼女の存在は…認可することができません」

やめろ

「こんな形で引退することになるなんて…あの娘さえいなければ…」

やめろ

「貴女は…西住に生まれたものとしての自覚が足りないわ」

やめろ

「…安斎さん…ごめん」

「…もう…私」

やめろ…やめろ…やめろ…!

「戦車道…やりたくない」

やめろおおおおお!

アンチョビ「ハッ…」
325 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:50:36.78 ID:djFvrbco0
アンチョビ「……またあの夢か…」

アンチョビ「…愛里寿ちゃん?」

愛里寿「大丈夫?」

アンチョビ「…悪かったな…」

愛里寿「私は大丈夫です…それよりも…何かあったの?」

アンチョビ「…昔の話だ」

愛里寿「……」

アンチョビ「朝から騒がしくしたな…」

愛里寿「すごい汗…大丈夫?」

アンチョビ「………………」

アンチョビ「もう…慣れた」
326 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:51:39.33 ID:djFvrbco0
アンチョビ「ちょうどいい時間だ、朝飯の支度をしてくる…ついでに乾燥にも行ってくるよ」

アンチョビ「もう少し寝ていてもいいよ」

愛里寿「あ…うん…行ってらっしゃい」

アンチョビ「行ってきます」

愛里寿「…………」

愛里寿「…安斎…さん」
327 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:52:06.54 ID:djFvrbco0
アンチョビ「さて、そろそろか」

千代「あ、いた…こんにちは」

アンチョビ「こんにちは、千代さん」

千代「愛里寿のこと…ありがとうございました」

アンチョビ「じゃあ…」

千代「えぇ、ですがDVDをお渡しする前に」

千代「もう一つだけ…見てもらいたいものがあります」

千代「付いてきてください」
328 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:53:28.72 ID:djFvrbco0
アンチョビ「これは…」

千代「社会人の強豪チームと大学選抜チームの試合です」

アンチョビ「え!?」

千代「試合前日に良いリフレッシュが出来たと愛里寿も喜んでいましたよ」

アンチョビ「…」

千代「メモを取る必要はありません」

アンチョビ「…?」

千代「すぐに、貴女が学ぶことです」

アンチョビ「………すみません」

アンチョビ「前にも話したとおりそのお誘いは…」
329 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:54:13.43 ID:djFvrbco0
千代「…どうして?」

アンチョビ「だから私は戦車道を…」

千代「…辞める身なのに…何故そんなに一心不乱にメモを取ろうとしたんですか?」

アンチョビ「これはその…いつものクセです…」

千代「…嘘ですね」

千代「貴女は…戦車道を続けたいと思っている」

アンチョビ「…」

千代「愛里寿は…貴女をとても気に入ったみたいです」

千代「安斎さん…もう一度聞きます」

千代「…島田流に来る気はありませんか?」
330 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:55:36.53 ID:djFvrbco0
アンチョビ「話すことは…それだけですか?」

千代「つまり…NO…ということですね」

アンチョビ「申し訳ありません…」

千代「いえ、構いませんよ…貴方の意志を尊重します」

千代「そして…これがプラウダ高校をの戦いをまとめたDVDです」

アンチョビ「ありがとうございます」

千代「それと…折角ですから、あの娘が頑張っているところを見てやってください」

アンチョビ「…はい」

千代「……」

千代(………これでいい)
331 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:57:06.36 ID:djFvrbco0
千代(いずれ…貴女は必ず首を縦に振る…)

千代(あの娘が…彼女を…)



千代(西住みほを裏切ることなど……ありえない)



大洗女子学園 統廃合及び学園艦廃艦のお知らせ
332 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:57:40.33 ID:djFvrbco0

千代(数週間後が…楽しみですよ)


千代(…安斎千代美さん…)
333 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:58:56.59 ID:djFvrbco0
しほ「貴女は知っていたの?」

まほ「…はい」

しほ「……あの子が…」

しほ「まさか、みほも…」

まほ「………はい」

しほ「…そう」

しほ「西住の名を背負っているのに勝手なことを…」

しほ「これ以上…生き恥を晒させる訳にはいかないわ」

しほ「準決勝は私も見に行くわ…あの子達に…」

しほ「勘当と破門を言い渡すためにね」

まほ「……」
334 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/21(日) 10:59:59.09 ID:djFvrbco0
今日はここまで 次回は火曜日か水曜日になります
次回はプラウダ戦導入と前半戦くらいになると思います
339 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 13:36:58.57 ID:HuEXLmq00
誤字脱字は結構気を使ってるつもりですがすみません…今から投下します
プラウダ戦が終わったら番外編の短編を2〜3個位やるつもりです
340 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 13:37:52.45 ID:HuEXLmq00
ノンナ「二回戦は残念でしたね」

カチューシャ「まさかあなたが弱小校に負けるなんてね…」

ダージリン「勝負は時の運…と言うでしょ?」

ダージリン「それにしても 随分と余裕なのね、練習しなくてもいいの?」

カチューシャ「燃料の無駄よ!私達は…貴方達とは違うの」

ダージリン「……」

ダージリン「…相手が…黒森峰の風神だとしても?」

カチューシャ「……!!」

パリーン
341 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 13:38:47.16 ID:HuEXLmq00
カチューシャ「……冗談はやめてほしいわね!」

ダージリン「あら?かなり前から噂になっていたわよ」

ダージリン「彼女は戦車道のない無名校に転校し3ヶ月という短い期間で大洗をここまで引っ張りあげてきたのよ…」

カチューシャ「……じゃあ、今の黒森峰はどうなってるのよ!」

ダージリン「まほさん一人の体制じゃないかしら」

カチューシャ「……そう」

カチューシャ「……悪いけど急用ができたわ、お茶会は終わりよ」

ダージリン「あら?また随分とやる気を出したわね」

カチューシャ「……あの二人は…私が倒すの!」

カチューシャ「ノンナ!行くわよ!」

ノンナ「はい」
342 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 13:40:49.02 ID:HuEXLmq00
カチューシャ「……あの二人は…私が倒すの!」

カチューシャ「ノンナ!行くわよ!」

ノンナ「はい」

ダージリン「あらあら…私は美味しい紅茶を飲みに来ただけなのに…」

ダージリン「随分と…吹雪いてきたわね」
343 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 13:42:31.54 ID:HuEXLmq00
アンチョビ「みほ、2日ほど空けてしまって悪かった」

みほ「いえ…私は大丈夫です…けど…」

アンチョビ「……なんだこの有様は」

そど子「ちょっとメイクは禁止!仮装も禁止よ!」

みほ「なんだか皆浮かれているみたいで…でも士気は高いです」

アンチョビ「はぁ…一応暖房器具は用意してあるようだな…」

アンチョビ(…今の浮かれている状況でこれを見せても…全員の士気が下がるだけか…)
344 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 13:43:36.56 ID:HuEXLmq00
アンチョビ「ペパロニ…とりあえず今から言うものを用意しておけ」

アンチョビ(……これは、使わなさそうだな)

アンチョビ(それよりも、最悪の事態に備えることのほうが重要だ)

ペパロニ「了解っス!」

みほ「ところでこの二日間…島田流のところで…何をしていたんですか?」

アンチョビ「あぁ、ちょっと欲しかったものがあってな、それの交渉だ」

アンチョビ「ただ、上手く行かなかった…」

みほ「そうだったんですか…残念でしたね…」

アンチョビ(……今のこの雰囲気をうまく活かせればいいんだが…)
345 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 13:44:24.45 ID:HuEXLmq00
試合当日

沙織「寒い!マジ寒いんだけど!」

ナカジマ「戦車の整備はよし!いつでも行けるよ」

アンチョビ「いきなりの試合で大変だと思うが…落ち着いてくれよ無茶だけはするなよ」

そど子「わかりました!」

カルパッチョ「たかちゃん…大丈夫?マフラーあんだんだけど」

カエサル「おぉ!それは助かる!ありがとう!」
…………
カチューシャ「…」

みほ「あれは…プラウダ高校の隊長と副隊長」
346 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 13:45:17.48 ID:HuEXLmq00
優花里「地吹雪のカチューシャにブリザードのノンナですね」

アンチョビ「……」

カチューシャ「……三突 �号 M3リー ルノーB1bis 八九式 CV33 38t……そしてパンターのF型…か」

杏「やぁやぁカチューシャ、よろしくね」

カチューシャ「…今日はよろしく」

カチューシャ「……!」

アンチョビ「やぁカチューシャ、久しぶりだな、今日はお手柔らかに」

カチューシャ「……」

カチューシャ「…あなたとは決勝で戦うと思っていたわ」

カチューシャ「今度こそ…リベンジするつもりだったのに」
347 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 13:45:44.21 ID:HuEXLmq00
アンチョビ「去年勝ったのはそっちだろ…リベンジするなら…」

カチューシャ「…あんな勝ち方…カチューシャは認めてないわ!!!」

カチューシャ「……今年は必ずあんたを倒すわ…」

カチューシャ「…あら?西住流の…」

みほ「…」

カチューシャ「……フン、行くわよ、ノンナ」

ノンナ「ダスビダーニャ」

梓「……なんか怖かったですね…プラウダの隊長」

杏「普段はもうちょっと生意気なんだけどね」
348 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 13:46:33.30 ID:HuEXLmq00
しほ「…」

千代「あら?西住流の…」

まほ「…島田流の家元!」

しほ「…何故貴女がこんなところに」

千代「戦車道の試合を見ることにいちいち理由がいるのかしら?」

愛里寿「母上…」

まほ「島田流の跡取りも…」

千代「…ところで、しほさん…ひとつ聞きたいことがあります」

しほ「………なんでしょうか?」


千代「安斎千代美さんに…破門を言い渡しましたか?」

349 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 13:48:25.66 ID:HuEXLmq00
まほ「!」

しほ「いえ…まだですが?」

千代「あら?あの娘のした行為を考えると破門が当然では?」

千代「もしかして…」

千代「しほさん…あれほどの逸材を飼い殺しにするなんて…許しませんよ?」

しほ「…この試合が終われば彼女に破門を言い渡すつもりです」

千代「…そう、ならよかったわ」

まほ「お言葉ですが…どういうことでしょうか?」

まほ「なぜ貴方が…安斎のことを…」

千代「……彼女にはこの大会が終わった直後に…島田流に入ってもらいます」

まほ「…!」
350 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 13:48:59.26 ID:HuEXLmq00
千代「しほさん、期待して待っていますよ、それでは」

しほ「………」
………
千代「愛里寿、この戦局…どう思う?」

愛里寿「プラウダの優勢には間違いないですが…彼女がどう動くか」

千代「…始まったわね」
351 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 13:50:32.68 ID:HuEXLmq00
みほ「ハムスターさんチームのお二人さんは先行して索敵をお願いします」

ツチヤ「オッケー!」

みほ「ヒョウさんチームを中心にしてフラッグ車の八九式を展開しましょう」

アンチョビ「パンターだから豹…か、そのまますぎやしないか?」

アンチョビ「さて…どうくるか」

ホシノ「見つけたよ…T34…3両…!」

アンチョビ(おそらく…罠だ)

アンチョビ「…いや…あれは…」

典子「突撃しましょう!!」

みほ「え?!」
352 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 13:51:12.45 ID:HuEXLmq00
梓「ここは一気に決着を付けましょう!」

杏「さんせーい」

エルヴィン「我々は今乗っています!今なら負ける気がしない!」

アンチョビ「………深追いはするなよ」

アンチョビ「カモさんチーム、大丈夫か?」

そど子「こちらカモ、大丈夫です!」

アンチョビ「よし…突撃!」

みほ「…よし!カバさんチームの皆さん、射撃してください!」

ドォォォン!

みほ「私達も砲撃します!」

アンチョビ「よし!私達も行くぞ!撃てぇー!」

ドォォォン!!ドォォォン!

……カッ シュポッ

……カッ シュポッ

沙織「やったー!一気にニ両も!」
353 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 13:51:53.40 ID:HuEXLmq00
優花里「ロシアのT34を撃破できるなんて、これはすごいことですよ!」

みほ「……上手く行きすぎている」

ツチヤ「こちらハムスター、フラッグ車を発見したよ、どうする?」

桃「千載一遇のチャンス!突撃!」

典子「アターック!」

エルヴィン「突撃ー!」

アンチョビ(これで撃破できればいいんだが…)

ドォォォン!ドォォォン!ドドドォォォォン

……カッ シュポッ

左衛門佐「やったぁ!」

アンチョビ「おい……ちょっと待て…これ以上は!」
354 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 13:52:30.94 ID:HuEXLmq00
…………
カチューシャ「あらあら、こんな安直な囮に引っかかるなんて」

カチューシャ「あんなに弱かったかしら?風神って」

ノンナ「違います」

ノンナ「カチューシャがそれ以上に強くなったんですよ…」
…………
355 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 13:54:52.71 ID:HuEXLmq00
桃「フラッグ車さえ撃破すれば…」

みほ「……!」

アンチョビ「…まずい!」

アンチョビ「おい!東に移動しろ!急っ……!」

アンチョビ「南南西に方向転換…ダメか!」

アンチョビ「……やられた!」

みほ「囲まれてる…」

華「周りは全員…敵だらけです…!」

みほ「…あ、あれ…!」

アンチョビ「あそこなら…よし!」

アンチョビ「こちらヒョウ!私達が盾になる!全車両は南西の大きな建物に逃げてくれ!」

梓「わかりました!」

エルヴィン「了解!」
356 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 13:55:56.91 ID:HuEXLmq00
アンチョビ「そら!どんどん撃ってこい!パンターの正面装甲はそんなものでは抜けないぞ!」

ガァン!

アンチョビ「くっ…だが、まだまだぁ!!」

みほ「安斎さん!それ以上は無理です…速く中に」

アンチョビ「わかった!」

ドォォォン!ドォォン!ドォォォン!ドォォォン!ドォォォォォン!

………

みほ「砲撃が止んだ…?」

プラウダ隊員「……」
357 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 13:56:33.55 ID:HuEXLmq00
プラウダ隊員「カチューシャ隊長からご命令です」

プラウダ隊員「失望した、3時間後に総攻撃を行う」

プラウダ隊員「隊長は心が広いので怪我をしたくなかったらすぐに降伏しなさいとのことです」

プラウダ隊員「今なら観客全員の目の前で風神が土下座すれば許してやる…とのことです」

桃「なんだと…」

プラウダ「では、懸命な判断を」

アンチョビ「……」
358 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 13:57:37.39 ID:HuEXLmq00
みほ「安斎さん…」

アンチョビ「さて…敵は降伏を催促してきたが…どうする?」

典子「誰が土下座なんか!」

桃「決まっている!徹底抗戦だ!」

エルヴィン「そうだ!」

梓「戦い抜きましょう!」

みほ「でも…こんなに囲まれていては…」

みほ「一斉に砲撃を受けたら怪我をするかもしれないし…」

みほ「…安斎さんは何か?」

みほ「…安斎さん?どこに行くんです?」

アンチョビ「…土下座をするのは私一人だ…私一人が恥をかけばいい」

アンチョビ「ここまでやれただけでも十分じゃないか…胸を張って大洗に」
359 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 13:58:17.10 ID:HuEXLmq00
桃「駄目だ!我々は必ず勝たなければ…」

アンチョビ「…結果よりも大事なものがある」

アンチョビ「"今の"私は…そう思っている」

みほ「………」

桃「何を言っている…」

桃「負けたら我が校がなくなるんだぞ…!」

みほ「え…学校が…なくなる?」

アンチョビ「……」

杏「河嶋の言うとおりだ…この全国大会で優勝しなければ」

杏「我が校は廃校になる」
360 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 13:59:09.74 ID:HuEXLmq00
………
文化科学省

杏「廃校!?」

辻「学園艦の維持には莫大な資産がかかります」

辻「そのため全体の数を減らすために統廃合を行うことになりました」

辻「特に、成果のない学校から廃校にしていきます」

柚子「そんな!」

桃「唐突すぎる!」

辻「大洗女子学園は昔は戦車道が盛んだったようですが…近年は生徒数も減っておりとりわけ」

杏「そうか…じゃあ…戦車道やろっか!」

杏「まさか優勝校を廃校にするなんてことはしないよね?」
………
361 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 14:02:37.36 ID:HuEXLmq00
………
アンチョビ「……なるほどな、納得した」

アンチョビ「なぜ今年になっていきなり戦車道を復活させたのか…」

アンチョビ「生徒会がなぜあそこまで勝ちにこだわっていたか」

アンチョビ「法外な履修手当や大掛かりな宣伝活動を行ったのか」

アンチョビ「なぜ…私とみほを強引な手段で戦車道をやらせたのか」

杏「いやー、昔栄えてたんだからもっと良い戦車があると思ってたんだけど」

杏「予算がなくて皆売っちゃったんだって」

杏「…現実って非情なもんだね」

柚子「みんな…黙っていて…ごめんなさい」

杏「無謀だったかもしれないけどさー、あと一年泣いて学校生活を送るより…希望を持ちたかったんだよ」

アンチョビ「なぜ…私にそのことを話さなかった」
362 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 14:03:12.93 ID:HuEXLmq00
杏「いきなり転校してきた子に全部を背負わせるのは可哀想だと思ってね…経緯も経緯だったし…」

アンチョビ「そうか…」

典子「バレー部復活どころか…学校そのものが…」

おりょう「無条件降伏…」

優花里「そんな事情があったなんて…」

華「この学校が廃校になったら私達もバラバラに…」

沙織「ええ!?…そんなの嫌だよ!」

麻子「単位修得は…夢のまた夢か」

カルパッチョ「たかちゃんとも離れ離れに…」

ペパロニ「そんな!姐さんに一生付いて行くって決めたのに!」

ナカジマ「もう自動車も解散か」

アンチョビ「…」

アンチョビ「……みほ」
363 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 14:04:08.38 ID:HuEXLmq00
みほ「……」


みほ「…まだ試合は終わってません」
364 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 14:05:24.98 ID:HuEXLmq00
みほ「まだ負けたわけじゃありませんから」

杏「西住ちゃん」

みほ「頑張るしかないです!」

みほ「だって、来年もまたこの学校で戦車道をやりたいから」

みほ「…みんなと」

優花里「私も西住殿と同じ気持ちです!」

沙織「そうよ!とことんやろうよ!諦めたら終わりじゃん!戦車も恋も!」

華「まだ戦えます!」

麻子「うむ」

アンチョビ(……そうか)

アンチョビ(なら…私がやることは…ただひとつ)

アンチョビ「私もだ」

アンチョビ(彼女の望みを…叶えることだ)
365 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 14:06:10.86 ID:HuEXLmq00
みほ「ただ怪我の無いように冷静な判断で行動しましょう!」

アンチョビ「それじゃあ各車修理を続けてくれ!」

アンチョビ「やるぞ!」

ナカジマ「ところで…この包囲網を突破する作戦は?」

アンチョビ「ある!」

梓「本当ですか!?」

アンチョビ「だが、少々危険な作戦になるぞ」

アンチョビ「聞こう……絶対に勝ちたいか…?」

アンチョビ「…答えを聞くまでもないようだな」ブチッ

みほ「……安斎さん…!?」
366 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 14:10:18.22 ID:HuEXLmq00
千代「完全に囲まれてしまったわね…ここからぬけ出すとなると…」

愛里寿「……」

千代「あら?失望したかしら?」

愛里寿「…いえ、彼女が降伏をするならまだしも…」

愛里寿「あくまで彼女は戦いを続けるようです」

愛里寿「むしろ…彼女の闘志にようやく火が付いたようにも見えます」

千代「あら、あれは…偵察かしら」

千代「…あら?」
367 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 14:14:17.26 ID:HuEXLmq00
オレンジペコ「大洗女子…ピンチですね」

ダージリン「プラウダの隊長はこの状況を楽しんでいるでしょうね」

ダージリン「あら?彼女…」

ローズヒップ「どうかされましたの?」

ダージリン「いえ…少しね」
………
まほ「!!!」

しほ「どうかしましたか?」

まほ「いえ、なんでもありません」

まほ(彼女が…安斎が…)

まほ(…髪を下ろした…)
368 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 14:15:05.77 ID:HuEXLmq00
…………
カチューシャ「……ねぇノンナ」

ノンナ「なんでしょうか」

カチューシャ「彼女…降伏すると思う?」

ノンナ「ありえないと思います」

カチューシャ「そうよね…私もそう思うわ」

ノンナ「ではなぜ3時間もの猶予を?」

カチューシャ「簡単なことよ」

カチューシャ「彼女を…完膚なきまでに叩き潰したいから」

カチューシャ「少し眠るわ…おやすみなさい」
…………
369 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 14:18:57.29 ID:HuEXLmq00
ペパロニ「それ…地毛だったんですね」

アンチョビ「ウィッグか何かだと思ってたのか!?」

アンチョビ「というか黒森峰の頃はいつもこうだっただろ、覚えてないのか?」

ペパロニ「あー、そういえばそうでしたね」

アンチョビ「さて…それじゃあペパロニ、偵察に行くぞ!」

ペパロニ「了解ッス!」
…………
アンチョビ「みんなの偵察の結果から推測するに…だいたいこんな感じだな」

優花里「雪の進軍は楽しかったです!」

エルヴィン「あぁ、楽しかった」

みほ「みんな…ありがとう…」

アンチョビ(包囲の薄いところがあるな…いつも通りの二重包囲戦法か)

アンチョビ「よし!これならいける!」


そど子「何よ!結果的にはよかったじゃない!」

みほ「皆、ありがとうございます…」
370 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 14:20:45.13 ID:HuEXLmq00
アンチョビ「さて、作戦も決まったが…この悪天候か」

アンチョビ「プラウダの連中は慣れっこだろうが…」

アンチョビ「あと一時間半…待つことになるな」

おりょう「天はわれわれを見捨てたのか…」

ホシノ「熱いのは大丈夫なんだけど…寒いのは少し苦手かな…」

カルパッチョ「…たかちゃん…寒い…」

桃「ええい!なにかないのか!?」

柚子「こういう事態は想定してなかったので…乾パンしか」

アンチョビ「ペパロニ!あれを用意しろ!」

ペパロニ「アレっすね!了解っス!」

桃「アレってなんだ?」
371 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 14:21:32.84 ID:HuEXLmq00
桃「アレってなんだ?」

アンチョビ「みんな!インスタントのイタリアンスープを用意した!」

アンチョビ「寒さはこれでしのげるはずだ」

梓「おぉー!」

沙織「あったかい…」

アンチョビ「…みんなどんどん飲め!」

みほ「……安斎さん」

アンチョビ「包囲されることを想定しててよかったよ…これでなんとか…」
372 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 14:22:44.84 ID:HuEXLmq00
アンチョビ「……まさかあんなにあったスープまで無くなるとは…」

優花里「お腹はいっぱいになりましたけど…うぅ…寒いです…」

そど子「…寝ちゃ駄目だよ…ゴモヨ」

妙子「……」

みほ「みんなどうしたの?元気だしていきましょう!」

みほ「さっき皆で決めたじゃないですか!降伏しないで最後まで戦うって」

「「「……はーい」」」

桃「安斎!西住!」

桃「…なんとかしろ!」
373 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 14:23:33.35 ID:HuEXLmq00
みほ「ええ!?」

アンチョビ(確かにこの状況は改善しないといけないが…もう手が)

みほ「……わかりました」

アンチョビ「…みほ?」

アアアンアン アアアンアン

アアアン アアアン アン アン アン

アンチョビ「!?」

優花里「西住殿!?」
374 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 14:24:46.27 ID:HuEXLmq00
あの子 会いたや あの海越えて

あたまの灯は 愛の証

燃やして 焦がして ゆーらゆら

みほ「皆も歌ってください!私が踊りますから!」

桃「逆効果だぞ!」

燃やして 焦がして ゆーらゆら

こっち来て アンアン

逃げないで アンアン

波に揺られて アンアンアン

華「あの恥ずかしがり屋のみほさんが…」

優花里「…あんこう踊りを!?」
375 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 14:27:08.81 ID:HuEXLmq00
あした 会いましょ あの浜近く

麻子「微妙に間違ってるけどな」

優花里「私も踊ります!」

沙織「私達も行くよ!」

華「やりましょう!」

麻子「うむ」

あなたの灯は 恋の光

アンチョビ「……ペパロニ、私達もやるぞ」

ペパロニ「……了解っス!」

誘って 焦らして ぴっかぴか

誘って 焦らして ぴっかぴか

ダージリン「ハラショーですわ」
376 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 14:28:10.82 ID:HuEXLmq00
まほ「……」

千代「お見事ですね…西住さん」

しほ「……」

愛して アンアン

泣かさないで アンアン

いやよいいわよ アンアンアン

プラウダ隊員「あ…あの!」

プラウダ隊員「もうすぐタイムリミットです…降伏は」

みほ「しません」

みほ「………最後まで戦います」
…………
カチューシャ「で?土下座?」

ノンナ「いえ、やはり降伏はしないそうです」

カチューシャ「…まぁ、そうよね…」

カチューシャ「それじゃあ、ぶっ潰すわよ!」
377 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 14:28:49.37 ID:HuEXLmq00
…………
みほ「安斎さん…本当に大丈夫ですか?」

アンチョビ「心配するな…道は必ず切り開く」

アンチョビ「会長、ほんとうにここで良いのか?」

杏「うん、河嶋なら、きっと大丈夫」

ナカジマ「あはは、まぁこの作戦だとボクにはちょっと荷が重いだろうからね」

ナカジマ「ただ、38tの装填は任せておいてね!」

アンチョビ「……あぁ、頼んだぞ」

杏「………安斎ちゃん、西住ちゃん」

杏「私らをここまで連れて来てくれて…ありがとうね」

アンチョビ「……」

みほ「……」コクッ
378 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 14:30:21.25 ID:HuEXLmq00
千代「…この配置は…」

千代「愛里寿…起きなさい」

愛里寿(防寒具フル装備)「母上様…ようやく試合が動くの?」

千代「えぇ、おそらく…」

千代「私達が最も見たいものを彼女が見せてくれるはずよ」
…………
杏「さぁいくよぉ!」

みほ「…これより」

みほ「とっぷう作戦を発動します!」

みほ「……パンツァー・フォー!」

アンチョビ(さて…行くぞ、パンター)

アンチョビ「……突撃!」
379 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 14:33:18.88 ID:HuEXLmq00
カチューシャ「来た……総員一斉砲撃!」

ドォォン!ドォォン!ドドォン!

カチューシャ(あえて包囲の薄い所を作ったわ…そこに誘い込んで挟んでオシマイ)

アンチョビ「いけいけ!足を止めるな!どこまでも進めぇー!!」

アンチョビ「38t…気を引き締めろ!」

柚子「はい!」

アンチョビ「…来るぞ!」

杏「おぉーこえー!よーし!」

みほ「このまま突っ込みます!ヒョウさんチーム!お願いします!」

カチューシャ「ええ!?こっち!?あえて分厚いところを狙うなんて…!」

アンチョビ「撃てぇー!」

ドォォン!

……カッ シュポッ
380 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 14:34:50.56 ID:HuEXLmq00
アンチョビ「よし!一気に駆け抜けるぞ!」

みほ「はい!」

カチューシャ「やったわね…後続何が何でも阻止!」

みほ「正面5両!」

そど子「後続4両来ています!…いや、それ以上かも…」

アンチョビ「正面5両は…私達が引き受けた!」

アンチョビ「…後で合流する」

アンチョビ「カメさんチーム!いくぞ!」

桃「わかった」

アンチョビ「…みほ!急いで旋回してくれ!」

みほ「はい!気をつけて!」

アンチョビ「さぁ…暴れるぞ!」
381 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 14:37:12.50 ID:HuEXLmq00
オレンジペコ「パンターが敵に突っ込んでいます!」

オレンジペコ「さすがにあれは…無謀なんじゃ…」

ダージリン「あら?去年の決勝…オレンジペコは見ていなかったのかしら?」

オレンジペコ「あ、はい…」

ダージリン「去年の決勝戦…事故が起きて前方二両が戦列を離れてしまい」

ダージリン「フラッグ車の護衛をしていたティーガー�も撃破されてしまった」

ダージリン「つまり、彼女の乗ったフラッグ車が丸裸になってしまったの」

ダージリン「…けれど…彼女は諦めなかった」

ダージリン「すぐにその場を抜け出すと市街地に向かい」

ダージリン「そこで彼女はフラッグ車とは思えないほどの大暴れをしたわ」

ダージリン「プラウダはT34を6両使い強引に包囲することで…なんとか勝ちへと持ち込んだ…」

ダージリン「もし歯車が1つでもずれていたら…プラウダの勝利はなかったでしょうね」
382 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/23(火) 14:37:58.17 ID:HuEXLmq00
今回はここまで 次回 プラウダ戦の決着まで
アンチョビちゃんが髪を下ろすのは今回限りの予定です
388 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:37:39.98 ID:LCmgX3wL0
おまたせしました〜 それでは投下します
389 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:38:47.07 ID:LCmgX3wL0
アンチョビ「かかってこい!相手になってやる!」

杏「T34の72に85にスターリンか…」

アンチョビ「安心しろ…全部抜ける!」

アンチョビ「いいか!38tでも0距離の側面なら装甲が抜けるはずだ!」

アンチョビ「危険だが注意していけ!」

桃「あぁ…撃つぞ!」

柚子「はい!」

ドォォン!

桃「くそっ!なんでこんな時に…手が…震えて…」

桃「…止まれ…止まれ」
390 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:40:36.67 ID:LCmgX3wL0
ナオミ『……いずれ、必ず…震えの止まる日が来る』

ナオミ『必ずだ』

柚子「桃ちゃん!もう一度行くよ!」

桃「止まれぇええ!」

ドォォォォン!

……カッ シュポッ

桃「あ………当たった?」

柚子「やったよ柚子ちゃん!初撃破!」

桃「……うん」

柚子「って、来てる!」

アンチョビ「させるかぁあー!!撃てぇ!」

ドォォォォン!!

……カッ シュポッ
391 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:41:13.24 ID:LCmgX3wL0
ナカジマ「装填完了!次!いつでも行けるよ!」

柚子「桃ちゃん!!」

桃「あ、あぁ……」

ドォォォォン

ガァン!

柚子「1両履帯破損!」

桃「また…当たった…」

アンチョビ「よし!もらった!」

ドォォン……カッ シュポッ

柚子「もう一度行くよ!」

桃「……よし!」
392 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:41:58.07 ID:LCmgX3wL0
アンチョビ「左は私が引き受けた、右の車両の後方部を狙え!」

桃「わかった!」

桃(手の震えが…止まった)

桃(これなら…いける!)

ドォォォォン!

ドォォォォン!!ガァン!

……カッ シュポッ
393 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:42:32.12 ID:LCmgX3wL0
クラーラ「すみません、パンターにやられました!」(ロシア語)

クラーラ「あのパンター…化け物です!このままでは全滅します」(ロシア語)

クラーラ「すぐに援軍を求めます!」(ロシア語)

ノンナ「わかりました、すぐに向かいます」(ロシア語)

カチューシャ「アンタ達!日本語で話しなさいよ!」

ノンナ「カチューシャ隊長…風神が暴れているようです…前方隊ももう長く持たないと」

カチューシャ「なんですって!?」
394 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:43:08.85 ID:LCmgX3wL0
ノンナ「カチューシャ隊長…私に風神との一騎討ちのチャンスをください」

カチューシャ「何言ってんのよ!アンタまで失うわけには…」

ノンナ「…………信じてください」

ノンナ「私が…必ず…風神を倒します」

カチューシャ「……わかったわ、けど、約束して」

カチューシャ「必ず…戻ってきなさい」

ノンナ「…わかりました」

ノンナ「JS2はストップ、私と交代してください」
395 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:43:36.68 ID:LCmgX3wL0
アンチョビ「よし!残りニ両だ!一気に片付けるぞ!」

ドォォォォン!

……カッ シュポッ

ドォォン!

ガァン!

アンチョビ「甘い甘い!撃てぇー!」

ドォォォン!……カッ シュポッ

アンチョビ「よし!これで終わり…撤収だ!」

アンチョビ「しかし会長…あんた、ここまで出来るなんてすごい…」

ドォォン!!

アンチョビ「…!」

アンチョビ「カメさんチーム!大丈夫か1」

……カッ シュポッ

桃「やられたが…なんとか…大丈夫だ」

柚子「何…今のは…」

アンチョビ「この狙撃能力…来たか!」
396 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:44:25.31 ID:LCmgX3wL0
ノンナ(次は…パンター……)

ノンナ(おそらく向こうもこちらの撃破を狙いに距離を詰めてくるはず…)

ノンナ(チャンスはおそらく4回…十分…)

ノンナ「…仕留める」
・・・・・・・・・
アンチョビ「…止まれ!」

アンチョビ「……」

ペパロニ「姐さん?こんなとこ棒立ちでいいんすか!?」

アンチョビ「安心しろ、ここの距離だと正面装甲は抜けない」

アンチョビ「向こうは残り6両…今みほ達を追っているのが3両でフラッグ車とその護衛が1両」

アンチョビ「そして…今いるノンナが…一両」

アンチョビ「ここで仕留めることができれば…一気に形勢は傾く…」

アンチョビ「…賭けてみるか!」

アンチョビ「……ペパロニ!突っ込むぞ!」

アンチョビ「最高速度で突撃だ!」

ペパロニ「…了解っス!」

アンチョビ「会長!頼むぞ!」

杏「りょーかい」
397 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:45:01.52 ID:LCmgX3wL0
ノンナ「……来た」

ノンナ(落ち着いて…一発目は向こうの反応力の確認)

ノンナ「砲撃!」

ドォォォン!

ノンナ「…よし」

ノンナ(これなら…角度を修正…動きにタイミングを合わせて…)

ノンナ(二発目!)

ドォォォォン!!

ノンナ(ギリギリで躱された…!)

ノンナ(くっ…ならば…もっと精密度を上げて…)

ノンナ「これなら…」

ノンナ「ほうげ」

ドォォン!

ノンナ「…砲撃!」

ドォォォォン!
398 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:45:29.95 ID:LCmgX3wL0
ノンナ(タイミングを完全に読まれた…!)

ノンナ(間隔が一定だったのがまずかったか…)

ノンナ「これで最後…」

ノンナ(……カチューシャ…どうか私に力を…)

ノンナ(……)

ノンナ(今!)

ドォォォォン!!

ノンナ「………」

ノンナ「………申し訳ございません…カチューシャ様…」

ノンナ「約束…守れそうにないで」

バゴォォォーン!!!

……カッ シュポッ

ノンナ「……!」
399 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:45:56.77 ID:LCmgX3wL0
アンチョビ「なるべくジグザグに動け!砲塔の動きだけを注意しろ!」

ヴウウウウウ…

ペパロニ「了解っス!」

アンチョビ「来たぞ!」

アンチョビ「…今のは…回避のタイミングを読んできたな」

アンチョビ「ペパロニ…こっちの声にあわせて…回避運動を行ってくれ」

ヴウウウウウー!

ペパロニ「了解っス!」

アンチョビ「……今!」

ペパロニ「よっと!」

アンチョビ「よし…狙撃の間隔は20秒…」

アンチョビ「会長!」

杏「オッケー!」

アンチョビ「……今だ!撃てぇ!」

ドォォン!
400 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:46:51.07 ID:LCmgX3wL0
杏「…ごめーん外しちゃった!」

アンチョビ「構わない!目的は牽制だ…次が最後…気を引き締めろ!」

ヴウウウウウ……ボボボボッ…

スズキ「……この音…まずい!」

アンチョビ「…今だ!右方向に躱せ!」

ペパロニ「はい!」

杏「やったぁ!」

ペパロニ「最高っすよ!アンチョビ姐さん!!」

アンチョビ「よし!そのまま側面に入って…」

スズキ「安斎さん!すぐに止まってください!オーバーヒートしています!」

スズキ「このままではエンジンが!」

アンチョビ「何!?」

バゴォォォーン!!!

……カッ シュポッ
401 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:47:41.29 ID:LCmgX3wL0
バゴォォォーン!!!

みほ「!」

みほ「こちらあんこう!聞こえますか!こちらあんこう!応答お願いします!」

沙織「ヒョウさんチーム!聞こえますか!!応答願います!」

みほ「……返事がない」

沙織「今の爆発は…」

みほ「もしかして…エンジンが…」

みほ「……安斎さん!助けに行かなきゃ!」

麻子「敵車両は3両…抜け出すのは難しくはないぞ」

アンチョビ「ごほごほ…みほ!」

みほ「…安斎さん!」
402 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:48:20.49 ID:LCmgX3wL0
アンチョビ「返事が遅れた チームヒョウ!撃破こそされたが全員無事だ!」

アンチョビ「すまない…エンジンがイカれた……けどなんとか5両倒せた」

アンチョビ「本当はもう一両倒すつもりだったんだが…悪かった」

みほ「いえ!気にしないでください!ありがとうございます!」

アンチョビ「みほ…後は頼んだぞ!」

みほ「…はい!」
403 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:48:48.49 ID:LCmgX3wL0
ノンナ「……」

ノンナ(…危ないところでした…)

ノンナ(向こうのトラブルがなければ…負けていたのはこちらだった…)

ノンナ「カチューシャ…風神が倒れました」

ノンナ「すぐに合流します…」

カチューシャ「本当!さすがノンナね!」

ノンナ「……」

ノンナ(またしても…私の負けですね…安斎さん)
404 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:50:40.53 ID:LCmgX3wL0
千代「………」

愛里寿「母上…」

千代「…素晴らしいわ」

千代「彼女こそ島田流の理想を体現できる人物…」

愛里寿「はい…私も、そう思います」

千代「…しかし、思わぬ邪魔が入ったようですね」

千代(こうなったら…あの手で行きますか)

千代「…もしもし、大学選抜チームの整備班ですか、私です」

千代「…えぇ、至急、例のモノを用意してちょうだい」
405 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:51:17.33 ID:LCmgX3wL0
まほ(あれだ…あれこそが…)

まほ(彼女の本当の実力…)

まほ(やはり彼女は…私の求める真の西住流に必要な…)

しほ「…」

まほ「彼女の実力は本物です…彼女を破門にするにはあまりに惜しいと私は思います」

まほ「…どうか、思い直していただけないでしょうか…」

しほ「……」
…………
406 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:52:21.24 ID:LCmgX3wL0
みほ「この窪地を脱出します!全車あんこうについて来てください!」

カチューシャ「風神がいなくなったのなら後は低スペック集団のみ!」

カチューシャ「フラッグ車以外の全車両で包囲!」

カチューシャ「フラッグ車はおとなしくしておきなさい!」

カチューシャ「冬眠中のヒグマのようにね!」

カチューシャ「ノンナ…戻ってきたのね」

ノンナ「えぇ…仕留めに行きましょう…」
……
みほ「追ってくるのは全部で4両…フラッグ車はいない…なら」

みほ「カバさんチームは次の稜線を超えたところで待機していてください!」

みほ「主力が手薄なうちにフラッグ車を叩きます!」

カチューシャ「追え追えー!」

ノンナ「二両ほどいないようですが…」

カチューシャ「そんな細かいコトどうでもいいからフラッグ車を狙い打ちなさい!」

ノンナ「はい」
407 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:53:11.99 ID:LCmgX3wL0
みほ「…優花里さん、もう一度偵察に出てください」

優花里「了解であります!」

優花里「はっ!」

優花里「…どこか高いところ…あった!」
………
アンチョビ「…」

桃「西住はやってくれるでしょうか」

アンチョビ「……アイツなら大丈夫だ」

アンチョビ(カチューシャ…私を倒していい気になっているようだが…)

アンチョビ(このチームの隊長は…未だに健在だぞ)
408 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:53:49.72 ID:LCmgX3wL0
梓「皆!フラッグ車を守りましょう!」

ツチヤ「了解!」

そど子「風紀委員の腕の見せどころね!」

典子「根性おぉー!!」

典子「…バレー部ファイトー!おー!」
………
優花里「フラッグ車……いた!」

優花里「発見しました!」

みほ「わかりました!」

みほ(おそらくフラッグ車は合流せずこのまま逃げ切るか…)

みほ(もしくは合流するかのどちらかのはず…)

みほ「どちらにせよ…追わないと勝てない!」

みほ「行きましょう!」
409 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:54:35.51 ID:LCmgX3wL0
ドォン!……カッ シュポッ

ツチヤ「ハムスターさんチーム…撃破されちゃったぁ…後はよろしく…」

ドォン!……カッ シュポッ

梓「こちらウサギさんチーム!撃破されました」

ドォン!……カッ シュポッ

そど子「カモさんチーム!撃破されました!アヒルさんチームの健闘を祈ります!」
…………………
あけび「もうだめだぁ…」

典子「泣くな!涙はバレー部が復活したその日のためにとっておけ!」

妙子「大丈夫!こんな砲撃!強豪校のスパイクに比べたら全然です」

忍「そうね、でも今はここが私達にとっての東京体育館!」

忍「あるいは代々木第一体育館!」

バレー部「「「「そーれそれそれー!!!」」」」
………………
ドォン!……カッ シュポッ

みほ「KV-2はなんとか撃破したけど…フラッグ車が…」

みほ「こんな時…」

みほ「安斎さんなら…」

みほ「……!」
410 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:55:17.50 ID:LCmgX3wL0
・・・・・・・
一年前

アンチョビ「みほ…私の采配に疑問を抱いたことがあるか?」

みほ「いえ…ありません」

みほ「安斎さんの判断はいつも正しくて…」

アンチョビ「それじゃあダメだ」

アンチョビ「いざという時は…自分で考えるんだ」

アンチョビ「特に私がいない時はそうしたほうがいい」

みほ「で、でも…」

アンチョビ「大丈夫だ…お前には私以上の素質がある」ナデナデ…

みほ「あっ…いえ、そんなことは全然…///」

アンチョビ「……みほは…みほの信じる道を進め」

アンチョビ「そうすれば…必ず上手くいく」
・・・・・・・
みほ「……私の…信じる道…」

みほ「……よし!」

みほ「カバさんチーム!追撃を中止してください!」

エルヴィン「了解!」
411 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:55:47.11 ID:LCmgX3wL0
優花里「近づいてきます!あと一つ右折してくれれば!」

みほ「…わかりました!ありがとう!」

みほ「…この位置なら…華さん!」

みほ「機銃掃射で右に曲がるように誘導してください!」

華「わかりました!!」

優花里「…入りました!H43地点まで50メートル!」

みほ「撃ち方用意!」

みほ「……撃てぇー!」

ドォォォン!!!
………
ノンナ「…捕まえた!」

ドォォォン!

典子「…!」

典子「来てる…躱して!」

ドォォォン!
412 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:56:15.85 ID:LCmgX3wL0
………

……………
…………
………


……………カッ シュポッ

審判「……試合終了…」

審判「………大洗女子学園の勝利!」

みほ「………!」
413 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:57:22.83 ID:LCmgX3wL0
カエサル・カルパッチョ・エルヴィン・左衛門佐「やったぁ!」

華「やりましたね!」

沙織「すごーい!」

杏「うむ!」

桃「よかったぁあああ!」

「「「「「ばんざーい!」」」」」

アンチョビ「……ふー」

ペパロニ「姐さん!?大丈夫ですか、どこか痛むんですか?」

アンチョビ「いや、大丈夫だ」

アンチョビ「…とうとう、ここまで来たか…」

アンチョビ「……まほ」
414 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:58:19.51 ID:LCmgX3wL0
カチューシャ「………」

カチューシャ「……」

カチューシャ「…うっ」

カチューシャ「ううううっ…ぅっ」

ノンナ「どうぞ」

カチューシャ「泣いてないわよ!」
415 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:58:48.01 ID:LCmgX3wL0
優花里「西住殿!すごいです!」

杏「よくやったぞ!」

柚子「ありがとうーーー!」

桃「……」

アンチョビ「…みほ」

みほ「……安斎さん!」

アンチョビ「……うわぁ!?」ギュムッ

ペパロニ・優花里「!?」

みほ「………安斎さん、ありがとうございます!」

みほ「貴女の言葉がなかったら…私…」

アンチョビ「………」ナデナデ

アンチョビ「…よくやったな、みほ」

みほ「…はい!」
416 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 10:59:32.96 ID:LCmgX3wL0
カチューシャ「せっかく包囲の一部を薄くして…そこに引きつけてぶっ叩くなんて」

カチューシャ「まさか…包囲の正面を突破されるなんて思わなかったわ…」

みほ「私もです…」

カチューシャ「え?」

みほ「あそこで一気に攻撃されてたら…負けてたかも…」

カチューシャ「…いや、アンタ達なら…とにかくあなた達なかなかのもんよ…」

カチューシャ「言っとくけど悔しくなんて無いから!ノンナ…!」

ノンナ「はい」

カチューシャ「…」スッ

みほ「……」ギュッ
417 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 11:00:06.12 ID:LCmgX3wL0
カチューシャ「…決勝戦、見に行くわ」

カチューシャ「カチューシャをがっかりさせないでね」

みほ「はい!」

ノンナ「風神…」

アンチョビ「今の私は…風神ではない」

ノンナ「いえ…貴女と戦った時…私は感じました」

ノンナ「貴女の…風を…」

ノンナ「次に戦うことがあれば…トラブルのないことを祈っています」

アンチョビ「そうだな…」
418 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 11:01:06.44 ID:LCmgX3wL0
…………
しほ「勝ったのは相手が油断したからよ」

まほ「いえ、彼女達には実力があります」

まほ「みほと安斎の判断と心を合わせて戦った…チームの勝利です」

しほ「あんなものは邪道」

しほ「決勝では…王者の戦いを見せてやりなさい」

まほ「…西住流の誇りにかけて…必ず…」

千代「邪道?これだから西住流はお硬いんですよ」

しほ「…何の御用ですか?」

千代「…私には二人共とても魅力的に感じました」

しほ「……」
419 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 11:01:41.28 ID:LCmgX3wL0
千代「決勝戦もとても楽しみです」

千代「あの子たちがどういう戦車道を見せてくれるのか…」

千代「…それでは私たちはこれで」

千代「あぁ、勘当と破門の件、くれぐれもよろしくお願いします」

千代「…もう私たちは、動き出しているので…」

しほ「……」

まほ「……」
………………
千代「西住みほ…彼女も欲しくなってきたわ」

愛里寿「お言葉ですが母上…二兎を追う者は…」

千代「えぇ、わかっているわ…けれど…一匹の兎を捕まえたら」

千代「もう一匹も自然とついていきそうですけど…ふふふっ」
420 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 11:02:26.17 ID:LCmgX3wL0
2日後

ナカジマ「あちゃー、こりゃダメだね」

アンチョビ「そうか…」

ナカジマ「修理は完璧だったけど……寿命だったみたいだね」

ツチヤ「動かすとしたらエンジンを総とっかえしないとね」

アンチョビ「そうか…よくやってくれたよ…」

杏「決勝はパンターなし…か」

柚子「パンターのエンジンってとっても高価ですからね…」

杏「どこかでエンジンが落ちてないかなー」

配達員「あのー、大洗女子学園の安斎千代美さんっていらっしゃいますか?」

アンチョビ「私だが…」

配達員「差出人不明の方から…こんなものが届いています…」
421 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 11:02:58.76 ID:LCmgX3wL0
アンチョビ「これは…」

アンチョビ「パンターのエンジン!」

ナカジマ「すごい!新品のエンジンだ!」

ホシノ「これなら…決勝でもいけるよ!」

アンチョビ(……)

みほ「……安斎さん、もしかしてこの前の交渉って……」

アンチョビ「いや、私はこんなものは頼んでいない!」

みほ「えぇ!?じゃあ…」

アンチョビ「だが…差出人は…想像がつく」

アンチョビ(……USB…一人でみるように…か)
422 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 11:03:24.59 ID:LCmgX3wL0

アンチョビ「…さて、どんなデータが入っているのやら…」

アンチョビ「これは…動画か…」

アンチョビ「…………」

アンチョビ「…………!!!」

アンチョビ「…………!」

アンチョビ「…何…だって…!?」

アンチョビ「……………」
423 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 11:03:58.17 ID:LCmgX3wL0
……………
千代「もしもし…あら?安斎さん…」

千代「私からのプレゼント…気に入っていただけましたか?」

千代「それと…USBの方ももう拝見なされたようですね」

千代「…お返事の電話…ですよね?」

千代「………ふふ、わかりました」

千代「では…決勝戦が終わったら、愛里寿に迎えに行かせます…」

千代「…安斎千代美さん…」
424 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 11:04:26.49 ID:LCmgX3wL0



千代「…………大学選抜チームは…貴女を歓迎します」



…ガチャ
425 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 11:05:33.66 ID:LCmgX3wL0
今回がここまで
次回は結構遅れてしまいそうです…なんとか8月終わるまでには劇場版に入りたい…
426 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 11:08:03.43 ID:LCmgX3wL0
今回はここまで…です すみません…
次回は番外編+黒森峰戦直前までになります 
番外編はある副隊長視点での回想になります
427 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/24(水) 11:09:55.49 ID:LCmgX3wL0
あと…このSSの主人公は終始アンチョビです…主人公交代とかはないので安心を
433 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/25(木) 17:30:44.55 ID:4rIz7nLw0
番外編だけ出来たので投下
今日の深夜には続き投下したいなぁ
434 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/25(木) 17:31:15.88 ID:4rIz7nLw0
番外編 ある少女の独白

???「彼女と初めて出会ったのは一年前、黒森峰でのことだった」

???「彼女はどこか冷たい目で…戦車に乗っていた」

???「私は、彼女の去年の功績を知っていた」

???「…安斎千代美」

???「西住流の跡取りである隊長…西住まほと彼女は…風神と雷神と呼ばれていた」

???「私は昔から西住流に憧れて戦車道を始めて、西住まほを追いかけるように黒森峰に入学した」
435 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/25(木) 17:32:10.05 ID:4rIz7nLw0
???「そして私は西住まほが隊長を務める、雷神隊に入隊することになったわ」

???「入隊した私は必死に努力した」

???「誰よりも勉強を重ね、誰よりも…戦車に乗り続けた」

???「そんな私の努力を…隊長は認めてくれた」

まほ「逸見エリカ」

まほ「…本日から」

まほ「風神隊の副隊長を務めてもらいたい…」

まほ「…期待しているぞ」

エリカ「…最初に聞いた時は、訳がわからなかった」

エリカ「私は、いきなり風神隊の副隊長を行うことになってしまったのだ」
436 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/25(木) 17:32:48.44 ID:4rIz7nLw0
……………
エリカ「…今日から副隊長を務めることになりました…逸見エリカです」

安斎千代美「やぁやぁ、隊長の安斎だ」

エリカ「……よろしくお願い致します」

安斎千代美「不満そうな表情だな」

エリカ「いえ…別に」

安斎千代美「まぁまぁ、今日はうちの隊を見ていってくれ」

エリカ「………なんですかこれは!」
………
エリカ「そこにあったのは雷神隊とはまったく違う環境だった」

エリカ「彼女達は…遊んでいたのだ」
437 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/25(木) 17:33:37.65 ID:4rIz7nLw0
………
安斎千代美「雷神隊の奴らがちょくちょく見に来るが…みーんな同じ反応だ」

エリカ「当たり前です!雷神隊ではこんなことありえません!」

安斎千代美「…まぁ、確かにそうだな、まほならこんなことは絶対にしないだろうなぁ」

安斎千代美「…集合!」

風神隊隊員「「「はい!」」」

エリカ「!?」

風神隊隊員A「隊長!」

風神隊隊員B「何の御用ですか!?」

安斎千代美「…新しい副隊長だ、ほら、挨拶」

エリカ「…逸見エリカ…です」
438 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/25(木) 17:34:23.62 ID:4rIz7nLw0
エリカ(驚いたわね…さっきまでだらけていたのに…)

エリカ(あの人の一声だけで…全員の眼の色が変わった…)

安斎千代美「それじゃあ、今日はちょっと速めに練習を始めるが…構わないか?」

風神隊隊員A「私達は問題ありません!」

安斎千代美「よし!じゃあ今日もやるぞ!」

安斎千代美「戦車の整備がしっかり行き届いているかの確認が終わり次第、訓練場に集合だ!」

風神隊隊員一同「「「はい!」」」

エリカ「……」
439 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/25(木) 17:35:19.10 ID:4rIz7nLw0
まほ「驚いたか」

エリカ「あんなやり方…いいんですか?」

まほ「普通なら…まず成立しないだろうな」

まほ「あの部隊は安斎千代美の存在があって初めて成り立つんだ」

エリカ「…どういうことでしょうか?」

まほ「あの部隊には一年、または二年生の隊員が多い」

エリカ「はい、それはしっています」

まほ「あの部隊に配属している隊員のほとんどが…安斎千代美に憧れを抱いている」

まほ「彼女は…異質とも言えるほどのカリスマを持っているんだ」

まほ「エリカ、今日の訓練でなにか気になったことはないか?」

エリカ「…私が気になったのは…訓練の最後ですね…」
440 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/25(木) 17:36:08.12 ID:4rIz7nLw0
………………
安斎千代美「今日の訓練、皆ご苦労だった」

安斎千代美「…特にヤークトパンター砲手!」

風神隊隊員D「…は、はい!」

安斎千代美「………よくやった、今日の訓練で掴んだ感覚を…忘れるなよ」

風神隊隊員D「はい!」
……………
まほ「安斎は訓練が終わった後…かならずその日の一番よかった人を選ぶ」

まほ「…尊敬している人間に自分の頑張りを認めてもらえるんだ」

まほ「これほど…嬉しいことはない」

エリカ「……」
441 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/25(木) 17:38:03.34 ID:4rIz7nLw0
まほ「彼女は…誰よりも優しく…誰よりも強い…」

まほ「だからこそ皆、彼女についていくんだ」

エリカ「……」

まほ「…それが彼女の部隊…風神隊だ」

まほ「その実力は…お前もよく知っているはずだ」

エリカ「えぇ…」
442 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/25(木) 17:38:51.80 ID:4rIz7nLw0
安斎千代美「みほ、今日の訓練…どうだった?」

みほ「あ、はい…とても充実しました」

安斎千代美「そうか、よかった」

みほ「ところで…あの副隊長は…」

安斎千代美「あぁ、心配するな、きっとまほが、彼女に風神隊を見せたかっただけだろう」

安斎千代美「きっと私達が卒業したら、彼女とみほが…黒森峰を支える」

安斎千代美「まほは…そう思っているんだろう」

みほ「…私には無理です」

安斎千代美「どうしてそう思う?」

みほ「…私は…安斎さんみたいに強くないですし…いつも弱気な私は…んっ」
443 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/25(木) 17:40:07.74 ID:4rIz7nLw0
安斎千代美「私のやり方でなくていい」ナデナデ…

安斎千代美「その時は…みほのやり方でチームを導け」

みほ「は、はい…」

安斎千代美「…よし、決めた…風神隊も正式に副隊長をつけよう」

安斎千代美「…みほ、副隊長はお前だ…頼んだぞ」

みほ「…え?!ええええ!?」

安斎千代美「よし!そうときまったら…会議として今から…」

風神隊隊員「隊長!」

安斎千代美「ん?どうした?」

風神隊隊員「…お話があります」

安斎千代美「わかった、みほ、少し待っていてくれ」
444 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/25(木) 17:40:53.59 ID:4rIz7nLw0
安斎千代美「みほのことか…」

風神隊隊員「私達は彼女を特別扱いしているのではないかと思っています…」

安斎千代美「あぁ、そうだ」

風神隊隊員「!?」

安斎千代美「事実だからな、誤魔化してなにになる」

安斎千代美「彼女には将来、私の跡を継いでもらうつもりだ」

安斎千代美「そのために、彼女の育成に力を入れている」

安斎千代美「彼女には…大きな才能がある」

安斎千代美「…ちなみにこれはまほの頼みでもある」

風神隊隊員「………」

風神隊隊員「…隊長がそこまで言うのなら…私達はそれに従います」

安斎千代美「悪かったな…お前達に気をかけられなくて…」ナデナデ

風神隊隊員「あっ…///」

安斎千代美「…感謝している…こんな私でも…付いてきてくれるなんて」
445 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/25(木) 17:41:30.02 ID:4rIz7nLw0
エリカ「そして…月日は流れ…私は雷神隊の副隊長になった」

エリカ「全国大会も順調に勝ち上がったが…ある出来事が起きたわ」

エリカ「決勝戦、私達は敵の策でバラバラ分断させられてしまった」

エリカ「私は安斎千代美と一緒にいた…そして」

エリカ「敵の砲撃で前方を守っていた戦車が一台…濁流の流れる川に落ちたわ」

エリカ「そして戦車に乗っていた人員を救助するために」

エリカ「…西住みほは、戦車を乗り捨てた」
446 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/25(木) 17:42:05.11 ID:4rIz7nLw0
全国大会決勝戦

エリカ「な、何やってんのよ!あの娘は!」

ドォォォン!!

エリカ「くっ、ティーガー�、撃破されました!フラッグ車、すぐに逃げてください!」

安斎千代美「…………エリカ」

エリカ「何ですか!?速く逃げて」

安斎千代美「これから…かなりの無茶をする」

安斎千代美「もしかしたら…負けるかもしれない」

安斎千代美「一つだけ…言っておく」

安斎千代美「もしこの試合に負けても…みほを責めないでやってくれ」

安斎千代美「……頼んだぞ」
447 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/25(木) 17:43:19.86 ID:4rIz7nLw0
私達は…負けた

安斎千代美は…敗北は自分の責任だと言っていたが…

彼女の戦績を見てそう思う人など一人もいなかった

雷神隊も風神隊も……私も…彼女の…西住みほの存在が許せなかった

敬愛する隊長に土を付けたのだ

その怒りは……とても大きなものだった

彼女がその後…何をされたのかは…いや、これは語らないでおこう

そして…それを聞いたあの人は…

…ある一つの…決断を下した
448 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/25(木) 17:45:13.45 ID:4rIz7nLw0
まほ「……安斎…」

安斎千代美「…」

まほ「何を言っているんだ…安斎…」

安斎千代美「…よく聞こえなかったか?」

まほ「…冗談はよせ……」

安斎千代美「じゃあもう一度言おう」

安斎千代美「…彼女を泣かせるような戦車道を私は歩みたくない」

安斎千代美「…私は…彼女とともに大洗に行く」
449 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/25(木) 17:45:50.74 ID:4rIz7nLw0
まほ「…安斎!お前まで大洗に行く必要は」

安斎千代美「今のみほの味方になれるのは…私だけだ」

安斎千代美「…私がいなければ…あの娘はたった一人になってしまう…」

まほ「…安斎…」

安斎千代美「…何より」

安斎千代美「…私ももう…ここにはいたくない」

まほ「…………そうか」
450 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/25(木) 17:49:39.73 ID:4rIz7nLw0
エリカ「彼女は…」

エリカ「黒森峰で得たものを全て捨て…西住みほを選んだのだ」

エリカ「みほの何が彼女をそうさせたのかは私にはわからない」

エリカ「…彼女が離れたことで黒森峰…特に風神隊が大パニックになった」

エリカ「彼女についていこうとするもの…戦車道をやめるもの…隊長を恨むものまで現れた…」

エリカ「…この崩壊を…彼女は想像できていたはずだ」

エリカ「彼女はこうなることを知ってやったんだ」

エリカ「隊長が黒森峰の再興に…どれだけの苦労をかけたかも…彼女は知らない…」

エリカ「そして彼女達は…大洗で逃げたはずの戦車道を始め…」

エリカ「のこのことここまで上がってきた」

エリカ「彼女には…絶対に負けない」

エリカ「安斎…千代美…」

エリカ「……」

…ギリッ
451 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/25(木) 17:50:35.37 ID:4rIz7nLw0
………番外編はここまで
回想は多くてもあと3回やりそうです…
457 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/26(金) 00:30:10.45 ID:miCznJ8e0
お待たせしました それでは投下します
ちなみに風神隊はまほとアンチョビの会話シーンでも明言されている通りもう解散されています
どこかしらの回想で詳しく話せたらいいなー位の感覚です
458 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/26(金) 00:30:53.96 ID:miCznJ8e0
みほ「決勝戦は20両までオーケーだから…」

みほ「ティーガー…パンター…ヤークトパンター…エレファント…」

みほ「…これでは戦車にあまりに差があります」

柚子「どこかに戦車たたき売りしてないですかねぇ」

みほ「…安斎さんは…なにか…」

みほ「……安斎さん?」

アンチョビ「…」

みほ「……?」

アンチョビ「今、メールが届いた…自動車部からだ」

アンチョビ「…ポルシェティーガーのレストアが終わったらしい」

桃「…本当か!」
459 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/26(金) 00:31:37.00 ID:miCznJ8e0
ナカジマ「あちゃー、またやっちゃったー!」

ナカジマ「おーい!ホシノー!消火器用意してー!」

桃「…………」

優花里「これ!レア戦車なんですよね!マニアにはたまらない一品です!」

アンチョビ「機動性は最悪だが装甲と主砲の威力は間違いない」

優花里「まぁ…この通り壊れやすいんですよね」

桃「これが…ポルシェティーガー…」

柚子「他に戦車はないんでしょうか…」
460 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/26(金) 00:32:33.44 ID:miCznJ8e0
杏「とりあえず残った予算でヘッツァー改造キット買ったから!」

柚子「結構無理矢理ですね」

桃「あとは�号にシュルツェンを付けますか!」

ねこにゃー「あの…西住さん…」

みほ「あら?貴女は…猫田さん」

ねこにゃー「今から僕も戦車道できないかな」

ねこにゃー「操縦は…慣れているから」

みほ「大丈夫だけど…もう乗る戦車がどこにも…」

ねこにゃー「あの戦車は試合には使えないの…?」

みほ「…あの戦車?」
461 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/26(金) 00:32:59.92 ID:miCznJ8e0
アンチョビ「三式か…これはいけそうだ!」

ねこにゃー「よ、よろしくお願いします」
……………
みほ「ポルシェティーガーは自動車部の皆さん…」

みほ「三式はねこにゃーさんと…そのお友達」

アンチョビ「問題は…パンターか」

アンチョビ「砲手は会長、操縦手はペパロニとして…」

アンチョビ「…装填手がほしいな…」

カルパッチョ「あの…」

アンチョビ「あぁ、カルパッチョか」
462 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/26(金) 00:33:43.46 ID:miCznJ8e0
カルパッチョ「よかったら装填手…私がやりましょうか?」

アンチョビ「何!?」

カルパッチョ「実は…学校外で私、少し戦車道をしていて…」

杏「あれ?でも戦車道は経験ないって」

カルパッチョ「…わざわざ特筆すべきことでもないと思いまして…ごめんなさい」

カルパッチョ(それに…頑張ってる貴ちゃんの邪魔をする訳にも行かないしね)

カルパッチョ「それで…少し装填手をやっていたんです…」

アンチョビ「…パンターの砲弾はそこそこ重いぞ」

カルパッチョ「…任せてください!」

アンチョビ「……よし、やってみろ」
463 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/26(金) 00:34:28.88 ID:miCznJ8e0
カルパッチョ「はぁっ!」

アンチョビ「…………驚いたな」

エルヴィン「カエサル殿よりも装填が速そうぜよ」

カエサル「酷いことを言うな!というかひなちゃん!装填手出来るなら最初から言ってよ!」

カルパッチョ「ごめんね〜」

カルパッチョ「でも…皆のために頑張ってるたかちゃんもすてきだったよ〜」

カルパッチョ「…///」
464 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/26(金) 00:35:09.39 ID:miCznJ8e0
桃「練習終了!やるべきことは全てやった!」

杏「さぁー!いよいよ決勝戦だよ!目標は優勝だからねー!」

桃「大それた目標なのはわかっている…だが私達は並み居る強豪を打ち破ってここまで来た」

桃「相手は…黒森峰女学園だ」

杏「…じゃあ、西住ちゃんとチョビから何か一言」

みほ「……」

アンチョビ「…私からでいいか?」

杏「いいよん」

アンチョビ「…正直…この戦力でここまでこれるとは思わなかった」

アンチョビ「……みんな、まずは最後まで怪我のないよう全力を尽くそう」

アンチョビ「最後は…笑顔で大洗に帰るぞ!」
465 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/26(金) 00:35:41.23 ID:miCznJ8e0
「「「おー!」」」

杏「シンプルだね〜、けどよろしい、じゃあ西住ちゃん」

みほ「は、はい…」

みほ「……明日対戦する黒森峰女学園は…」

みほ「私と安斎さんがいた学校です…」

みほ「でも、今はこの大洗が…私の母校で…」

みほ「…私も安斎さんも…頑張るので…」

みほ「皆さん…頑張りましょう!」

「「「おー!」」」
466 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/26(金) 00:36:29.75 ID:miCznJ8e0
まほ「……」

エリカ「どうしたんですか?」

まほ「…エリカ、風神隊の再結成は可能か」

エリカ「諦めてください…アレはもう…不可能です」

まほ「…そうか」

エリカ「ですが…小規模のパンター部隊なら可能ですね」

まほ「そうか」

エリカ「…しかしパンター部隊の士気は未だに下がったままです…」

まほ「なら…仕方あるまい…重戦車重視で行くしかないな」

エリカ「そうなりますね…例のアレも…用意しておきます」

まほ「……………安斎…」

エリカ「………くっ!」
467 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/26(金) 00:37:09.92 ID:miCznJ8e0
アンチョビ「…」

華「どうした?食べないならもらいますよ」

アンチョビ「あぁ、悪い」

麻子「……」

アンチョビ「カツ…か、美味しいぞ」

沙織「ありがとう!…唐突ですがここで重大な発表があります!」

アンチョビ「何だいきなり…」

沙織「じゃん!アマチュア無線2級!」

みほ「すごい!2級ってかなり難しいのに」

優花里「通信手の鏡ですね」

沙織「えへへ、どんなとこにも電波飛ばすよ!」

みほ「………」

優花里「西住殿が涙を!?」

沙織「みぽりん、どうしたの!?」
468 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/26(金) 00:37:52.09 ID:miCznJ8e0
華「からしが目に入ったんですか?」

みほ「違うの……大丈夫…」

みほ「…私…皆と出会えて本当によかった」

みほ「私…今…毎日がすごく楽しいです」

みほ「麻子さん、華さん、沙織さん、優花里さん」

みほ「そして…安斎さん」

みほ「皆のことが……大好きです」

優花里「……に、西住殿に告白されました〜!!!」

みほ「だから…私は次の試合、絶対に…負けたくないんです!」

アンチョビ「……」
469 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/26(金) 00:38:44.65 ID:miCznJ8e0
………………
アンチョビ「……じゃあな、みほ」

みほ「はい!また明日!」

アンチョビ「…勝とう、絶対に」ナデナデ…

みほ「…はい!」
……………
麻子「…………」

アンチョビ「…みんな、どうかしたか?」

麻子「何か隠していないか?」

アンチョビ「…いや、何も」

華「言いたくないことなのでしょうか?」

アンチョビ「………」

アンチョビ「…………」

麻子「黙っていては…何もわからないが…何かあるんだな」

アンチョビ「…約束してくれないか」

沙織「……何を?」

アンチョビ「みほのことをよろしく頼む」
470 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/26(金) 00:39:59.44 ID:miCznJ8e0
沙織「安斎さん…なにか言えないことでもあるのかな…?」

沙織「最近の安斎さん…元気がなくて…」

華「…まるで、今にも消えてしまいそうな…」

麻子「まさか…な、いや、そんなはずは…」

優花里「麻子殿…どうかなさいました?」

麻子「机上の空論だ…」
471 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/26(金) 00:40:30.13 ID:miCznJ8e0
アンチョビ「なっ…ペパロニ!」

ペパロニ「姐さーん、遅かったっスね」

アンチョビ「なんでうちの前に!!」

ペパロニ「ひひっ、姐さんと最後の夜を一緒に過ごそうと思って」

アンチョビ「ずっと待ってたのか!」

ペパロニ「はい!すっかり冷えちゃいましたけど、カツサンドありますよ!」

アンチョビ「とにかく中にはいれ!」

ペパロニ「了解っス!」
472 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/26(金) 00:41:02.89 ID:miCznJ8e0
アンチョビ「ペパロニ…どうして」

ペパロニ「だって最近の姐さん、元気がないじゃないですか」

ペパロニ「それで私にできることがあるならなーって考えて行動に移しただけッス!」

アンチョビ「……そうか…」

アンチョビ「なぁ…ペパロニ…」

ペパロニ「なんっスか?」

アンチョビ「…いや、なんでもない」

アンチョビ「今日はもう遅いから泊まっていけ」

ペパロニ「わかったッス!」
473 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/26(金) 00:41:45.61 ID:miCznJ8e0
アンチョビ(身支度はこれでよしっと…)

アンチョビ(…今日でここともお別れになるのか)

アンチョビ(…この大洗とも)

ペパロニ「姐さん、そんなに食えない…ですっよ…」

アンチョビ「……」

アンチョビ(……いや、もうこれしかないんだ…)

アンチョビ「……ペパロニ」

アンチョビ「…お前にも、辛い思いをさせるかもしれない」

アンチョビ「…だが、お前の明るさなら…きっと乗り越えられると…私は信じている」

アンチョビ「…………」
474 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/26(金) 00:42:30.95 ID:miCznJ8e0
……………
みほ「こんな時間に…誰だろう…」

みほ「…ふえぇ?安斎…さん?」

アンチョビ「…」

みほ「どうしたんですか…忘れ物ですか?」

アンチョビ「みほ…今から大切なモノをお前に渡す…」

みほ「……なんですか?」

アンチョビ「…これだ」

アンチョビ「もし、お前がどうしようもない局面に立った時に…このUSBにあるデータを見てくれ」
475 : ◆bXmsmX83I2 [saga]:2016/08/26(金) 00:43:00.16 ID:miCznJ8e0
みほ「…そんな、安斎さんがいなくなる…わけじゃないんですから」

アンチョビ「私の高校の戦車道は明日が最後だ…みほには必要のないものだと思うが」

アンチョビ「最低でも一年は離れ離れになる以上…どうしても寂しくなる時とかあるだろ?」

アンチョビ「…その時は…これを見てくれ」

みほ「…?」

みほ「………わかりました」

アンチョビ「約束だぞ、すぐには見ないでくれよ」

アンチョビ「…どうしてもダメだと思った時だけだぞ…いいな」

みほ「……はい」
………………………
アンチョビ「…きっと、みほなら大丈夫」

アンチョビ「…きっとな」